八日目の蝉のレビュー・感想・評価
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子供の世界は狭い。引越しで慣れた環境、大好きな友達から離れることが...
子供の世界は狭い。引越しで慣れた環境、大好きな友達から離れることがどれだけ不安で怖いことか分かる。でも本当は親じゃないけど薫にとっては親だった希和子は唯一無二の存在だし希和子にとって薫は唯一無二の愛しい宝だった。引越しを拒否する薫と、それでもなんとか言いくるめて島を出ようとする希和子。お互いの大事なものがかかっていて、そして皮肉にも「もうすぐ離れ離れになってしまうんだろうな」と嫌でも察してしまう。だから涙が出てしまった。
とても薫役の渡邉このみちゃんが可愛かった。井上真央の演技も良かった。
この映画を通して感じたことは、普通の家族や家庭を持つことがどんなに大変で素敵なことかということ。子供はまだいないが、子供を育てることが大変だということは経験や知識が少ない今でも少しなら分かっているつもりだ。夜泣きや教育、反抗期……。しかしそれでもなんとか乗り越えて、愛しい子に色々なものを見せて触れさせてあげたい。そして、乗り越えてそんなことができるような家族や家庭を築きたい。そんな想いを再確認することができた映画だった。
また恋愛や子供で失敗したり不安な時がきたら、この映画を見よう。そして原点に帰ろうと思う。私にとっては特別な映画なので、星は5つにしました。
普通の家族になる難しさ
遠くを見つめる虚無感な目
女優陣の熱演に好感が持てます
個人的に井上真央ちゃんって明るい役のイメージが多かったけれど、
この作品のようなとことん陰のある役もハマっていました
何も見えていないような
遠くを見つめる虚無感な目は
とても印象深いです
永作博美さん悪者なはずなのに
途中から応援したくなるほどキュートで
健気で愛を注ぐことに一生懸命な
お母さん役素敵でした
小池栄子さんの演技も
支えてくれてありがとうと
見ているこっちが自然と感情移入してしまうくらい
魅力的でした
あんたは何も悪くない、も染みました
誘拐犯の気持ちも
実の母親の気持ちもわかります
お互いの言い分も
納得できるし。
結局一番悪いの男なんじゃない??
とか思ってしまったり
人を愛することはとても自然なことだし
誰かに干渉されるべきことではないと思うけれど、
不倫はやっぱりアカンですね!!!
あと、劇団ひとりさんの起用には本当に謎です
ひとりさん自体はなにも悪くないのですが、ひとりさんはバラエティーのイメージが強いので、映画の印象のためにも配役もう少し考えた方がよかったのでは?
そこ以外はよかった
身柄確保のシーンは泣いた
邦画で一番好きな作品
原作を読んだ直後に観賞。 映画が原作を超えることは滅多にないが、此...
感動した
素麺を食べたくなる映画
あなたは愛されている
不倫した男には騙されその妻には嫌がらせを受け、フラフラになっていた野々宮希和子は、その男の赤ん坊を出来心で奪って逃走する。薫と名づけたその子は自分の娘ではないが、捕まるその日まで、もう1日だけでもと自分の愛の全てを奉げ育てる。
とにかく希和子の見せる愛が暖かくそして悲しい。母の愛の深さに心をえぐられる思いがした。子どもが4歳くらいまでが一番可愛いというから、子育ての楽しいところ綺麗なところだけを見せているのかもしれないが、この映画を観ていると、親の無償の愛について考えさせられる。愛されて育った人はその記憶、愛されず育った人や子どもが居ない人は、その愛に恋焦がれる思いで、心を動かされるだろう。
また、男のだらしなさが堪らなく情けない。この2週間程で邦画をたくさん観ていて思うのが、不倫をしたり二股をかける男によっての女同士の憎み合いになるという話が頻繁に出てくる(「阪急電車」「ステキな金縛り」)。「結局悪いのは男だろう!!」とイラだって仕方がない。
この映画であとここさえ良ければ、もう少し点数を上げたのにと思うのが、脇役の演技である。主要キャラの演技は本当に素晴らしかった。井上真央、そして特に永作博美の演技は素晴らしかった。子役の渡邉このみもまぁ頑張っていたような(途中で何度かうわぁと思うところがあったけど、子役は大変だよなぁ目を瞑ろう)気がする。しかし、他の子役が大根すぎて、映画の良さがそこで半分にガクウゥーーーッと減るのが全身から力が抜ける思いだった。森口瑤子の演技も「くううっ!!」と苦しくなった。それは原作が、この映画のテーマが、もっと奥深いところにある気がするのに、それが演技に感じられなかったという惜しさである。
認めたいが認めたくないこと
映画のほうが好き
公開時に映画館で見ておきたかった一本
日本アカデミー賞10冠を始め、数々の映画賞で好評を得た本作。
冒頭から重苦しい映画であることは予想され、角田光代の作品はたまにまったく共感できない登場人物に出会うこともあるため、ちょっと覚悟をしながら見たが、なかなかの良作に仕上がっている。
一つの誘拐事件によって、それぞれの人生に大きな影響のあった主人公やその周囲の人達。ストーリーは、(良い意味で)主人公以外は置き去りにし、主人公が自ら作った殻や、トラウマ、「空っぽの身体」の連鎖などから抜け出せるかということだけにスポットを当てて展開する。
少しずつ過去を振り返りながら、旅をしていく主人公。過去と現在が交互に映し出されるが、過去の中心人物である永作博美も、現在の主人公である井上真央も、どちらも良い演技。本来の母親役を務める森口瑤子のキレっぷりも、また良い。映画賞では永作博美の演技がとくに評価されたようだが、3人とも良いと思う。
忙しさにかまけて2011年の映画を見逃していることが多いが、これは公開時に映画館で見ておきたかった一本。
いろんな思いが交錯
原作は読んだことなかった
同じ女性としての視点から登場する女性の置かれた状況、各々の立場に立って想いを考えることができた。
娘には何の罪もなく、育ての親に心を奪われた産みの母親。自分はもう子供を産むことができない体になったといえども、不倫相手の娘をここまで愛せることができるのか、とゆう疑問は残るが、娘と過ごした時間、思い出、娘との絆も素晴らしいものだった。最後の別れは切なくて苦しくて涙が止まらなかった。永作博美の演技も素晴らしかった。後で明かされる、写真館で写真を撮った時の母の言葉、母の表情がなんとも切なかった。八日目の蝉とゆう題名の捉え方は人それぞれだと思うけど、母親の娘への愛情は計り知れないものだ。
長く生きて愛する人がいない悲しみ、過去へのトラウマを背負って生きる辛さ。しかし素敵な場所や景色、新たな愛しい人と出会えることができる、そんな八日目は素晴らしいものであると願う。
うーん、男性だからかな・・。
結局泣いた
うまくまとまってました!
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