ソーシャル・ネットワークのレビュー・感想・評価
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ウィンクルボス兄弟、え、え!?
全体的にフィクションと思ったほうがいいのだろうけど、とりあえずエドゥアルドが気の毒で…
経営やお金のことは分からないけど、お金出したり、フェイスブック直結ではなくともアルゴリズム教えたのも彼なのに。
会社を潰しかけたとか言うけど……(悲)
ショーンの影響か、冒頭よりますます早口になっているマークが印象的だった。
…と書いたあと、ウィンクルボス兄弟役は一人二役とか、どのシーンも何十カットと撮影していると知って、星を0.5高くし直した。唖然。
マーク・ザッカーバーグに訪れた「青春の終わり」
Facebookの誕生と、その創業者マーク・ザッカーバーグに対する訴訟を描いた作品が、事実から大幅に脚色されているとはいえ、ここまで面白くなるとは!!
アーロン・ソーキンによって緻密に組み立てられた脚本は、当然のようにアカデミー脚色賞を受賞。120分の超高速会話劇は、一切テンポを落とすことなく最後まで走り抜け、思いもしなかった切ない余韻を残してくれます。
彼の脳内は一体どうなってるんだと言いたくなるほどの完成度と切れ味。字幕で追いかけるのは結構大変なので、吹き替えでの視聴がオススメです。
また、一度では全てを把握しきれない、多層的な演出が大きな魅力なので、見返すたびに新たな発見を与えてくれると思います。
ハーバードの社交クラブには認められず、承認欲求を肥大化させていた主人公マークが自らのスキルのみで成功を果たす展開には大きなカタルシスを覚えるとともに、友情の終わり・青春の終わりを迎えざるを得なかった彼の喪失感が痛いほど伝わってきます。あの「F5キー連打」の哀しさと言ったら…
キャストは皆素晴らしいのですが、特筆すべきはショーン・パーカーを演じたジャスティン・ティンバーレイク。中盤では物語のギアを入れ直す役割を果たし、その後「ある人物」の居場所を徐々に奪っていくクソ野郎っぷりは見事なはまり役です。
「その人物」の顛末は、あれだけの天才集団ならそうなって当然だと感じる一方、最後まで友情を信じ続けた彼の独白には、彼が確固たる才能もない凡人サイドの人間だからこそ、心の底から共感してしまいました。
ショーン・パーカーの話の方が面白かった
いや、実際のところ、どうしてそんなに儲かるのか映画を観てもわからなかった。というか、フェイスブックほとんど使ってないからや~と、たまに開いてみるのが怖い。誰かが死んでたりしたら、気づきませんでしたとしか謝るほかない。
親友やウィンクルボスに訴えられても平然としているザッカーバーグ。そして時系列通りに進むサクセスストーリーが交互に描かれていて、どうして6億ドルも?!という疑問を追っていくのがメインとなる。
ジェシー・アイゼンバーグの早口と、話題をすっ飛ばしてまた戻るといった独特な会話術が面白いけど、対するガーフィールドの真面目っぷりも何とか報われないかとハラハラするばかり。普通に考えれば広告収入メインの方がまともだし・・・
個人的には同窓会目的でしか使ってないけど、匿名性のあるSNSの方が気楽でいいな。
天才であり、僕らと同じ人間
回想のシーンと訴訟のシーンを交互に織り混ぜているのが巧妙であり、切なくもありました。絶大な富を手に入れたものの、愛や友情は失うばかり。何かに振り切った者は何か欠落している、その切なさが伝わって来ました。
ハーバード大生同士の、会話に詰め込まれた情報量の多さが彼らの頭のキレを存分に示していて、やはり天才の集まりなんだなと感じました。
ただ、常に合理的に振る舞うザッカーバーグでしたがラスト、元カノへの未練からFacebookでリクエストを送る場面は彼の人間らしい一面が垣間見えて安心しました笑。
天才が作ったアプリ。 マークザッカーバーグの半生。 きっかけは彼女...
天才が作ったアプリ。
マークザッカーバーグの半生。
きっかけは彼女に振られたこと。
そこからのこんちくしょうだ。
天才だけど人間味があり、そしてやはりどこか壊れている。
そんなマークに魅了される。
今、僕たちのつながりを支えているインターネットサービスの原点をしる。
Facebookは今や
おじさんおばさんのツールになっているというのは本当ですか??
もう10年近く前の映画になるんだなぁ。
SNSを取り巻く環境は日々進化しているので、今観ると多少古さを感じるかしら?と思いましたが、当時感じたスタイリッシュさはそのままでした。
なんか全体的にマーク、性格悪いなぁ…って思うのですが嫌いになれないんですよね。
人としてどうかはともかく言ってることは正論だし正直に話しているだけ。
身近にいたら嫌なやつ〜って思いそうだけど側から見る分にはその変人っぷりも全てがクール!
(実際のマーク・ザッカーバーグとは違うところもあるみたいですが)
そうそうこの映画、ハンドメイズ・テイルのニックが出ていた!!
ニックファンなので嬉しかったです。
学生起業家の参考になる、かも?。
一言。「想像した展開とは、ちょい違ったけど」。
◎よかった点◎
・私がFBを始めて7年位。その始まりの舞台裏が興味深い。
ハーバード大って、秀才というか難しい大学のイメージだったけど。
主人公のちょっとした失恋が発端なんて、若いなあ。
・学生起業ビジネスものとしても、いくつも見所あり。
ただコードを書いていればいいんじゃない、資金だって必要。
得るものも失うものもある。
それが彼らには後から分かるのが、皮肉。
・大学の仲間内のサイトから、どんどん広がり複雑な面を持ち始めるところ。
「本当に主人公がしたかったのは、これなの?」と、ついつい親目線で見てました。
△いまいちな点△
・FBが成長していく時間軸の中に、訴訟問題が随所に挿入されていくので。
わかりにくいのが正直。
・サクセスストーリーかな?と思って見始めたので。
ちょっと肩透かし。
といいつつも、あっという間の2時間弱。
つまり見応えはあった、ということかな。
ジェシー・アイゼンバークが、主人公にぴったりでした(結構好き)。
⭐️今日のマーカー・ワード⭐️
「この世界は先駆者が勝つ」by主人公。
人を突き動かすのは失恋?
ザッカーバーグが作ってくれたFBのおかげで、我々は昔なら会えなかったかつての友とコミュニケーションができる。そしてそのFBでザッカーバーグは巨万の富と世界最大の情報支配力を得る。その原動力になったのは失恋と仕返しだった。。
ハーバード大学のコンピュータオタクのビジネススピードの速さを思い知り、「これは勝てんわ」と思う世界がそこにある。これからは老若男女、年齢に関わらずこういった生き方をする奴が勝つんだろうと思った。私もその世界に入れるのか。。
これが天才か。はたまた天災か。
驚くことに、映画的な脚色はあれど、実話なんですよね。調べてみると劇中で騒がれる訴訟問題などは実際にありましたし、登場人物の名前も実在の人物の名前そのままです。
この映画に関しての事前知識はほぼありませんでしたが、「マークザッカーバーグはフェイスブック創始者」「元々は大学内でのコミュニケーションを目的としたSNSだった」ということは知識として知っていました。
結論としては、非常に楽しめました。
フィンチャー監督らしい隅々まで作り上げられた映像や脚本。そしてマーク・ザッカーバーグを演じた主演のジェシー・アイゼンバーグの見事な演技。最高です。こういういけ好かないインテリ役をやらせたら彼の右に出る者はいませんね。『ハミングバードプロジェクト』でも彼の演技は見事でした。現実にあった出来事を描いているので結末はどうなるのか大体分かっているはずなのに展開が目まぐるしくて先が読めない。本当に面白かったです。
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2003年、ハーバード大学に通うIT系の大学生であったマーク・ザッカーバーグ(ジェシー・アイゼンバーグ)は、親友のエドゥアルド(アンドリュー・ガーフィールド)と共に学内でのコミュニケーションを目的とした新しいネットワーキング・サービスを開始する。瞬く間にサービスは大学外まで拡大し、IT系ベンチャー企業社長であったショーン(ジャスティン・ティンバーレイク)の協力もあって社会現象を巻き起こすまでにサービスが普及していった。しかしそのアイディアが盗用であるとして大学のカースト上位(ジョック)であるウィンクルボス兄弟(アーミー・ハマー)から訴えられたり、共同で開発に携わっていたエドゥアルドとの関係も次第に険悪になるなどのトラブルも発生していき……。
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訴訟を起こされて会議室でマークが事情聴取されている現在と、Facebookの開発を進める過去の二つの時系列が交互に展開され、物語が進行していきます。
様々なトラブルに巻き込まれ、しかしそれを意にも介さず着々とフェイスブックを普及させていくマーク。マークに振り回され、彼に対するフラストレーションを溜める出資者のエドゥアルドとウィンクルボス兄弟。途中からプロジェクトに参加し、瞬く間にフェイスブックの幹部ポストに登りつめた天才ショーンなど、様々な人物の思惑が交差して物語はどんどん面白くなっていきます。
「現実にこんなことがあったんだ」ということに驚きを感じますし、自分の知っている有名なSNS誕生秘話だからこそ楽しめる演出も多かったように感じます。
しかしながら問題点も2点ほどあります。
1つ目は、「日本人ってそんなにFacebookについて知らない」ってことです。
やはりアメリカと比べると日本のFacebookの普及率は他のSNSと比べてかなり低く、2019年のデータではLINEの登録者数は8200万人なのに対してFacebookは2600万人。しかも調べてみるとアクティブユーザー数が登録ユーザー数の2パーセント程度というデータもあるらしく、それを加味すれば日常的にFacebookを使っているユーザーは日本だと40~50万人程度ということになります。アメリカでは1億7千万人が利用するSNSサービスですので、「知ってて当然」とばかりに映画はFacebookについて全く説明されないまま進行します。そのため、Facebookを知らない人は置いていかれる展開が何か所かあります。アメリカでは問題ないんでしょうけど、日本人が観るには説明不足感があります。
2つ目は、「マーク本人に取材していない」ってことです。
本作はマークがFacebookを立ち上げるに至ったストーリーを描きますが、マーク本人は取材を拒否していたため、本作はマークに対して訴訟を起こしているエドゥアルドとウィンクルボス兄弟への取材によって作られたストーリーなんだそうです。そのためどちらかと言えばマークを悪く描いた内容になっていると感じられました。実際問題マークは訴訟で負けていたりするので悪者であることは変わりないんですけど、裁判で争っているうちの片方だけに取材した偏った内容の映画であるということは示されてなかったと思うので、それは明記しておくべきだったように感じます
まぁ、上記の不満点は作品全体の面白さに比べれば吹けば飛ぶような些細な問題です。本当に面白い映画であったことは間違いありませんので、ぜひ多くの人に観てほしい作品でした。オススメです!!
切なくなる
世界早口記録保持者?(笑)のジェシー・アイゼンバーグが気になり、どうしても観たくなった。
オタクっぷり最高で、なんだかわからないけど、前半はずっとにやけしまった。
後半から笑えなくなったのは、お金と引き換えに大切なものを失っていくから。
観ていてとても辛くて切なくなってしまった。
「僕は誰のことも嫌いなんかじゃない」
これは真実なんだろうね。
とても良い映画でした。
最後の、リロードキーを押すシーンが切ない。
若かりしジョセフ・マッセロ。今とあまり変わらない?(笑)
双子のボート部、イケメン過ぎ。「親戚か何か?」という天然な質問に吹いた。一人二役って…CGなの?
知的好奇心をくすぐる
「Facebook」創設期の話。
当時の世界事情やネット環境、ビジネスシーンなど、様々な時事ネタや専門用語の応酬で、全部意味を理解できるわけではないが、マークことジェシーアイゼンバーグの淀みないセリフが聞いているだけで心地よい。
ジャスティンティンバーレイクとの邂逅も、天才同士の会話に聞こえて楽しい。
対比にはなるが、ガーフィールドとアミーハマーが段々ヘタレになっていくのは少し可哀想。
ソーシャルネットワーキングサイト「Facebook」創設者マーク・...
ソーシャルネットワーキングサイト「Facebook」創設者マーク・ザッカーバーグの半生を、鬼才デビッド・フィンチャーが映画化。
21世紀はどの様な社会であるのかを提示して見せたところに大きな意義がある
フェイスブック
207ヵ国、2億人が利用しているとラストにテロップが出る
本作が製作された2010年当時の数字だから
現在はもっと拡大しているだろう
本作は2003年の秋から物語は始まる
つまりそれ以前にはフェイスブックは存在していなかったのだ
ついこの間のように思える人もいれば、もしかしたらまだ生まれていなかった人もいるかも知れない
物心がつくかつかないかの人も大勢いるだろう
生まれた時からフェイスブックがある時代
インターネットは25年ほど前に爆発的に広まったインターネットの特徴である網の目状に情報を網羅できる様にはなった
しかし、その特徴を活かして人々を網の目状に結びつけることをこのフェイスブックが初めて実現したからこのような急速な大成功を収めたのだろう
もちろん2007年のiphoneの登場によって加速したのは間違いのないことだろう
若い人は主人公達がスマホを持っていないことを奇異に思うかもしれない
そんな時代だったのだ
ネット上に人間関係のネットワークをアップロードする
この単純な発想が一体何故、どこから、どのように生まれたのかは序盤で描かれる
マーク・ザッカーバーグ
フェイスブックの創始者がもちろん主人公だ
まるでアレキサンダー大王のような英雄譚
何もないところから世界最大の帝国を一人の若者がたった数年で打ち建てる
そのような物語かというと同じ様で全く違う
本作がどこまで事実に基づいているのかはわからないが、噂で聞く通りの人物として描かれる
日本で言えば東大と慶応を合わせたかのような全米一の名門ハーバード大学に通う稀代の天才プログラマ
しかしその実態は人間的には未成熟な、ただのオタクだと
主演のジェシー・アイゼンバーグは本人にとても良く似ており物真似芸を見ているかのようだ
このような性格の人物に面識のある人ならあるあるシーンの連続だろう
冒頭の話があちこちに飛び全く噛み合わない会話は経験した人も多いだろう
頭が良すぎて同時に複数の思考が彼の中で展開されていて、直線的な思考と会話しか出来ない会話の相手が彼にはスローモーションの様に見えているのだ
だから退屈であるし、相手に対して無自覚に見下した言動をとるのだ
社会に対しても同じ態度をとるから、世間からはなんと尊大で不遜な人物だと見えるのだ
では彼は決定的に悪い人間なのか?
終盤で美しい若い女性顧問弁護士が帰りがけに、あなたは本当はそんなに悪い人ではないと語る
フェイスブックを拡大するにあたり、周囲の人間は彼に踏み台にされる
彼に馬鹿にされ、無視され、利用されるだけなのだ
彼と決定的に対立する大学の先輩兄弟は名門クラブの幹部で、伝統あるボート部の主力選手だ
身長も高く体格も優れており主人公とは大違いだ
親の持つコネも強力だ
つまり彼らは20世紀の古い価値観に生きている人物で描かれている
21世紀の価値観を体現しようとする主人公との対比を見事なまでのコントラストで描かれている
英国でのボート大会のシーンは正にそれだ
炎のランナーの様な服装をして、外国の王族とも会話をする
それらに彼らは人生の価値を見いだしているのだ
ご丁寧に彼らのボートにはポラロイドという前世紀のアナログ文化を象徴するスポンサーのロゴが貼られているのだ
主人公の理解者たる友人として最初に資金を工面してスタートアップさせ、CFOとして黎明期のフェイスブックを支えた人物も、主人公からみれば退屈でまどろっこしいのだ
だから彼は排除されてしまう
主人公が唯一、一目おくのはナップスターの創始者ショーン・パーカーだけだ
彼はマーク・ザッカーバーグに匹敵する知力を持っており、頭の回転速度をギアダウンすることなく猛スピードのまま会話を交わせる相手だ
彼らには自明のことを説明抜きでいきなり話して通じる相手なのだ
そして彼を圧倒するほどの意味のある内容を極めて簡潔に返すことができるからなのだ
それは主人公にはない事業化構想力であり
行動力とハッタリというべき胆力を手本として体現しているからだ
つまり21世紀の価値観そのものを体現している男だ
21世紀は知力によって何でもありの世界だ
ハッタリであろうと圧倒的なスピードで早くやったもの勝ちの世界なのだ
彼はそれを体現した人物なのだ
主人公はそれに魅了され彼を相棒に選んだのであり、それによって大帝国を打ち立てることができたのだ
そしてショーン・パーカーは人間的には堕落しモラルのない低劣な人間として描かれている
なにやら悪魔の誘惑によって、知恵の実を齧ったアダムとイブの様な話に見せている
主人公は大帝国を打ち建てるのだが、本当の動機であったたった一人の女性を振り向かせることは二度と叶いそうもない
楽園から永遠に追放されたのだ
ラストシーンは主人公がフェイスブックのある機能のボタンをクリックするシーンで終わる
つまりフェイスブックは彼の大帝国であるが、
同時に実は彼の犯した原罪を贖罪する為に建設された大聖堂であったのだ
本作は彼がどのようにフェスブックを打ち建てたのか、彼の人となりを描いて見せた
しかし本作の本当の意義とは、21世紀はどの様な社会であるのかを提示して見せたところにあるのではないだろうか
成功して得られるもの、、、
Facebookの創業のお話で、初めて見たときは大学生だったので、「よくわからない」が感想でした。
ただ、社会人になり、ある程度の経験を積み、 目標を持って働くようになってから、改めてこの映画を見た時に、感じるものが増えたと思います。
夢中になって何かを成し遂げる事、
その先に得られる成功と、人間の闇の部分。
そして孤独、、、
頑張っている人ほど共感が多い映画だと思います。
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