ゼロの焦点

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ゼロの焦点
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解説

松本清張の長編推理小説を「ジョゼと虎と魚たち」の犬童一心が映画化。主演に広末涼子、中谷美紀、木村多江。結婚式の7日後に消息不明となった夫・憲一の足跡を追って北陸・金沢を訪れた禎子は、そこで憲一の得意先だった社長夫人の佐知子、受付嬢の久子に出会う。一方、憲一に関わりのある人物が被害者となる殺人事件が相次いで起こり始める。

2009年製作/131分/G/日本
配給:東宝

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第33回 日本アカデミー賞(2010年)

ノミネート

作品賞  
監督賞 犬童一心
脚本賞 犬童一心 中園健司
主演女優賞 広末涼子
助演女優賞 木村多江
助演女優賞 中谷美紀
音楽賞 上野耕路
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(C)2009 「ゼロの焦点」製作委員会

映画レビュー

4.5波のように襲う戦争のPTSD

きりんさん
2020年9月22日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

室田窯業の社長のまさかの自殺、
思わず声が出そうになる。

戦後の灰塵から立ち上がって九州から裸一貫金沢に移り住み、一代で財を成した叩き上げの苦労人=室田社長は、実はすべてを知っていたのだろう、
妻マリーの“過去”も。
採用した受付嬢エミと我が妻との関係も、その過去も。

(そして社長自身も人には言えない人生を負ってきたはずで)
冷徹無慈悲な悪役と思えたあの鬼社長が、それゆえに、妻の犯行をかばい、妻の人生を丸ごと代わりに贖なわんとして自首をし、そして、急転直下ピストルを咥えたのだ。泣いてしまった。

僕は仕事で数年金沢に通った。冬の北陸は辛い。吹雪と鉛色の海とその海に垂れ込める重い雲と。

あの時代
繰り返し襲う能登の荒波のように、復興して立ち直ろうとする者たちを二波三波と戦争の傷が叩きのめす。

劇中それぞれの死については具体的に手を下した犯人はいる。
けれど、
新しい時代と新しい自分の再出発を願う女たちを、そして男たちを崖っぷちに追いやり、
東京から北陸金沢へ、そして能登半島まで、戦争の生き残りを追い詰めて行ったのは官憲ではなく、戦争そのものだったのだ。

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きりん

3.5松本清張は読まないけれど。

asicaさん
2020年5月16日
iPhoneアプリから投稿

高校の時、松本清張を読む同級生がいた。
今なら東野圭吾を読むくらいの感覚?

推理小説だと言って読んでいたそれの粗筋を聞いてもオトナのドロドロな感じであまり興味は持てなかった。

森村誠一の「野生の証明」が映画化され大ベストセラーになったのを 父が「時代設定がめちゃくちゃ」と言っていた。

その頃の私は夏目漱石 芥川龍之介 井上靖
そして何より 漫画ばっかり読んでいた。

家が本屋だったので手当たり次第なんでも読めたが
その頃の大衆小説に興味がなく、西村京太郎も山村美沙も私の中では、漫画よりも文学から遠いものに見えた。

そういう 言わば上から目線だった原作の、
この時代設定の時はギリまだ生まれてない私が、
今から10年ちょい前に作られた昭和ど真ん中のこの映画を、
作業の片手間に選んだのだが、

かなり楽しく興味深く見た。

戦争というものの犠牲になる、というのがおよそ珍しくはない時代にあっても 大学生だった女性が弟のために米兵相手に体を売ると言う苦悩は如何許りかとおもう。
そりゃあ戦後の憲法で婦人参政権が与えられた日には、女性の時代を願って選挙にのめり込むのは百!理解出来る。

気立ての良い優しい女(木村多江)であろうが、あの時代の男は(あの時代でなくても) もと売春婦との幸福とは 世捨て人を覚悟してのものでしかない。

自分にも “戦後”というものが許されるのならば
それは 傷ひとつないまっさらな玉(広末涼子)との生活を望む。これは当時なら共感を得るのは容易かっただろう。

そう言った女たちの立ち位置を
原作よりさらに文学的に描いた作品となっていたように思った。

コメントする (コメント数 7 件)
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asica

1.5あんましやった

masamichiさん
2020年1月17日
iPhoneアプリから投稿

ストーリーは普通
広末涼子は演技させたらあかんのとちゃう?

中谷美紀と木村多江は好きやし、戦後のあの時代も好きやけど

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masamichi

4.0昔の警察は大変だ

2020年1月14日
PCから投稿

原作未読で鑑賞。
色んな愛が絡み合って悲しい作品。
中谷美紀さんの圧倒的な存在感と美貌が暗いストーリーと暗い雪国に華を添えていた。
美しい人が壊れてく様子が何とも言えない気持ちになった。
この事件、今の時代ならDNA鑑定と携帯のGPSとあちこちに設置されている監視カメラで一瞬で解決されるんだろうな〜昔の警察は大変だな〜

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共感した! (共感した人 0 件)
フラニー
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