テレビの新作スペシャルなどをチェックし、あまりにもつまらなかったためスルー体勢だった今作品。なぜか40代以上の方々の評判がいいのでようやく重い腰を上げました。す、すると冒頭から「ゆーとぴあ」ネタじゃありませんか!そ、その上吉幾蔵ネタも・・・
80年代の漫才ブーム。「オレたちひょうきん族」などで突如大ブレイクとなった漫才師たちから、ちょっと距離を置いて光っていたのがこのゆーとぴあ。1980年頃には「お笑いスター誕生」という勝ち抜きオーディションのような番組もありましたが、ゆーとぴあは惜しくも6週目で脱落。さすがに“ゴムぱっちん”だけでは10週も人気を保つのが困難だったようです。
「佐賀のがばいばあちゃん」という素敵な作品を書いた島田洋七もB&Bとして10週勝ち抜き、初のグランプリ獲得。その後の活躍は「笑ってる場合ですよ」で司会者をつとめたりして、一躍スターダムにのしあがった。その洋七、洋八もこの映画では選挙ポスターで登場。ちなみにこの選挙ポスターには、同じくお笑いスター誕生でグランプリを獲得した「怪物ランド」のメンバー赤星昇一郎もいたし、志茂田景樹、Mr.オクレ、ばってん荒川、轟二郎、ミスター梅介も・・・また、仲間由紀恵を助手に使っていたマギー司郎(6週目敗退)も出演していた。
なんだか「お笑いスター誕生」ファンにとっては涙が出てくるようなサービス満点の映画でした。そして、さすがに劇場版だけあって、数々の映画ネタもありましたが、若い観客が多かったせいなのか、劇場で笑っていたのはkossy1人・・・声を出さないようにしてました。「せめてケンシロウの台詞で大爆笑してください」と言いたいほどでしたよ。現在公開中の映画にも微妙に繋がりのある『嫌われ松子の一生』や『インサイドマン』。ジャック・マイヨール繋がりでリュック・ベッソンとジャン・レノ。なんだか映画をいっぱい観ていると得した気分になりました。
それにしても、平岡祐太って映画に出るたびに下手になっていってるような気がする・・・
【追記:2024.6.5】
ドラマ版を全て見て上での再鑑賞。山田奈緒子と上田次郎の関係や、山田の出自がわかるとストーリーも意味が出てくる。毎回似たような展開ではあるけど、父親が脱出マジックで亡くなっていたことや沖縄県黒門島でシャーマンの子孫だという出自も絡んでくる。
東京都筐神島から美佐子(堀北真希)を長野県富毛村へと見事に連れ帰ってきた上田と山田。そこから第二幕が始まる。霊能力者対決よりも脱出マジック対決といった流れだった。面白いのは地下通路に出てくる看板。左へ行けば「ブラジルに通ジテマス」だが、右に行けば宝女子村、六ツ墓村、来さ村、蛾眉村、神ヶ内村、御獅舞村、糸節村、ホットスパ等、TVシリーズに登場した村が書かれてあった。