アルゴのレビュー・感想・評価
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非常に良い
親友のマットデイモンに随分と遅れを取ったが、出てくる人間はやはり出てくるモノなのだろう。『ザ タウン』にも驚かされたが、この作品は輪をかけて良い。
この映画の肝は壮大な騙しの罠を仕掛ける物語であるが、最後にモノをいったのは仲間の信頼であるという矛盾。真実と嘘が混ざり合いの駆け引きが物語を牽引している。嘘を突き通すために味方の信頼が必須という、このアンバランスが物語をとてもスリリングにしている。さらに全てを嘘にしてしまうようなラストとさらに後に真実が暴かれるという結末。お見事です。
どこからどう見ても力づくの突破は無理であろう、被害者達と頼りがいのありそうなエージェントの対比や彼らと地元の軍人の駆け引きの対比は、それぞれの利益の対立として飽きの来ない構造である。
息の詰る展開は実は序盤の大使館襲撃シーンとその後の脅迫のシーンにより、より危機感が迫って感じられる。実に周到な作品といえるだろう。またその危機の中の大使館員を救うためのCIA内の駆け引きもまた面白い。責任を重視したいもの、生存を重視したいもの非常にリアルな人間関係の構図が物語をよりリアルに見せている。
この映画が巧いのはそこでリアルにするのではなく、リアルっぽくしている点、わざとらしい嘘を混ぜることで細かな嘘を本当にしている。
実際はこのようにスリリングな展開ではなかったのだろうが、このくらいの嘘は許容できないと映画は楽しめないでしょう。
抑えた演技が素敵
ザ・タウンを観て以来、ベン・アフレックが好きになり楽しみにしていた今作。
彼に関しては男女関係のゴシップがかなり多いだけの印象があったのですが、こんなに素敵な俳優さんだったんですね。
実話を基にした昨今の映画の中では『裏切りのサーカス』に匹敵するような良作だと思います。
嘘のような実話の事件をただ淡々と描き、それなのにキャラクターの心情も感じ取れる創り方だったので、劇中一度も飽きることなく観る事が出来ました。
ベン・アフレックを始め、皆とても抑えた演技をしているなーという印象を受けます。
それなのにとてもハラハラさせられます。
120分という尺で時代背景含め全て描ききるのは到底無理な話ですが、物足りなさは一切なかったです。
イランという国の喧騒や雰囲気も垣間見れました。
本編意外で印象に残ったのは息つく間のない流れの中で、アラン・アーキンとジョン・グッドマンのお二方にはとても和んだ事です。
日本でいう下町のおっちゃんの感じがとても出ていました…笑
ベン・アフレックの次回作も楽しみです。
映るが撃たない
何かの映画の予告で見て。しかし劇場版は見逃した。
これだけ銃が画面に映るのにこれだけ銃を撃たない映画を初めて見た。
それでいてこの緊迫感。
空港カウンターのシーンはテンポの良さと緊張感を常に保っていた。
史実なので助かるのはわかってる筈なのに民兵が飛行機を撃ってしまうのではないかと怖々と見ていた。そしてわかってる筈なのに領空を出た所で私もホッとした。
ベン・アフレックの頼れる男感が半端ない。
やはりカンパニー・メンで見せたような役は似合わないのだ。
あくまで頼れる男。
今回は表情もほぼ笑顔なし。
声出して笑うのは救出後だけ。
後は息子と電話で話すときや飛行機内で人質と握手するときに口角を少し上げるのみ。
今回の役は格好よかった。
エンドロールで当時の実際の写真と今回の映画で撮ったシーンを並べて映す。
驚くほど似せて撮っていることに驚く。
画面の質感も70年代っぽい粗い画面で雰囲気を良く出していると思った。
そしてあのクレーンで人を吊るすのも実際の映像を基にしたんだと見せられて、今回の救出が一歩間違えれば戦争の引き金になっていたのだと改めて重要性に気付かされる。
私個人としてはイラクへ逃亡した優しいサヘルの幸せを祈るのみである。
アメリカすげーだろ?っていう
ベン・アフレックさん!今まで、ごめんなさい!
ベン・アフレックさん!ごめんなさい!
もう、あなたの事は、大根役者だとか、エロいスッチーがいるプライベートジェットに乗ってたとか、お騒がせセレブでラジー賞も取ったとか、昔はいろいろバカにしましたが、もうしません!『アルゴ』は素晴らしい映画でした!今後は、偉大な監督として称えます!!
実話に基づく映画と言う話だが、ある程度の脚色はしているだろう。事実とは違う部分もあるだろう。だが、彼がこの映画で描きたかった事は明白だ。
CIAが映画の撮影だと称して、人質を救出するという、奇想天外な実話を基に、映画が人の命を救ったと言う事に焦点を合わせている。徹底したリサーチで当時を再現し、緊張感を高めた演出は、映画としての質を高めている。バレたら殺される。コレは映画の大切な要素、演技だ。常に、映画では、俳優は命をかけて演技しているのである。かくして、彼らの大芝居が始まった。
映画クライマックスで、一番乗り気じゃなかった大使館員が、映画の説明をし出すのがいい。緊張感が増すシーンだ。ストーリーボードを見た兵士たちが、まだ見ぬ映画に想いを馳せて、ふざけ合ってるシーンでひと時、心が和む。映画によって敵も味方もなく、心を通わせた瞬間である。彼が描きたかった事は、政治的な思想などではなく、映画によって平和的な解決を生む可能性についてを、訴えたかったのだ。
そして、今回、アカデミー作品賞を受賞した。彼のひたむきな映画愛が評価されたのだ。だが、発表の仕方が悪かった。ホワイトハウスからの生中継で、大統領夫人が読み上げた。コレが政治的意図と解釈され、イランの反感を買った。
イランの主張は、事実と異なる事を指摘している。イラン政府は、この映画『アルゴ』に対抗して、正しい史実を描いた映画の製作を発表した。映画での報復。イスラム教の教えの一つである目には目を、歯には歯を、映画には映画をと言う、基本理念に忠実だ。こう言う戦争なら歓迎である。ベンは、映画が平和的な問題解決になる事を説き、解決にはまだ遠いが、図らずも、平和的な報復を受ける事になった。だがそれは、彼にとって、とても素敵な出来事だと思う。
アメリカ映画なので普通はアメリカの人を応援するけど、この映画ではなんとなくイランの人を応援したくなりました。
米国のアカデミー賞は、昔は信用していたけれど、今はほとんど信用していない。
結局、仲間内の利害関係や、誰が好きか嫌いかレベルの人気投票の結果出てくるもので、純粋に選ぶものではないような気がする。
でも本作は面白かった。こういう社会派のエンタメ系の作品は大好きです。
映画後半の脱出劇は、ハラハラドキドキで、緊張感がすごかった。
本作を見ていたら、パニック映画の「ブラック・ホーク・ダウン」(ソマリアで、米軍の攻撃用ヘリが、敵地のど真ん中で墜落する話)を思いだした。
「ブラック・ホーク・ダウン」では米軍を応援していたけれど、本作はなんとなくイランの人を応援したくなった。
時代が違うけれど、イランの人はえらいと思う。
肝が据わっている。
北朝鮮や中国が米国に対抗しているのは、現体制を守りたいからだけれども、当時のイランの人は違うような気がする。
組織化されたテロリストが、自分の主張、あるいは金のためにやっているわけでもなく、純粋に米国を憎んでいる感じがする。
でなければ、デモの延長で、米国大使館を乗っ取れる訳がない。
他の国ならいざ知らず、米国大使館。
時代が違うので、当時のソ連とのパワーバランスとかいろいろあるだろうけど、普通だったら海兵隊の特殊部隊とか、ネイビーシールズとかが出てきて、皆殺しにされるところ。
悪くすれば、米国が国ごと攻め込んできて侵略される。
米国に常に土下座で、「何卒よろしくお願いします。」と言うしかない国の国民にとっては、よくやったとしか言いようがない。
日本でも、入ったことはないけれど、アメリカ大使館は最も警戒の厳しいところで、周りに日本の警察官が大量にいるし、不法侵入でもしようものなら、問答無用で瞬殺されそうな雰囲気がある。
右翼や左翼の人が、アメリカ大使館の前で抗議しているのも、見たことがない。
ちなみに中国大使館は、なぜか入ったことがあるけど、意外なくらいフレンドリーでびっくりしました。
「アメリカとCIAは世界最大のテロリストだ。」という本作のイランの人のセリフは名言だと思う。
「しくじれば、我々は死ぬんだぞ」「彼も死ぬわ」
映画「アルゴ」(ARGO)(ベン・アフレック監督)から。
イランの革命で、アメリカ大使館から脱出したアメリカ人が
カナダ大使の自宅で身を潜め、出国の機会を狙っているが、
見つかれば当然殺される、そんな現状の中で決行された、
人質救出作戦である。
当初、いろいろな案が提案されるがどれも現実的ではなく、
残ったのは、カナダの映画撮影スタッフに扮して出国する計画。
作品のタイトル「ARGO」も、ニセ脚本の1つ。
他にも「我らの家」「監視」「よき人生」「鎮魂歌」など。
「ARGO」とは、辞書によると「ギリシャ神話」の一部、
「アルゴー船」のことを指すようだ。
(JasonがArgonautsを率いてこの船で遠征し、
金の羊毛(Golden Fleece)を獲得した)とある。
何か、この事件解決を匂わせるような単語だなぁ。
(完全な読み違いの可能性もあるけれど・・(汗))
選んだ一言は、助けに来た主人公が、人質たちに呟く。
「この作戦を絶対成功させる、僕を信じて欲しい」と。
しかし、失敗の可能性が高く、死の恐怖が襲う。
「しくじれば、我々は死ぬんだぞ」と消極的な意見もわかる。
それを納得させたのは「彼も死ぬわ」という女性の台詞。
彼は、自分の命を捨ててまで、私たちを救いにきてくれた。
本気になって「他人の命」を守ろうとしてくれているのよ、
私たちこそ、彼の勇気に感謝し、信じましょう、
そんな気持ちが伝わってきた。
これが実話だというのだから妙に説得力がある台詞である。
P.S.
クリントン大統領がアルゴ作戦の機密扱いを解除
期待して正解だった!
作品賞おめでとうございます
いや、ベンアフレックはすんばらしい。
ARGO、最初は期待ほどではないかなと思ったけれど、どんどんスケールに合ったスクリーンタッチになっていった。穽陥を突こうというARGO作戦の緊迫の決行を緩急で繋ぐ、つまり静謐さを持って描くことで臨場感を増している。ベンの監督の手腕に拍手だ。
だからこそ、監督賞にノミネートすらされなかったのが残念です。
アカデミー賞授賞式での司会、セスマクファーレンのジョーク
「あまりに秘密裏に制作が進められたために監督の名前がわからなかった」
というのには失笑
いろいろなレビューを読ませてもらいましたが、難しい。当然イランが悪、アメリカが善といった描き方になってしまうでしょうね。脚本は凄く面白いんですが。モティーフ自体が映画にするには最高のものだとは思うんですが。中立で描くのが難しい。
それに関して思ったことなんですが、偏見のあるような、ごく一般にこうだ、と決めつけられたように演じられる中東兵をもっとリアリスティックに演じさせれば傾米の風潮を少しは消せたのではないかなと。
まあ、なににせよ
ARGO,fuck yourself!
俳優としてだけでなく監督としても魅了してくれるのは素晴らしい
秀逸な作品 映画のような実話とはこのこと
こんな想像もできない作戦を人命と巨額の資金をかけ、実際に決行したとはなんとも、すごいの一言 当時の本人らは到底自分にはわからない不安と緊張と恐怖の毎日を過ごして、こんなふざけた救出作戦を持ちかけられさらに動揺と不安感が増しただろう 6人の命を託されましてや自分の命も賭けて、丸腰で突拍子もない安全も確定されていない作戦を頼りに敵地に乗り込む 想像しても想像もできない思いで過ごしたことだと思う この事実を映画化したことは国家間の親交や、当事者たちの名誉のためにも素晴らしい
若干の着色や映画的表現はあるだろうが、すごく事実に忠実に作りこまれているのが良く分かる それでも飽きさせない作品に仕上がっているのは素晴らしく秀逸な作品だと思う
ソダーバーグ好きなんだろうな
アカデミー賞おめでとうございます。 ベン・アフレック監督
予告編を見て、これは!と思って最新作で見ました。
1月のアルジェリア人質事件もあってとても興味がありました。
デモを起こした一般市民が暴徒化してアメリカ大使館に人が雪崩れこむところから話が展開していきます。
特典映像で脱出した6人とCIAのトニーと人質救出作戦に関わった人の当時の話を聞く事ができて、作品の面白さが倍増しました。
劇中の場面と、当時の写真の画がシンクロしていたのも面白いです。
他のコメントを読んで同意なのが、どうしてもアメリカが善でイランが悪という偏った描き方なのが残念です。
もう少し、中立的な立場で描く事ができればリアルに出来上がったのではと思います。
やっぱり、脚色が大袈裟すぎるとやっぱりフィクションだなぁと萎える所がありました。
優れた映画作品
本当にあった話なんですね
アルゴ クソ食らえ
祝!本年度アカデミー賞作品賞受賞!
昨年10月の公開時は僕の住んでる町では上映されなかったのだが、有り難いリバイバル上映でようやく見る事が出来た。間もなくレンタルもされるが、そんな事は関係ない。劇場で見たかったのである。
イランのアメリカ大使館員を国外へ脱出させるCIAの奇想天外な作戦。
映画に打って付けのユニークな話だが、これが史実なのは周知の事実。
まさに、事実は小説より奇なり、だ。
確かにこの映画は面白い!別にアカデミー賞を受賞したから言ってる訳ではなく、純粋にそう思えた。
冒頭からグイグイ引き込み、緊張感は失速する事なく、最高のカタルシスへ。特に終盤の空港におけるハラハラドキドキは映画を見る醍醐味に溢れる。
当時のイランの時代背景は複雑だが、冒頭で簡潔に説明し、後はすんなり作品世界に入って行ける。
CIAの活躍はアメリカの正義だけを訴えているのかと思うと、作戦の背景にはアメリカとカナダの協力があり、また、イランの治安の悪化はアメリカの罪である事も忘れずに描き、アメリカの独り善がりの正義ではない点にも好感。
所々挿入される映画ネタやハリウッドへの皮肉や風刺にニヤリ。毒舌映画プロデューサー役のアラン・アーキンと「猿の惑星」で知られる特殊メイクの第一人者ジョン・チェンバース役のジョン・グッドマンのやり取りは、張り詰めた緊張感を一瞬和らげ、メリハリを利かせる。
そして、人命を救う作戦が映画である事が、何より素晴らしい映画讃歌。
エンターテイメント性、社会派メッセージ、映画愛…それらを見事にまとめ上げたベン・アフレック監督の手腕は“賞”に値する。
受賞式で司会のセス・マクファーレンも言っていたが、作戦が極秘だったからアカデミー会員は監督名を知らなかっただけなのだろう、きっと(笑)
面白さは近年のアカデミー賞作品賞受賞作の中では最上。
何はともあれ、アカデミー賞おめでとう、ベン!
次は是非、作品賞・監督賞をW受賞を!
地獄の真ん中で課せられた一世一代のドッキリ大作戦
先週の『ゼロ・ダーク・サーティ』に続き、アメリカとアラブとの厄介なトラブル収拾に右往左往する災難を描いた実話を観賞する流れとなったが、印象も世界観も面白さも全て真逆の迫力に終始、呑み込まれていった。
ソ連のアフガン侵攻問題と共に、アラブ諸国に反米感情を根付かせる根本を生んだ事件のため、やり取りが常に痛々しい。
当時のニュース資料を素材に綿密に再現した映像美のざらついた質感が、服装、時代性etc.全てにおいて、ギャップを感じさせず、展開にリアリズムを一致させる。
そして、緊張の波が押し寄せてくるにもかかわらず、つい笑いそうになってしまう油断こそ今作最大の魅力を形成している。
それは、アメリカ職員という身分を隠すべく、ロケハン中のカナダのB級SF映画製作スタッフやとデッチ上げるという奇想天外なプランに尽きると思う。
欺き通すために用意周到かつ、破れかぶれに仕組まれた計画に映画を選ぶ価値観は、如何にもアメリカらしく、身分や国籍なぞお構いなしに皮肉たっぷりな毒で丸め込む開き直り精神もアメリカらしさが光る。
殺気めいた空気が充満している中、スケールの大きいドッキリ感覚で進むトンデモない格差が、窮地に追い込まれた人間の業を浮き彫りにし、牽引力のエンジンと化すのだ。
事前の情報で作戦が成功したのを承知なのに、常に先の読めない緊迫感に襲われたのは、周りのありとあらゆるイラン国民が敵か味方なのかはおろか、何を考えているのかサッパリ解らないからやと思う。
人種に対する偏見以外の何物でもない不気味なオーラは、イラン・イラク戦争、湾岸戦争etc.衝突する度に誇大化し、9・11で大爆発を生じる。
崩壊し複雑化を辿る影を象徴したのが、『ゼロ・ダーク・サーティ』
その闇の原点に位置するのが今作
2本を照らし合わせて観ると、アメリカを取り巻く渦の深さを伺い知る事ができると思う。
では最後に短歌を一首
『星の灰 フィルムを巻いて 二枚舌 ロケに追われし 客の帰路かな』
by全竜
工作員はギラギラしていない
時代を忠実に再現した佳作。「ミュンヘン」と合わせてどうぞ
飛行機の機内で見ました。アカデミー賞関係で話題になってる作品なので、期待しつつ。
映画全体の雰囲気としては、以前スピルバーグが撮った「ミュンヘン」に近く、70年代、革命後のイランで起こったアメリカ大使館人質事件と、それに対するCIAの動きをていねいに描いています。リアルタイムで認識していた事件ではないので、事件の背景もよく知りませんでしたが、一通りの解説がしっかりされているので、時代背景がわからなくてもちゃんと理解できます。しかし、まさかこんな作戦が実行されていたとは驚きました。
映画の雰囲気も70年代の実写そのままといった雰囲気で作られており、非常におもしろかったです。最後の逃亡劇は本当にハラハラで、あそこまでではないにしても、相当な緊張感だったことは想定できます。主役のベン・アフレックの役柄もよく、娯楽作としても十分楽しめると思います。
ただ、個人的には「ミュンヘン」のほうが好きだったなあということもあり、やや辛めの点数としました。
70年代B級映画風味の傑作
やっと観れた。何とも70年代のB級映画の匂いをぷんぷんさせる映画だった。実際に70年代に作られてるなら知る人ぞ知る傑作、というところになるんだろうけども、実際お金を賭けて時代を再現し、結果、大ヒットという訳ではなく、そのような結果になったみたいなので、なんだか個人趣味のエンターテイメントみたいで凄い。
実際、もっといろんなものを盛り込もうと思えばできそうだけど、見事脱出しか描いてない。予告編で観るよりも、実に単純なつくりで、でも、あれだけハラハラしたのは最近あまりなかったな。しかしまあ、こういう映画がベン・アフレックでなかったらどのような公開のされ方だったんだろう、という意味でも、現代の映画らしい映画は俳優からしか生み出せない気がする。がんばれ。
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