八日目の蝉のレビュー・感想・評価
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母性に感動しました
永作博美の演技がとても素晴らしかったです。子供に対して深い愛情を持っていることが伝わってきて、いつまでもこのまま幸せで暮らして欲しいと思いました。
誘拐犯だということを忘れて、この母親のようになりたいと思いました。
蝉は七日生きるのが当たり前で八日目の蝉の存在を考えたことがありませんでした。
薫は非日時的な生き方だったからこそ、他の人には気づかない幸せを気づけるかもしれないということなのかなと感じました。
希和子は自分の子供を産んでいたら幸せに暮らしていたんだろうなと思います。
でも、八日目を生きている蝉のように、与えられた幸せだけどそれは一瞬だと知っていたから、こんな風に毎日を慈しむように生きたのだと思いました。
希和子が不倫相手の男を思い出したり、薫を返した方がいいのか全く悩んでる様子がなかったのが印象的でした。
それくらい薫だけを見て生きていたのかなと思います。
成人した薫が認めたくない過去を認めて生きていこうと決意するのは感動しました。
NHKドラマ版との比較
酷い。時間返せ。金返せ。
NHKドラマ版を再放送した方が数100倍面白い。
ドラマ版と比べて、子供との幸せな時間が長く感じられない、愛情の深さが伝わらない、何もかも短い浅い。
深く長いから、最後に感動するのに、短く浅いと、永作の演技力だけで感動するしか無い、それはあまりにも、お客にも永作にも酷な要求。
心に残ります
小池栄子演じる千草の存在が・・原作とTV版とは異なってこの物語に大きな影響を与えています。小池栄子良い演技です。
何か一物を持ってエリナに近づいていく・・ちょっと気持ち悪い感じとかそのくせどこか悲しみが漂ってくる感じ・・すごく伝わってきました。
誘拐された女(希和子)を本当の母親と思い過ごした幼少期。。無理やりその母親と引き離され本当の両親だがそう思えず(当たり前ですね・・)生きてきた今までの自分の人生。その人生をリセットする為には封印してきた希和子との過去と向き合うしかなかった訳ですが、、やっぱり千草の存在なしでは前向きに考えられなかったのでは??と思ってしまいます。
希和子役の永作博美や井上真央が注目されましたが、、私は断然小池栄子の
演技が光ってたと思います。。
逮捕前後が印象的
希和子逮捕の時、自分が逮捕されるところを薫に見せないようにしていたところ、「ごはんを…」のセリフ以外は特に抵抗しようとしなかったシーンが印象的です。希和子には内心ほっとしたような気持ちもあったのでは、と想像させられるような永作さんの演技です。
原作に、小学校にあがる年齢が近づき、戸籍も住民票も薫にはないことに悩む描写があるし、そう考えると、希和子自身も健康保険証は使えないし、田舎暮らしなのに車の運転もできないし(希和子が元々運転ができたか否かはわからないが)、…と考えてしまう。
逆にラストのシーンは、途中でカットされたかのような印象すら受けて、確実に減点と思います。
NHKのドラマ版を観た後にこれじゃ
NHKのドラマ版の八日目の蝉は満点です
あれは凄すぎて毎日楽しみで仕方ありませんでした
一方こちら映画版はつまらないです
これはNHK版が素晴らしすぎたためです
何も知らずに映画版だけ観たら
なぁんだ八日目の蝉ってこんなものか。まあまあかな
で済んだと思います
でもNHKのドラマ版が本当に素晴らしい
素晴らしすぎる出来映えでハラハラドキドキ、わんわん泣けます
でその後でこのだるい超劣化版を見せられても
映画版は焦点をなぜか娘に向け主人公も娘にし、失敗しており疑問符のみ残る情けない作品でした
NHKドラマ版と天地だったので非常に残念です
善悪を超えた愛情
総合:90点
ストーリー: 85
キャスト: 90
演出: 90
ビジュアル: 75
音楽: 75
誘拐などもちろん許されるものではない。永作博美演じる野々宮希和子は、一つの家族のそれぞれの人生を大きく狂わせた犯罪者であることを否定など出来ない。法的見地から善悪で判断すれば悪であることは明白である。裁判では謝罪よりも礼を述べるなどというのも、その身勝手さを表している。
しかしそのような裁判劇や善悪の判断を見せる作品ではなく、たとえそれがどんなに間違っていようとも、とにかく自分には得ることが出来なくなったささやかな幸せを追い求めて愛情豊かに暮らそうとした疑似親子のせつなさと、それがもたらす残酷さが真っ直ぐに伝わってくる作品だった。彼女にとって薫は全てだったのだというのがよくわかる。野々宮希和子も井上真央演じる秋山恵理菜も、そんな単純な善悪で割り切れないからこそ苦悩し何年たっても忘れることが出来ないし、だから島を訪ねることになる。誘拐事件以降普通ではなくなってしまった本物の家族との生活を経験した彼女にとって、無償で本物の愛情だけをもって接してくれたのは皮肉にも誘拐犯だったのだから。起こってしまった過去の事実は消せないし、疑似の親子とはいえ一緒に愛情を持って過ごした四年間は二人にとって本物であろう。
そしてそれを演じきった二人の演技力に引き込まれた。緊張しながらたどたどしく接近してくる小池栄子や、薫役の子役も良かった。物悲しく儚い物語を紡ぎながら、いつ発見されるかと怯えながら生きることを表す演出力も見事。
今の大河の主役を井上真央にやらせたい
もっとありきたりな映画なのかなと思ってた。良かった。ドラマ版を観てて予備知識がある状態で観たけど親の気持ち(妊娠未経験)子の気持ちになって気がついたら所々で号泣したのは歳のせいか。☆4つ。日本映画、日本人女優もすてたもんじゃないなと思った。
親と子供の感情の違いが・・・
親よりも子供の方が事件に対して冷静だったりするのが
なんだかリアルだなーと思った。
ぱっと思い出せる場面がすごく多い。
そのくらい印象的だった。
産みの親か育ての親かそれは誘拐犯なのか
物語の流れから勝手に想像していたのは、もっとどろどろとした暗い映画だと思っていました。
しかし、実際に観てみると、とても暖かさを感じる感動のお話でした。
全体的なお話の流れも、現在と過去の織り交ぜ方も非常によかったと思います。
家族、親子 の問題を抱えている人はぜひ観ることをお勧めしたいような映画です。
駆け込み寺の宗教施設だけはちょっと異様に作りすぎです。
最後に
不倫は 善くないぞ
ほんとうの主演女優賞は
皆さん、こんにちは(いま3月19日pm5:15頃です。
日本アカデミー賞をとりましたね。
僕は日本の映画はそれほど見ないのですが、どれくらいのレベルかな
と思って見てみました。
それに永作博美も井上真央も好きな女優ですだから。
特に井上真央はNHKの朝のドラマ「ひまわり」で、うまい役者だな〜と
思っていました。永作博美は前に3本くらい見ていて、独特の存在感を持ってましたね。
でも、この映画のほんとうの主役はかおる役の渡辺このみちゃんでしょう。
男の子の洋服を着た5歳くらいの女の子。
この可愛さがなければこの映画が成立しない。
そして、その後のかおるになる井上真央も生きてこない。
そのお母さんたる永作博美の思いも生きてこない。
そんなこのみちゃんこそ、この作品の主役だと思いました。
それとそのルーツの場所を旅するときの船上で流れた曲
ビーチハウスの「ゼブラ」。
去年のフジロックで見た聴いた曲だ。
アルバム全体で聞くとちょっと重たいのだが、
こういう場面ではすごくいい曲だなと再発見したのでした。
とにかく、この映画。ストーリーテリングといい、
映像といい、役者の熱演といい3拍子そろった映画でした。
心に残る名作!
ただ観てほしい!
井上さん、永作さん、森口さん、小池さん、渡邊さんの演技に感動!
映画館で3回、DVDを購入してからは週一回観てます。
心が枯れそうになったときに、養分を与えてくれる本当に良い映画です。
文章べたなので、表現は出来ませんが好きなシーン・セリフは、
・井上さんの「あれ、なんでだろう。この子のことが好きになってる。
まだ、顔も見た事ないのにね」
・永作さんの「もう、追いつけないよ」
・渡邊さんの「ママ。。。きて。。。。」
共感してもらえたら、うれしいです。
原作を読んだ人にも
原作を読んで映画を見ると、自分としては好きな部分がデフォルメされていて、それに対して妙に落胆してしまうケースが多いものだが、この八日目の蝉は、原作を読んだ人でも感動できる作品に仕上がっていると思えた。
小説を読むときは誰でも、自分好みの情景を思い描きながら読むものだが、この映画は何と言ってもそれぞれのシーンが美しく、それがまた感動を深めている。(特に小豆島)
臨終の蝉よ世の美しさを唄え
観よう観ようと思ってたのに何故か毎週都合が合わず、
公開から随分経ってようやく鑑賞。
さて本作、
現在と過去とが巧みにリンクする後半の畳み掛けは見事だが、
中盤やや冗長だったかな。
あと映画の雰囲気から浮いてる場面や人物がいる気がする。
特に“天使の家”のエピソードはちょっと異様な気がしたなあ。
(余貴美子が映画『サイレントヒル』のアリス・クリーグに見えた。怖い……)
けれど主人公の希和子と薫(この呼び名で統一させていただく)の
奇妙な絆には、心を強く強く揺さぶられた。
希和子のあの行為が正しいとはとても言えまい。
同情の余地はあれど、やはり身勝手極まりないと僕は思う。
だが彼女が娘に与えた愛情は、真っ直ぐで綺麗な本物だった。
人間てのは厄介だね。
薫の実父母もそうだったが、
単純に善か悪かで括る事ができない。
満天の星、夕焼け、広い海、暗闇の中の灯火、または歌、詩、絵画、
僕らはどうしてそれらに触れた時に“美しい”と感じるのか。
どうしてそこに、生きる事の価値を感じ取るのか。
理由は知らないし、知る必要があるとも大して思わない。だが、
世界には確かに“空っぽのがらんどう”な人生を
価値あるものだと信じさせてくれる美しいものがある。
そして誰もが、それを大切な人に伝えたいと考える。
この世はこんなに美しいもので溢れてる、と。
だから、
この美しいもので溢れた世界に生を受けたあなたは
決して無価値な存在なんかじゃないんだ、
空っぽのがらんどうなんかじゃないんだ、と。
僕は最初、『八日目の蝉』とは“特殊な境遇”に
置かれた薫の事を指していると考えていた。
しかし“蝉”とは希和子の事ではと考えた時に、
ようやくこのタイトルと物語がカチリと噛み合ったように思えた。
いつ果てるとも知れぬ娘との絆を必死に繋ぎ、娘にありったけの
“美しいもの”を伝えようとする彼女の姿は、
とっくに臨終の時を迎えた蝉が、
それでも死にもの狂いで生命を繋ごうと啼くイメージとダブるのだ。
どんなに辛い境遇に置かれた人間でも、
人生を価値あるのに換える美しい感情を
知ること・伝えることはできる。
愛し方が分からないと泣いた娘にも
それはしっかり引き継がれていた。
監督の前作と比べるとややまとまりが悪い印象を受ける本作だが、
それでもこの映画には、胸の奥底をズドンと揺さぶる感動がある。
良い映画でした。
<2011/5/28鑑賞>
はらはらどきどき
ずっとはらはらしながら観ていました。このままの状態が続けばいいのにという想いで観ていました。別れ際に発した母としての台詞は、とてもリアルでした。
女優さんたちがみんなすばらしいです。カルトのシーンも面白かったです。
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