あぜ道のダンディ

劇場公開日:

あぜ道のダンディ

解説

妻に先立たれて15年になる50歳の淳一は、自分がガンではないかという疑いを抱く。2人の子どもたちには弱音を吐けない淳一は、中学時代からの親友・真田に胸の内を明かす。さえない中年の男やもめが、見栄を張りながらもダンディズムを貫き、一生懸命に生きる姿を描く。日本映画界の名脇役・光石研が、デビュー作「博多っ子純情」(1978)以来約32年ぶりに主演を果たした。共演に田口トモロヲ、監督は「川の底からこんにちは」で注目を集めた石井裕也。

2011年製作/106分/G/日本
配給:ビターズ・エンド
劇場公開日:2011年6月18日

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(C)2011「あぜ道のダンディ」製作委員会

映画レビュー

3.5「頑張れ」と言える関係

2011年12月2日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

幸せ

「頑張れ」という言葉は難しい。相手を追い詰めることになるので「頑張れ」と言ってはいけないとか、無理を強いるような「頑張れ」という言葉は嫌いだ、という人が増えたのは、いつ頃からだろうか。それでいて、震災後は「頑張ろう」という言葉が巷に溢れ、無数の車や菓子パンにまで「頑張ろう」と無言で激励されるようになっている。
私は、へそ曲がりだ。「頑張らなくていいよ」なんて言われると、「じゃあ、誰かが何とかしてくれるんですか」と言い返したくなるし、「頑張ろう」を連発されると「どう頑張ればいいのでしょうか」と尋ね返したくなる。たぶん、「私は私なりに頑張ってるんですけれど。」という気持ちが根っこにあるのだろう。
ダンディをめざす宮田と真田、そして宮田の子どもたちは、幾度となく「頑張れ」という言葉を口にする。彼らの「頑張れ」は、私にも不思議とすんなり受け入れることができた。彼らは、相手との距離を縮めようとしても、決してなくそうとはしてしない。自己開示しまくったり、手を取り合って泣いたり笑ったりする関係はカッコ悪い。家族であっても、友人であっても、所詮は他人。それぞれ、ばらばら。相手へのもどかしさを抱きつつも、ぶつけられない。それでいいんだ、それでこそダンディだ、と声高にならずに映画は語る。
他人なのだから、思い通りにはならないし、わからない部分もある。けれども、大切に思っている。だからこそ、様々な思いを「頑張れ」に込め、そんな「頑張れ」をまっすぐに受け止める。そんな関係が、じわりじわりと見えてきた。
光石研と田口トモロヲ(敬称略)のベテラン二人や、石井組とも言える森岡龍の絶妙な存在感は言うまでもないが、収穫だったのは吉岡淳。無愛想に見えて内心は揺れ動いている、年頃の女の子を、やりすぎず、ごく自然に体現していた。無言の演技、表情がいい。今後が楽しみ。それから、ちいさい役ながら、写真屋の店員・綾野剛も印象に残った。「うさぎドロップ」に続き、不穏さとユーモアを兼ね備えた脇役ぶりが光っている。ゆくゆくはダンディな二人に近づくかも? これまた、期待だ。

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cma

0.5dandyの意味を履き違えている。臭すぎるストーリー展開。

2023年11月21日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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マサシ

4.0あぜ道のダンディ

2020年10月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

何処にでもありそうな

家族の話

同世代だけに共感でした。

子供はたくましく育っているのに

心配ですよね〜〜

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m@_@m

2.5オジサン

2019年4月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

単純

思い返せばオジサンの苦悩や愚痴を扱った作品は今まであまりなかったかもしれません。なんやかんや右肩上がりの時代で男らしさが好まれてきたのでオジサンと言えば、できる男のサクセスストーリーが多かった気がします。ダメなオジサン同士で支えあうって、新しくて好感が持てました。苦悩が多い中年男性は返ってこの作品から励まされる事が多いかもしれません。

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ミカ

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