ソーシャル・ネットワークのレビュー・感想・評価
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排他的な天才の半生(反省)記
野望を胸に次々と事業を拡大、最年少の億万長者に上り詰める一方で、アイデアや資金面を巡り、衝突が絶えず、泥沼の訴訟合戦に呑み込まれていく顛末をノンストップで突き進む。
頭一つで一攫千金のアメリカンドリームと、ちょっとしたトラブルがすぐに裁判沙汰となってしまうアメリカマネーゲームの裏表の怖さは、凄まじいビートの速さでこそ、浮き彫りになったと思う。
しかし、ネット社会に疎く、デビッド・フィンチャーのブランドで釣られた私みたいなライトな魚には、今作の膨大な情報量とスピードに辟易するばかりだった。
主人公は終始、薄情なキャラなうえに何事にも他人ごとやから、彼がネット掲示板にもたらした革命と功罪がイマイチ実感できない。
敵と共倒れしなかったのは、確かに立派やと思うけど、陰湿で全然羨ましくない。
そりゃあ、いつも独りぼっちやわと思った。
まあ、そういう映画なんだと云われちまったらそれまでやけど。
では最後に短歌を一首
『網交わす 選ばれし顔 釣る宴 神と泥棒 共喰いの舟』by全竜
思っていたより理解できる。
登場人物たちの会話の内容は情報分野に強いわけではない自分にはすべてが理解できたわけではありませんでした。
それでも、日本語訳では難しい専門用語は訳さない様に工夫されているので、映画に集中出来なくなる程ではありません。
誰か1人に完全に感情移入、というよりは各人物、どこかしら自分が納得できる・理解できる部分を持っていて、リアルでした。最後まで見た後に、もう一度最初から見たら色々な処で切なくなりました。
何か私も頑張らなくては!というモチベーションアップにもつながりました。
何度も観ようと挑戦して。。。
まったり観れた
内容的に淡々と観る事ができたので、まったりできました。
ちなみに私は、彼好きですw
好きと言うか、憎めないと言うか。
彼が成功するまでの道のりももちろんこの映画の大事なポイントですが
それよりも人間関係に注目できるようになっていますね。
自分がこう!って思ったら親しい人に何を言われても貫いちゃう。
自分の目標の邪魔になるなら、親しい人でも蹴落としちゃう。
悪気は特にないけど、自分が大事だから。そこは曲げない。
確かに一見かなり性格悪いって言うか、いわゆる自己中ですし、
コミュニケーションのうまく取れない変な奴ですが、
そこが人間臭くていいなと。
そのあたりが観れたのと、
フェイスブックの生い立ちに興味もあったので
そこも単純に楽しめました。
評価が別れる映画
予想通りというか、この面白さが解る人とチンプンカンプンの人とは大きく評価が別れる映画だ。SNSを知らない人にとっては、ストーリーは理解は出来ても、なぜ「Facebook」が面白いのか理解は出来ないかも知れない。かくいう私も「Facebook」はやっていないがMIXIの経験があるので多少は解る程度だ。
ただ、鼻持ちならない学生が、ハーバード大学在学中にFacebookを立ち上げ、巨万の富を得るという事実に対して、すっきりしない感覚が残ることも確かだ。下積みを経て、成功を掴むという20世紀型のサクセスストーリーはそこには皆無である。おじさんは納得できない。
しかし、これが時代の流れであり、WEBという情報ツールの成せる技だということを認識せねばならない。エジプト国民がムバラク大統領を失職させたのもTWITTERをはじめとする情報手段によるところが大きい。
好き嫌いでこの映画を批判して目を背けるのも生き方だとは思うが、SNSやTWITTERを知らずして批判するおじさんにはなりたくないと思う。
天才監督が送る天才児の真の姿
アメリカの格差社会をぶちこわすFACEBOOKの誕生秘話
パーフェクトなタイミングでのPR映画かと思いきや、マーク・ザッカーバーグは洋服以外の全てはフィクションだという本社とは全く無関係の映画。しかし見ちゃったら最後。マーク・ザッカーバーグはこういう人なんだなと思わざるを得ません。一言で言うと私としては大嫌いなタイプの人間です。この映画はfacebookの立ち上げの経緯から立ち上げメンバーとの確執、裁判と軌道に乗るまでかなり初期段階が描かれます。
まず思うのは自由の国アメリカでも欧州同様一部のエリート、名家が形成する上流コミュニティが存在し、厳然たる権力を有するということ。映画ではそもそものFacebookの目的はこうしたエクスクルーシブなコミュニティを形成することだったわけです。マークはこの立ち上げメンバーのプログラマーでいながら最終的には裏切る訳ですが、敢えてよく解釈すればユダヤ人である彼が、エクスクルーシブな社会を作る一端に手を貸すよりも、実名で誰もがフラットに繋がれる世界を構築するがためにやむを得ず裏切ったと読めるのでしょう。ま、当人は映画やその後の言動を見る限り全くそんな所は見えてませんが。。。。
個人的にはナップスター元CEOショーンパーカー役のジャスティンティンバーレイクが光ってました。ジャスティンと言えばスーパーボウルでのジェネットジャクソンとの粗相事件が真っ先に頭に浮かびますが、西海岸の浮かれたITナッツを地で演じている感じが非常にはまってた。よくも悪くも軽い人間の役やらせたら大概はまるんじゃないでしょうか?
エンドロールが流れているとき、アメリカってこんな最低なヤローが成功しちゃう国なんだろうかと少し悲しくなりました。私的な倫理観で言うと、こんな人が成功しているとすると義理とか仁義とか、人情とか信頼とかって何なんだろうかと。一つのことに長けてさえいれば、人間力とか無しに社会的な成功(ここではあくまで社会的な成功)って達成できてしまうんだろうか?と。ザッポスのトニー・シェイが成功するのは応援できますが、マークが仮に映画通りの人間だとしたら、この先どうなるか?きちんと見届けたいと思います。
世界1の年少お金持ちって
すごく高評だったから
どんな感じだろうと思ったけど
考えさせられる映画だった
最初は淡々と早口でどんどん進んでいったが
後半は引きつけられた
主人公は傲慢かとおもったら
情があついひとなのかなとぉもった
人付き合いが苦手なことも
お金持ちになるのは
争いが増えることと失うものがあるんだなってぉもった
でもきかっかけで小さなひらめきからつながるんだなとぉもった
天才・・・それ故の過信が好きになれない。
前置きをしますが、監督デヴィッド・フィンチャーは大好きな監督です。
「エイリアン3」から「ゾディアック」まで
世間では凸凹“フィンチャーの法則”と言われようとも
評判の悪い作品でもどこかにこだわりを感じていて・・・それが仮に雇われ監督であっても・・・
どの作品も愛着を感じていました。
難産で監督自身、キャリアから抹消したいだろう「エイリアン3」だって
劇場公開時にそのビジュアルに圧倒され
何度も見返しました。
劇的に“トーン”が変わった「ゾディアック」でも大好きです。
それでも更に変化があったのが前作「ベンジャミンバトン」。
一度観た感想は、
“やっぱり「フォレストガンプ」なのね”と
自分の嗜好に合わなかったことを“脚本家の色の違い”だと言い聞かせていました。
決して前評判を聞いていたからではありません。
しかし、正直この映画の良さが分かりません(評価で“オーソン・ウェルズ”がよく引き合いに出されます・・・)。
たしかにファーストカットで主人公の性格も伝わりますし、
ラストカットだって、あそこがなければこの映画、救いはありません。
この映画をみた瞬間、思い浮かんだ映画が一つ。
「ビューティフル・マインド」。
同じ天才を描いて、精神に異常を来してしまって・・・等々、
確かにフィクションが過ぎる伝記映画とも感じなくもないと思います。
しかし「ビューティフル・マインド」の方がエモーショナルだったと思いますし、私はこちらの方が好きです。
私が一番この映画に共感できなかったのは
おそらく、主人公だと思います。
これは天才に対する嫉妬なのか、
それを取り巻く人々の浅い次元の“欲”に溺れた姿への嫌悪なのか、
はたまた技巧的(CGとかではない)映画術を知らない私の無知ゆえか・・・。
技巧的に優れていたかもしれませんが、
私は前述のエモーショナルな部分、
“感情的に登場人物にノるかソるか”が自分の中での
映画に対する尺度だと感じました。
大好きなデヴィッド・フィンチャーだからこそ考えてしまう
そんな映画でした。
期待が大きい分…でも〇
うーん
ただただ
見入ってしまいました。 主人公のセリフの早さに加え、ストーリーの流れも他とちょっと違う。 色々考えていると、ストーリーに追いつかないかも。
主人公は大学生さながらに億万長者になったすごい人だけど、ほんの一瞬だけ見せる幼い感情は、やっぱり若者だったんだな・・と、ちょっと親近感も沸かせるシーンもあった。
微妙・・・
レンタルDVDでよし
他のレビューでテンポがよく気づいたらエンディングとありましたが、自分はただ単に強弱のないストーリー展開に非常に退屈しました。
そしたら急にそれぞれのその後のテロップが入り「あ、ここでおわりか」という感じでした。
普通に興味深い作品ですし、音楽もよかったし、マーク役のジェシー・アイゼンバーグの無表情さも面白かったです。
ほとんどがノンフィクションだという点で5点満点はつけれません。
これがオリジナルの脚本、話であれば別ですが。
この作品の前に「RED」を鑑賞したのも理由かもしれませんが、家のテレビで十分かとおもいます。
1800円は高い…
なにより腹が立ったのはパンフレット!
作品のテンポを盛り上げたトレント・レズナーに関する記述が全くないんです!
mixiの関係者インタビューで6ページもつかっとるんですわ!
別に興味ない!
チャレンジ
最高じゃないか!
ソーシャルネットワーク、本当に面白かった。
二つの訴訟を中心に青春の光と影を描くといった、言ってみれば地味な本筋ですが、様々な工夫がこらされていてテンポよく最後まで連れて行ってもらえた感じです。
私、文章苦手なので以下よかった点をいくつか箇条書きで。
・音楽が最高。タイトルバックで流れた、甘いピアノと不協和音が同居した印象的な曲が終盤最も重要な親友との仲違いのシーンでもう一度かかるとは。
・話を締めるために、ときたま声の異様に低い役者に喋らせていたところ。ボート兄弟や投資家の横付でいた黒人など。耳がどきっとした。
・冒頭のセリフ。彼女との口論シーンにでてくる『ユーアーアスホール』と、終盤新人弁護士がつぶやく『ユーナットアスホール』が対になっていたところ。
とりわけ、エンディングのマークのあの表情ですね、やっぱり。もしかしたら自分もあんな顔で日夜モニターを見ているかもしれないな、と思いじんわりした気持ちになりました。
短い間にたくさんのことが起こったけれど、最後は結局、一人。前にはpcが一台。ハードディスクのカラカラした回転音だけがガラス張りの部屋の中に響くシーンはぞわぞわしてしまいました。
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