キャタピラー

劇場公開日:

解説

第2次世界大戦中の日本。シゲ子の夫・久蔵にも赤紙が届き、勇ましく戦場へと向かったが、戦争から戻った久蔵の顔は無残にも焼けただれ、四肢を失っていた。村中から奇異の目で見られながらも、多くの勲章を得た久蔵は「生ける軍神」として崇められ、シゲ子は戸惑いながらも久蔵の尽きることのない食欲と性欲を埋めていく。やがて日本に敗戦の影が色濃く迫り、久蔵は自ら戦場で犯した悪行に苦しみ始める。第60回ベルリン国際映画祭で、寺島しのぶが最優秀女優賞を受賞した。

2010年製作/87分/R15+/日本
配給:若松プロダクション、スコーレ
劇場公開日:2010年8月14日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第60回 ベルリン国際映画祭(2010年)

受賞

銀熊賞(最優秀女優賞) 寺島しのぶ
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映画レビュー

4.5芋虫かと思ったら芋虫じゃなかったけどやっぱり芋虫だった。

2024年11月21日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

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吹雪まんじゅう

0.5生殖行為が可能ゆえ、なぜ励まない?女性なら位の一番♥

2024年11月5日
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マサシ

2.0性描写がしつこい

2024年10月4日
PCから投稿

反戦のテーマや大まかな設定・ストーリーはいいと思うし
寺島しのぶも熱演している。

が、どぎついものを描きたいにしろ、性描写がしつこすぎる。

低予算映画らしい映像の安っぽさもあって、名作ではなく怪作といった感じ。

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うまぶち

「お国にご奉公出来ない」とは「生産性のない人間」のこと

2024年8月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 戦場で両手足を失くし、口もきけぬ体で帰って来た夫は、寝て食って妻と「やる」だけの生き物・イモムシ(catapillar) になってしまいました。しかし、戦時下では妻は「軍神の妻」として黙々と彼の世話をするしかありません。村人は無責任にそれを称賛します。

 彼を戦争の被害者と呼ぶならば加害者は一体誰なのでしょう。敵兵なのか、自分の上官なのか、敵国なのか、日本国なのか。しかし本作は、彼こそが加害者でもあった事から目を背けようとしません。臓腑を抉られる強烈な主張と描写。これが戦争なのです。

 作中の「お国にご奉公出来ない」は、そのまま現在の「生産性のない人間」に、「軍神の妻ですから」は「自助」・公助・共助に、時代におもねる村人の言葉はSNS世界にそのまま繋がっています。イモムシの時代は近未来にすぐ続いているのです。

 両手足を失って戦場から送り返された男と言うと、『ジョニーは戦場へ行った』(1971)を思い出しますが、あの映画には多少なりともあった抒情性が本作には一切なく、戦争の愚劣さをグイグイ押し付けられるだけでした。キツい。

 作品終盤の広島に湧き上がるキノコ雲のシーンを『オッペンハイマー』を観た日に目にするのはやっぱり辛かったなぁ。

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La Strada