八日目の蝉のレビュー・感想・評価
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写真館での希和子と薫の写真で希和子の同情しそうになるが、こいつのせ...
母の愛とは
産まれてすぐゆうかいされたえりなちゃん。
かおるちゃんと呼ばれ4歳まで育てられる。
物心がついてからもずっとお母さんだと思い続け、いろんな辛い状況でもお互い支え合って想いやって生きてきた人は、
誘拐犯。
まだ状況を理解できる歳じゃないえりなちゃんは、
交番へ行っては知らないおじさんとおばさんに捕まってる。と言い続け、
本当のお母さんとお父さんを傷つけ、
ギクシャクして20年がたった。
本当の愛とは、母になるとは、
分からないなりに昔のことを思い出し、
昔考えていたことを思い出し、
妊娠していた子供の母になるという強い意思を感じていました。
最後のシーンでのセリフ、もう母親になれているのではないでしょうか。
どんな親でも子供から見れば立派な親なのですから。あ
テーマは「母性」かな。 本当の母親だから母親なのか。 育ての母親だ...
テーマは「母性」かな。
本当の母親だから母親なのか。
育ての母親だから母親なのか。
子どもが安心して、そして何かあったら助けを求めるようなそんな存在が「母親」なんだと思う。
たまたま本妻の子どもを連れ去ったというだけで。
決して犯罪を許すわけにはいかないけど、子どものことを一番に考えられる、いわば大岡裁きのような、そんなのが母性であり、母親なんだろうな。母親はつえ~。
一番原因はお父さんだな。愛人に子どもをさらわれて、精神的に追いつめらる母親と一緒に暮らすのはどっちが幸せなんだろう。
自分の子どもが不倫相手の子を妊娠した時、「空っぽ」と罵った母親は自分の言動が跳ね返ってきたのだろう。言葉の強さを感じる。
ま、独身の僕には分からん世界だな。
ただはっきりしているのは、8日目の蝉でみんないなくなって寂しいと思うのではなく、絶対僕はみんなと違う世界を見れるという方だな。
なにがつたえたかったのだろうか
入り込めなかったなー
永作博美は誘拐犯、つまり犯罪者であるが
誘拐した子供に対しては最初っから愛情深く
接している。
映画は視点をどこかに置くことで感情をコントロールするものだから、誘拐犯だろうが殺人犯どろうが永作に共感するのは当たり前なのですが。。
本当の母親とは?とか愛情とは、と自分でと誓えるほどの「なにか」が受け取れませんでした。
この映画の設定は結構特殊な事情なんですが、
それだから、の葛藤や苦悩等が無くないですかね?
誘拐した子でも子供は可愛いからそりゃ愛情たっぷりで育てるだろうし、エンジェルホームページという特殊なコミュニティにおいて
虐待でも受けるでもなく、充分愛情たっぷりに育てられてたわけだし。小池栄子の件も同様で、男がいないのが特殊でトラウマになるのなら母子家庭はどうなるんだって話ですよね。
なにより、誘拐したことにより、子育ての苦しさ、大変さを相談できない、という問題はエンジェルに丸投げしてるし、追い出された後も蕎麦屋で大切にされてる。
希和子からしたらわりと順風満帆ですよね。
なので、冒頭の「子育ての時間をありがとう」というより「子供との楽しく過ごせてよかった」程度の苦しさしか伝わってこなかった。
私が姪っ子を大切に思う程度の絆にしか見えない。
つまり、この映画からはこの事件があったことによる問題や課題、葛藤や成長、みたいなものが何もないように思いました。
誘拐をしてるからこそ母親だったら出来ることをやれないとか、逆にやれる、とありましたかね?
だから希和子から別れる瞬間も
スルーと楽しい時間過ごしたのだからまぁ
仕方ないよね。ぐらい
永作の演技には泣きましてけども、もっと
もっと泣けるようなもんだと期待しすぎました。
設定を聞いて、登場人物がそうなるだろうな、という公道をしてそれに見合った葛藤やジレンマ、不幸がないから結果うーんで終わっちゃう。。
母親は映画世界、と言うよりも自身の子育ての経験や心情を補完して見られるので感動するかもしれませんが。。
あと、小池栄子は最初から挙動不審すぎてただの男性恐怖症に見えませんでした。
この事件の当事者の心情はもちろん計り知れませんが、想像ぐらいはできます。そして、
映画を観ることで想像を超えたり、補完する、ということもないまま終わりました。
特殊な環境を経験した人たちが、それを経験しなかった割と普通の人たちがぶち当たるような壁や苦悩と似たようなことで悩み苦しんでいる
そんな、映画でした。
泣けた泣けた
何度見ても泣いてしまう
小説も読んだ・・
母親と思って過ごしていた人が実は自分を誘拐した誘拐犯だったという衝...
母親と思って過ごしていた人が実は自分を誘拐した誘拐犯だったという衝撃的なストーリー。
誘拐されていた娘は、本当の家に戻ってきましたが、本当の家族なのにうまくいかず、家を出でて、一人暮らし。
そしてさらに誘拐犯の母と同じく不倫相手の子を身ごもってしまい、生むと決意している。
八日目の蝉のタイトルの意味については、
蝉は地上に出てから七日で死んでしまうのが普通だが、八日生きた蝉もきっといて、その蝉は仲間の蝉がいない中、孤独に一日を生きている。
だけど、他の蝉が見ることができなかった景色を見れているんだ、と。
その八日目の蝉と自分を主人公が重ねているということですね。
登場人物の誰の気持ちになっても心が重くなります。。
誘拐犯の母と誘拐された娘の再会シーンが見たかったです。
男も女もない世界で
不倫相手の子を中絶した希和子がその相手の娘を誘拐し、4年間愛情たっぷりに育てるが、逮捕。その後成長した誘拐された子・恵理菜がかつて2人ですごした場所に訪れる話。
誘拐は決して許されないことだけど元を辿れば本妻・恵津子があんな言葉を言わなければ良かったわけで、もっと元を辿れば「ちゃんとする」と言ってちゃんとしない旦那のせいでもあるし。希和子も恵津子も恵里菜も全員その男女関係のねじれよる被害者。
なので、逃亡する希和子と薫が男も女もない場所で過ごしていくのも納得。最初に匿われる女性だけの園"エンジェルホーム"が駆け込み寺であり、その後小豆島で男の子の服を来て育つ薫。女だけの世界で最初に育ったから男女の概念を希和子に教えられる薫、その後千種に一緒に母親にならないかと言われる恵理菜。
男女の関係の無い場所がどんなに心地が良いかを示しながらも、それがミサンドリー(男性嫌悪)になりかねないことも提示している。ささやかな女性同士の絆の話でもあった。
これはひどい。
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