コクリコ坂から

劇場公開日:

コクリコ坂から

解説

「なかよし」(講談社刊)に連載された高橋千鶴・佐山哲郎による少女漫画をスタジオジブリが映画化。宮崎駿が企画・脚本、「ゲド戦記」の宮崎吾朗が同作以来5年ぶりに手がけた監督第2作。原作から時代設定を東京オリンピック前年の1963年に変更し、横浜を舞台に、自らの出生の秘密に揺れる一組の男女の恋や青春を描く。

1963年の横浜、港の見える丘にあるコクリコ荘に暮らす16歳の少女・海は毎朝、船乗りの父に教わった信号旗を海に向かって揚げていた。ある日、海は高校の文化部部室の建物、通称「カルチェラタン」の取り壊しに反対する学生たちの運動に巻き込まれ、そこで1学年上の新聞部の少年・俊と出会う。2人は徐々にひかれあっていくが……。

海役に長編劇場アニメ声優初挑戦の長澤まさみ。俊役は宮崎吾朗監督の前作「ゲド戦記」に続き2度目のジブリ作品参加となる岡田准一。脚本は宮崎駿と、「借りぐらしのアリエッティ」「海がきこえる」なども手がけた丹羽圭子の共同。音楽はジブリ作品初参加の武部聡志。主題歌は「ゲド戦記」の「テルーの唄」で注目を集めた手嶌葵が再び担当した。

2011年製作/91分/G/日本
配給:東宝
劇場公開日:2011年7月16日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第35回 日本アカデミー賞(2012年)

受賞

アニメーション作品賞  
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(C)2011 高橋千鶴・佐山哲郎・GNDHDDT

映画レビュー

5.0最高のジブリ作品

2024年11月6日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

萌える

ジブリ作品で最も好きな作品
あの時代、思春期の主人公のささやかな心の動きは、彼女にとってはっきりし過ぎるほどの恋心。
それはあえて口にこそ出さなかったものの、あまりにもはっきりしていたので隠すことなどしないし、恥ずかしいことでもない自然なことだったのだろう。
ギターを弾き始めたころにこの作品の主題歌を覚えた。
あの、僅か短い間だけ感じた切ない気持ちを表現するかのようなメロディに胸が熱くなる。
ちょっとしたことで消えてしまうかもしれない。
そんな気配をあの曲から感じ取ることができるのは、そこに強い共感を感じるからだろう。
芽生えた喜びと同時に、その背後に忍び寄るようにある壊れの怖さ。
思春期の恋ほどそれがあからさまなことはない。
特に当時は確かなことなど何もなかった時代で、みんなが守りたがっているカルチェラタンの存続さえ不確かだ。
目に見えるように動く経済発展と兄弟たちの成長、そして去っていく先輩。
古いものはどんどん解体されて新しいものが建っていく。
そんなにはっきりと自覚しているわけではないが、自分自身も確実に変化していると、主人公は思っていたのかもしれない。
今のこの思い。
揺らぎようないほどはっきりした思い。
それを誰かが壊そうとしても、決してできないと。
今あるたった一つの確かなこと。
この青春時代の淡さに、私はどうしても泣いてしまう。
実際にそんな経験などないはずだが、そこになぜこんなにも強い共感が生まれてしまうのかわからない。
私にとって恐ろしいほど青春を感じる作品。

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共感した! 7件)
R41

3.0流石は宮崎駿先生の脚本だと思うが、設定が異様で複雑すぎる。それなら...

2024年9月7日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ! クリックして本文を読む
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マサシ

4.0瑞々しい昭和の青春感

2024年9月3日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

知的

幸せ

公開当時映画館で観て「ゲド戦記よりはいいな」くらいの印象でいましたが、13年経って久しぶりに観てみました。

するとどうでしょう。
淡々としていた印象の物語がとても瑞々しく輝いて見えました。

公開当時の私は20代後半、今は40過ぎ。
この作品を楽しむための私の成熟度が足りなかったのかもしれないです。
この時代の背景の知識も。
とても楽しそうな場所ですね、カルチェラタン。

ただ親世代のことは回想などでもうちょっとだけ詳しく掘り下げてほしかったな。
親世代の想いをもっと直に受けられるシーンがあったら最後の小野寺とのシーンももっと感動できたかも。

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グレーてる

3.0話が平坦すぎる

2024年8月4日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

時代背景と描写はとても良い。昔ながらのお肉屋さんのコロッケが食べたくなる、そんな映画。女の子も可愛い。
ただ肝心のストーリーが緩急なさすぎて、見ていて退屈になる。山場という山場がない。

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ちぃぬ