エイリアン

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劇場公開日:

エイリアン

解説

逃げ場のない宇宙船のなかで、襲い来る未知の生命体=エイリアンの恐怖を描いた、SFホラーの金字塔。「デュエリスト 決闘者」で映画監督デビューしたリドリー・スコットの長編監督第2作で、世界的ヒットを記録。エイリアンと戦う航海士リプリーを演じたシガニー・ウィーバーの出世作にもなった。

地球を遠く離れた広大な宇宙で就業していた宇宙船ノストロモ号は、ほかの宇宙船からの救難信号を受けて、未知の惑星に降り立つ。そこには異星人の宇宙船があり、船内には卵のような謎の物体があった。その卵の中から奇怪な生き物が飛び出してきて乗組員に寄生し、やがてそれは宿主の腹を食い破り、ノストロモ号内に潜伏。その後、成長した宇宙生物は乗組員をひとりまたひとりと抹殺していく。生き残った女性航海士リプリーは、逃げ場のない閉鎖された宇宙船内で、たったひとりで絶望的な戦いを繰り広げることになる。

エイリアンの特徴的なデザインは、スイス出身の画家・造形作家のH・R・ギーガーによるもの。リプリーを演じたシガニー・ウィーバーは本作以降「エイリアン4」までシリーズ4作に出演。

1979年製作/116分/G/アメリカ
原題または英題:Alien
配給:20世紀フォックス映画
劇場公開日:1979年7月21日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第52回 アカデミー賞(1980年)

受賞

視覚効果賞  

ノミネート

美術賞  
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映画レビュー

3.5静寂に潜む恐怖

2024年9月13日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

単純

最新作が気になったので、予習がてらにディズニープラスで鑑賞しました。

終始、凶暴なエイリアンにいつ襲われるのかわからない恐怖に怯えました。密室で静かな宇宙船で突然現れたときは、声が出そうなぐらいびっくりしました。

1979年の映画ということもあり、古臭さを感じるところはありましたが、見た目のインパクトが強いエイリアンの魅力が詰め込まれていました。

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Ken@

3.0シガニー・ウィーバー若い!

2023年3月19日
スマートフォンから投稿

怖い

今観ても怖かったです。エイリアンは今観ても気持ち悪いし、昔作られた作品だけど、そんなに違和感なく観れました。所々2001年宇宙の旅を彷彿とさせる。。。現実逃避したい時にオススメ。

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ホビット

4.5宇宙SFホラーの伝説はここから始まった。

2024年11月21日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

最新作『エイリアン ロムルス』鑑賞前にBlu-rayで復習。
1979年の公開時私は高校生で、シガニー・ウィーバー(撮影時27〜28歳だったと思われる)に悩殺されたのだった。

カンヌ国際映画祭で審査員賞(新人監督賞)を受賞したイギリスのリドリー・スコットが、ハリウッドに招かれて撮った監督デビュー2作目にして出世作。

『2001年宇宙の旅』(’68)で、コンピュータだけがが極秘の指令を受けていて乗組員の生命よりもその指令を優先するというアイディアを参考にしたと、リドリー・スコットが語っていたのを何かで読んだ。
原案・脚本のダン・オバノンは、学生時代にジョン・カーペンターと共同で脚本を書いた低予算映画『ダーク・スター』(’74)(監督はカーペンター)で、宇宙船から投下する爆弾の切り離しに失敗し、その爆弾には“納得する理由がなければ爆発を止めない”という思考機能があるため、乗組員が必死に爆弾を説得する…という内容が『2001年…』のパロディーだと言われた。

宇宙貨物船ノストロモ号は居住エリアが白基調で、このビジュアル面にも『2001年…』の影響を感じる。
宇宙空間を巨大な宇宙船が往く構図は『スター・ウォーズ』(’77)以降スタンダードになったものだが、これも『2001年…』に起源がある。

映画のオープニングで、乗員が凍眠している無人状態の船内で何故かノートのページが風になびいている。
機関士が犠牲になる船内の加工場(?)で、雨のように水が滴っていて、高い天井(というか、天井がなくて外から光が射し込んでいるようにも見える)から長く太い鎖が何本もぶら下がって揺れている。
こういう宇宙船らしからぬヴィジュアルにリドリー・スコット独特の芸術性を感じる。

ノストロモ号を小惑星LV-426に向かわせる信号を発していたのは、巨大な異星人の死骸が化石化してしまっている宇宙船の残骸だった。
後続のシリーズではこの異星人の存在は無視されているが、リドリー・スコットがシリーズに復帰した『プロメテウス』(’12)でこれについて説明している。

最初、エイリアンは副船長の腹を破って出てきたから小さいくて素早いと思われた。それはそれで怖いのだが、猫を探しに行った機関士を襲ったエイリアンは巨大に成長していて、しかも背後に音もなく忍び寄る狡猾さなのだ。
人に寄生して宿主の体内で成長し、外に出てもなお脱皮して変態・成長するエイリアンの三段階変態のアイディアをダン・オバノンは構想の初期から持っていたらしく、彼のオーダーに従ってH・R・ギーガーが生み出したデザインは実にオゾマシイ。
さらに、成体の身体は金属質の黒鉄色で、それが保護色となって船の機材に同化してしまうのだからより怖い。ノストロモ号の船内はその映像効果を計算してデザインされている。(白に統一された居住エリアが映し出されることは、もうない…)
そもそも光がない宇宙空間はそれだけで恐ろしい。そこを航海する人が唯一支配できる空間のはずだった宇宙貨物船の中がクルーを拘束する場と化し、闇の中から化け物が襲ってくるという、この恐怖の舞台設定は周到だ。

ダン・オバノンの脚本を買い取ったウォルター・ヒルがデヴィッド・ガイラーとともに加えた改変は、アッシュをロボットにしたことと、男だけだった乗組員に女性を加えたこと。その女性の一人を主人公にしたのは、20世紀フォックスのアラン・ラッド・Jr.のアイディアだったと言われている。この改変がなければ、リプリーというキャラクターは生まれなかったのだ。
また、当初はウォルター・ヒルが自ら監督する予定だったらしく、そうだったら全くテイストの違う映画になっていたかもしれないし、これほどの成功があったかどうかは分からないのだから、伝説の作品は運命がそうなるべく導いたのだ。

リプリーの最後の戦い。
猫を寝かせてシャワーでも浴びるのかしらと思うほどに色っぽく身支度をしていると、“ほら、そこにいる!“
悲鳴を上げずに恐怖する女性の図としては、本作のシガニー・ウィーバーと『羊たちの沈黙』(’91)のジョディー・フォスターが双璧だと思う。

一人、また一人と登場人物が犠牲になっていく密室恐怖映画のパターンを、『スター・ウォーズ』で活劇の舞台として市民権を取り戻したばかりの宇宙に持ち込んだことに、当時は驚き、恐怖した。
「怖い」という評判が広まったために、逆に劇場へ行いかなかった人も私の周辺には多くいた。

宇宙SFとホラーをかけ合わせた新しいスタイルは、シリーズ化されただけではなく様々な亜流を生み出すテンプレートとなった。
ダン・オバノンとH・R・ギーガーとリドリー・スコットによるこの発明は、画期的だったのだ。

私の記憶が確かなら………………
『悪魔の受胎』(’81)というイギリスの低予算映画があった。日本でロードショー公開されたかどうかは知らないが、私は1985年に企画上映でこれを観た。
下品で非道徳的で陳腐な映画だった(内容はほとんど覚えていない)が、怖がらせ方だけは本家を超えていた気がする。
『エイリアン』が人の体に寄生するのを受胎のメタファー(エイリアンのデザインがペニスを彷彿させるため)だと評す意見があって、それをまんま頂いた映画だったが、実はこの映画の脚本はイギリスで『エイリアン』が公開される前に完成していたとのこと。亜流ではなかった…m(_ _)m

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kazz

5.0スター・トレックの『艦隊の誓い』にも示されている。

2024年11月18日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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マサシ