桐島、部活やめるってよのレビュー・感想・評価
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不意にくる若さが故の静寂
思ったことを簡潔に、淡々と。
できるやつとできないやつ
容赦のない現実
夢みたいな時間があるから
少し期待してしまう、日常
生きがいも熱い情熱も持たないで
上手に、生きる
空っぽなまま
実は中身なんてない
自分よりもずっとずっと不器用で
ずっとずっとカッコ悪くて
ずっとずっと報われない人の方が
充実感に満ちた世界を
のびのびと生きているのではないか?
野球部の声のする校庭を
見つめる背中が
印象的でした
胸の奥にストンと収まる感じ
そして彼の日常は続いていく
松岡茉優さん、とても上手
橋本愛さん雰囲気ありすぎ
製作側のエゴが強いかな
桐島のニュースに対する周囲のリアクションが面白いです。
自分のアイデンティティーがどこにあるのかで動じたり動じなかったり・・・。
当然ですが映画の製作者は映画を撮るのが好きでしょうから、どうしても主人公のような自作映画を作る生徒には肩入れしすぎてしまうのでしょうか。
彼を否定するヤンキー達が悪で、いじめられて可哀想みたいな見方に偏ってるのが気になりました。
彼は脇役の一人で、みんなにウザがられてるが後々・・・、みたいな位置付けの方がいいのかなと。
これがリアル
松岡茉優の演技があまりにもリアルで、観ていてこっちまで気まずくなった。
高校時代の大したことない事で大騒ぎするバカなところとか、楽しいはずなのに急に涙が出てきたりする不安定な感じにとても共感した。
「報われないけど、やる」ことが青春なのかもしれない
目に見えないヒエラルキーが存在する学校という空間を、様々な立場の人物の視点から圧倒的なリアリティで描いている。そしてヒエラルキーが一瞬だけ無になる圧巻のクライマックス。
凄いと思ったのは感情の描写。登場人物は楽しいとか悔しいとか好きだとか一切言わないのに、カメラワークと表情、演技で感情が伝わる。
ああ、確かに高校生ってこんな感じだ。建前の中で生きてるけど、そんなに自分を偽るのもうまくないから、見てると分かりやすくて微笑ましくなる。
あと、3回目の視聴でやっと最後の東出くんの涙の意味が分かった気がする。東出くんはなんでもできる(=報われる)のに、やらない。野球部の部長とか神木くんは報われないのは分かっているけど、やる。最後に立て続けに二人の言葉を聞くことで、できるのにやらない自分が情けなくなってしまった。
これはたぶんこの映画のメッセージそのもの。「報われなくてもやる」ことへの肯定。それが青春だよね。部活とかって、報われるためにやってんの?そうじゃないでしょ。まさに「戦おう、ここが俺たちの世界だ。俺たちはこの世界で生きていかなければならないのだから」ってことだよね。
ついでだけど、松岡茉優すごいなあ。もうあのキャラが素にしか思えない(笑)けど、悪の教典では全然違うキャラだし。個性が立ったキャラを使い分けられるいい女優さんですね!好きになりました!
改めて観たら面白い!!
恋愛、友情、受験よりもゾンビ映画に魅力とリアルを感じる高校生の映画部員たちが、価値観の違うリアルを生きる高校生たちを食い殺す。
同じ「学校」という場所にいながら、バラバラの価値観でバラバラのものを見ていた高校生たちが屋上に終結する。
初回は映画館で改めて観たんだけど、改めて観ると何これ面白い!!作中の空気がリアルでヒリヒリする。高校生たちの話なのに青春の押し売りじゃない。
「万能タイプ」として「格好悪さ」から逃げていた宏樹が高みから降りる。そして降りた場所から見た目線のまま桐島(劇中は1回も姿を見せない)に電話をする。そこで終わるラストは私たちに色んな想いを訴えかける。問いかける。
そしてそこで暗転、高橋優さんの弾き語り版の「陽はまた昇る」が痺れるわー。
それにしてもこの作品の橋本愛の可愛さ神秘さは異常。神木くんじゃなくてもカメラに収めたくなっちゃうよね。
桐島
期待を遥かに遥かに上回る作品でした
観ていて何故か胸がえぐられるような切なさ
あー俺ってこんな奴だったかもって笑
一番びっくりしたのは桐島が作中に出てこないこと
桐島だろうと思われる人物は一瞬出て来たように思ったけど
ホント最後まで出てこない
これは観ていて誰もがどれかのキャラクターには共感できる作品だと思う
自分は前田たちの映画部や
バレー部の下手な子かな笑
色んなキャラの視点で場面場面で切り替わってストーリーが展開して
これがまた面白い
ラストの屋上のシーンはスカッとしたなあ
前田派の自分としてはやったれー!ってなる笑
恐らくかなりイケてる人物であろう桐島が部活を辞めて大騒ぎして振り回されてるイケてるグループと
桐島が部活を辞めても特に支障もなく自分たちの世界で生きてるグループ
なんかホントに凄くリアルな学校生活を観た気がする
なんか言い表せにくいけど非常に面白い!
是非オススメしたい!
おっまた〜
物語の中心人物なのに出てこない桐島と、スクールカーストトップが揺らいだことで最下層にも影響がおよび、崩壊していく様が新しい演出。
女子の関係性とか、映画部のビクビクさとか、リアルでおもしろかった。
高校時代を思い出し、自分のまわりと重ねながら観た。なんでもできるや...
高校時代を思い出し、自分のまわりと重ねながら観た。なんでもできるやつとなにもできないやつ。大学生になってこの作品を観てよかった気がする。
映画に入り込めるかがキモ
初感、物足りないな、と思いました。話の波が明確ではなく、最後にあっと言わせるシーンもなく、よく分からないな。。といった感想を持ちました。しかし!あまりにすっきりしなかったので他の方が書かれているレビューを読んでみると映画の印象がガラッと変わりました!単純な青春映画ではなく、映画を通して人生の在り方を問いてくるような内容に仕上がっています。自分もそうなのですが、割と数学的に計算されたストーリーや『オチ』を意識してしまう方は、人の感情に焦点を当てた今回のような映画にあまりいい感想を持たれないのかなぁと思います。個人的にはネタバレになっても構わないので、他の人のレビュー等から映画の真の意図を予習してから観ると楽しめると思います。自分は劇中そこまで気がつけなかったのが、悔しい。。。(笑)という意味で星を落としています。
映画、沢山観よう。
ちなみに私がみたレビューはnaverでまとめられている町山智浩さんのレビューです。観る前でも後でも、一度目を通すとよりこの映画を楽しめると思いますよ!
全員が主役
神木さんが主役なのは物語を産む真っ直ぐな軸となれるポジションってだけで、全員が主役とも観れる素晴らしい群像劇
観る人によって千差万別の姿となりえるし、何よりその見方を交換するだけで話が尽きない
結局何も解決してないしハリウッド的なハッピーエンドは当然ないけれど、だからこそ素晴らしい作品
今更ながら
前見たのは学生だったが社会人になって久々に見直して見て色々と感じるものがあった
何かを好きになったり、探したり、向き合ったりする事に一生懸命になれる時間って人生で凄く短いし、それが世に言う青春だと思うけど この映画における青春っていうのは 何かをやり残す事 だった気がする
この映画を見た時に感じる、心が捻られるような感覚っていうのはきっとこの喪失感を作り手が念頭に置いて作ってるからなんだろう
そしてそれを決して悲しい事とせず、その美しさを切り取ってみせる手腕にはただただ脱帽
特に、何かをやり残す事になっても何かに向き合う覚悟がなかった事に宏樹が8ミリカメラを通して気付くシーンは大人になった今見ると凄くズシンとくるものがあった
何かが欠けてるという思いを抱えて生きていく事から逃げてはいけないし、それは実は物凄く幸せな事かもしれない
プロットは地味といえば地味 だけど何も起こらない何てことはない というかこんなの複雑な年齢の生き物が一箇所に集まって生活してて何も起こらないわけがない 今振り返れば全てが特別だった気すらしてくるぐらい青春とやらの濃厚さは凄まじい
ただこの映画の恐ろしいのはこの 今振り返れば という注釈を外してしまうというところだと思う
もはや思い出せない 思い出そうともしないような瞬間に宿る 二度と戻ってこない、自分の一生を左右してしまう時間としての青春を切り取ってみせたこの映画は 世に言う青春映画とは一線を画す 青春映画の傑作だと思う
あと30分観ていたかった。
あと30分観ていたかった。
高校生独特の、あのグループで群れる感じは、どこも同じなのだと思った。懐かしい感覚がおりてきた。
言わずもがな、桐島は劇中に出てこないけど、その影響力に翻弄される周りの子たちのお話。
甘酸っぱい切ない気持ちでいっぱいになりました。
高校生は、夢と希望に満ちている。
さすが吉田大八。
THEジャパニーズ青春映画。 こういうことあったよね、こういうやつ...
THEジャパニーズ青春映画。
こういうことあったよね、こういうやついたよねって言う描写が絶妙です。
高校時代ってなぜかヒエラルキーが存在して、誰誰と仲がいいことがステータス、
イケメンと付き合っていることがステータスみたいな風潮ありましたよね。
楽しそうなそぶりをしているけど本当は楽しくない、将来はどうなるのか分からないっていう
若き日の葛藤を思い出しました。
意外と現実主義者な映画オタク。
作中に登場しない桐島がこの映画を観る者を引き込ませ、それまでたいして関わりの無かった生徒達が互いに絡み合っていく青春!映画。
カメラワークや展開、描写、手法がこれまでの映画の良いところを上手く使っていた気がする。
最後には現実的で少し切なく、素晴らしい青春!を感じさせられました。
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