今度は愛妻家のレビュー・感想・評価
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いい意味で騙された!
事前情報をあまりいれずにみたら…
やられた!
ミステリーではないんですが
ミステリーとしてもいけそうなくらいの
どんでん返し!
どんなどんでん返しかは
ぜひ劇場で!
マジで泣けます
驚かされます
アラフォー世代どんぴしゃ
…予想通り、映画観終わった後タオルがしっとり濡れるほどに泣いとりました。 何かが突然悲しいって言う映画じゃなくて、台詞にジーンとさせられ、独り言にしんみりさせられたり、大事な人の不在に泣かされた…という感じの映画でした。 行定監督がその昔「セーラー服と機関銃」@相米監督の映画を見て、監督になろうと思ったとかいうエピソードもある通り、この映画は薬師丸ひろ子で映画を作りたい!という面々が結集しての映画なんだそうです。 私たち世代より上の人にとってはきっと吉永小百合が映画女優としてそういうことなのかな~と思いますが、彼女の映画を作りたい!と思わせる女優として、吉永小百合はちょっと私にはピンとこない人なんですが、薬師丸ひろ子はなんとなくそうだよな~って思っちゃうところがあります。 歩き方の後ろ姿は昔セーラー服と機関銃の時に見た姿と変わりなく懐かしい感じもあったりして。 トヨエツとはずいぶん背も違って、肩辺りの下くらいまでしかないのですが、二人並んだ後ろ姿がお似合いに見えました。 雲の上の女優ではないけれど、等身大の女優さんとしてこれからも映画に出続けて欲しい女優です。
最後の展開に驚きました!
初めの方は主役の2人が掛け合い漫才のようなやり取りから始まり、段々と出演者が増えて来て、映画を盛り立てていきました。大きな笑い声を出して笑う場面が有ったかと思うと、ラストに近づくに連れ、観客の皆さんが涙をハンカチで拭ったり、すすり泣きがしたりと、すごい展開が待ってました。出演者の人数も少なかったので、ストーリーもわかりやすかったし、最後には温かい気持ちになれたかなっ?と、とてもいい映画でした。
死んでも愛妻家?
最近観た映画に、死後の世界のテーマが多く、ちょっと考えさせられました。
死はいつ訪れるかわからないもの。さくらは突然の死に、とまどい、夫や我が家から、離れられなかったと思いました。自分もその立場なら、夫、娘たち、家族、家の事が気になって、旅立つ勇気がもてそうちにありません。
昔、身近な死に、泣きすぎる私に、母が言いました。「いつまでも泣いていると、死んだ人は、未練に思って、あの世にいけなくなるんだよ。」
夫の愛をたくさん感じて、1周忌に天国へ旅立つことが出来たさくらが羨ましく思います。
今度は愛妻家
導入から最初のほうは素直に感情移入ができなかった。 浮気でだめな夫・俊介と気持ちの悪いオカマのぶんさん、誰とでもHしそうな蘭子という設定は保守的なおじさんには生理的にだめなのです。 でも、見終わった後は逆になります。 おかまのぶんさんが実は一番好感が持てて、俊介が一番われわれサラリーマンの夫婦の生態に近くて、蘭子が正直で・・・。 北見さくら(薬師丸ひろ子)の日常的なかわいさは特に後半から際立って輝きます。 50過ぎの私ですが、後半から涙が出て止まらずに困りました。 もともと薬師丸ひろ子の大ファンだった私はロードショーに先立つ彼女のコンサート(1月7日)に行ってその会場でチケットを買っただけなのです。 とてもいい映画です。口コミで広がってほしい映画です。 来週の休みにもう一度見に行きますが、これ以上構成を説明できないのが残念です。
よかったです。
予想外にファンタジー?で、監督に一杯食わされ、泣かされました。
ダンナと一緒に見に行きましたが、見終わった後、しばらくダンナが
やさしくなりました(笑)。
夫婦で見に行かれることをお勧めします。
脚本と演出に技あり
一見、スタジオ兼住居を舞台にした劇を観るよう。少しオーバーな演技が、いっそうそう思わせる。 そして、あることを伏せたまま物語は進行する。 観ていて何かが引っかかる。キーワードは、にんじん茶と薬師丸の衣装。 抱き続けた違和感が終盤で消し去るのだが、真相はあらぬ方向へと走り出す。こんな展開にしてしまって、この先、話の着地点を求めて迷走するのではないか? だが、そんな危惧を嘲笑うかのように見事に着地を決めてみせる。脚本と演出に技あり。 玉○浩二みたいだった夫もカッコいい豊悦に戻る。(笑) 作品全体を引き締めたのが石橋蓮司。好演というか怪演というか、これは観てのお楽しみ。 この作品のポスターも1枚目の方がいい。カメラマン風だが行き詰まった感がある豊悦、遠くを見つめる少し疲れちゃった風の薬師丸。これだけで十分でしょう。2枚目のコピー《予想外の展開、号泣のラスト。》って品がないよなー。1枚目は[シアン系ブルーの色合い=今度は愛妻家]という視覚的イメージができあがる。
今度は愛妻家
人間って失った時に初めて気がつくんですね・・・ 映画が始まった時は、笑える場面も多く、また、どこの夫婦も同じなんだなって思い観てましたが、後半からはその気持ちも消え、ただただ涙がこぼれてました。空気なような存在となりつつある女性(妻の事ではないのですが・・・)やからこそ大事にしないといけないと改めて感じさせられた映画でした。 今回、お互いに妻と旦那の事を考えながら観て、お互いに感じる事があった映画でした。夫婦であると言うことは、お互いを尊重し合い、そして思いやりをもって生活して行くものであるはずなのに、相手の立場も考えないで、個人の主張だけを通して生活していくのであれば、それは夫婦とは言えないと思う。 この映画は心に想っていても、言葉で表現出来ず、また、自分勝手な行動で大事な人が自分の側からいなくなった時に、初めて気付くものであるが、自分が本当に今、守ってあげなくてはならない人がいるとするならば、是非、この映画を観て、何かを感じ取ってもらいたい。
夫婦来館割引キャンペーンなんていいと思うんだけどなぁ
くしくも
岩井監督組系作品の上映開始日がバッティング。
『BANDAGE』東宝:岩井さんプロデューサー
『今度は愛妻家』 東映:行定勲監督
両方の作品の舞台挨拶に応募したのですが、
『BANDAGE』はハズレ、今作のみ当選。
今年一発目の舞台挨拶付きは今作となりました(笑顔)
予告編のみで
事前情報はなるべくシャットアウト。
結果としては、これが大成功となったのでした。
☆彡 ☆彡
これネタバレなしでレビュー書ける人すごいよな
いやぁ、いい映画だし、感動したけど、どう書こう(笑顔)↓
~この作品で感動していたら、
今作でも感動すると思われる作品名などを記します~
・キャラメルボックスの舞台
・『世界の中心で、愛を叫ぶ』(04)※
・『いま、会いにゆきます』(04)
・『クローズド・ノート』(07)※
・『言えない秘密』(08)
・『悲しいボーイフレンド』(09)
※・・・今作同様に行定勲監督・伊藤ちひろ脚本
↑はい。
作品名で書くことにしました。
この6作品に今作のエッセンスが入っています。
そのなかでも
『クローズド・ノート』(「別に・・・」発言が先行しちゃった映画)
『言えない秘密』この2作のどちらかに感動した人にはドンピシャでしょう。
「1回見て、2回目に見ていただく人にきづいてもらうように演出した」
行定監督が舞台挨拶で、こう話されていましたが、よくわかります。
そういった目線で見ると、ワンシーンしか出番はありませんでしたが、
井川遥さんが一瞬見せた、愁いを帯びた表情と目線が印象的でした。
◇ ◇
「40歳以上の人に見てほしい」
「映画とお客さんとの距離を近づけたい」
狙い通り、
劇場は40歳以上と思しきかたで満席でした。
エンディングが近づくにつれ、すすり泣く声が、
あちこちから聞えてきました。私も、堪えきれず
ポロポロ涙をこぼしていましたが、一方で隣のおじさんは
いびきをかいて爆睡。上映終了後に沸き起こった万雷の拍手で目を覚ましていました(苦笑)
でも、寝ちゃった理由。
わからなくもないんですよね。
だって、前ふりがながいもん。
わたしは、この前ふりも
薬師丸ひろ子さんが『探偵物語』(83)を
髣髴とさせるはじけっぷりと、その頃と変わらぬ
キラキラとした瑞々しさに見惚れていましたので、
眠くなりようもありませんでしたが。だって最近お母さん役ばかりで不満だったもん。
こんな、薬師丸ひろ子さんの姿を待ちわびていました(笑顔)
◇ ◇
原作は舞台劇。
それを映画化したそうです。
行定勲監督・伊藤ちひろ脚本タッグの
作り出す世界と、感動ポイントがあうんでしょう。
上に※をつけた2作品とも、今作同様に頭が痛くなるほど、泣いていましたから(苦笑)
あと、
こんなところに目が行くのは珍しいのですが、
『クローズド・ノート』『遠くの空に消えた』、
そして今作。美術さんのセンスに感心しました。
どこって、主人公の部屋の内装。
飾りつけとか、小物とか。べったべったなリアリティでなく
どこかに劇性っていうか、ファンタジー性を感じるんです。
今作だと、仕事場兼自宅の雰囲気を醸し出しつつも
薬師丸ひろ子さんの写真と、その横に飾られた黄色い花が飾られた一角。
そこに、ご主人役の豊川さんからだけでなく、
行定監督を含めた、全スタッフから薬師丸さんに対する
敬愛・リスペクト。そんなものが伝わってきて、そのワンカットが
スクリーンに映し出されるたびに、ホンワカとしたぬくもりのようなものを
感じ、まるで足湯につかっているみたいなポカポカした気持ちになったのでした(笑顔)
☆彡 ☆彡
映画のキャンペーンで
薬師丸ひろ子さんはコンサートも開催。
豊川さん
「おまえもコンサートやれって言われたらどうしようとドキドキしてた」
あとは
石橋さんが司会者からの質問を受け
「そうですね。水川さんはライバルだと思っていました。
今後、彼女とは作品の方向性がバッティングすると思います」
このふたつの発言に、場内は大爆笑でした。
「まずは、この映画があることを知ってほしい」行定勲監督
ただ、テレビ東京+東映なんですよね。
これが、フジorTBSor日テレ+東宝だったらなぁ。
もっと、プロモーションを派手に且つ的確に打った気がするんだけどなぁ。
微力ながら
このレビューにて
イイ映画ですよ、と発信させていただきます。
笑って!泣いて!.....良くできた映画です!
仕事をしない、浮気はする、嘘ばかり付く、わがまま....そんなグウタラにしか見えないダメ夫....その訳は....。 本当は、もう一度しっかり観てからこのレビューを書きたかった....でも、素晴らしく良い映画なので、早急に書かずにいられない....日本の男ってやつは、最愛の妻に優しい言葉や感謝の気持ちを伝えるのが苦手....この映画ではそんな夫に必要に求愛する妻の健気さがたまらない....ぜひ、御年輩の夫婦に観て欲しい作品です。 {夫婦には「さよなら」の前に、やらなければならないことがある。} 薬師丸ひろ子扮する良妻さくらが、「私を撮ってよ!離婚記念!最後ぐらいいいでしょ!」とファインダーに納まっていくカットと、それを見つめるダメ夫俊介が妙にグッとくる! 何で?、どうしてというような伏線を随所にちりばめながら、前半はコメディ?という感じで進むストーリ....そしてその真相が明らかになったとき、その伏線を思い出すだけで涙がこみ上げてくる.....何度もこの感動のまま終わってくれ!と思わせながらもまだ笑いを挿入してくる...その伏線もその後のシーンにいい感じで食いついてくる......。 「知らなかったなぁー.....私のこと...そんなに好きだったなんて....」 ♪探し物は何ですか?見つけにくいものですか?かばんの中も机の中も探したけれど見つからないのに.....」♪ 井上揚水の歌が、ばっちり嵌ります! 「じぁあ!もうひとりで暮らせるね!」 映画を見終わって、もう一度予告編を見ると、各所のセリフの重さが理解でき、全く違った印象を持ちますね! 「今度は愛妻家」.....最後までこの映画を見終わったとき、グッとくる言葉です。 最後に、この映画にカップヌードルが前面に出ていて「謎の宇宙人U.T.」の人形が可愛い!
豊川は、おもいっきりグータラ
この映画、話の展開はどうなるのか考えてませんでしたが、予告編みて観たいと思ってました。 豊川は、おもいっきりグータラな役 薬師丸は、能天気な妻 石橋蓮司は、おせっかいなオカマ を好演しています。 結論からいくと、とてもよい映画でした。 間違いなく、今年度、赤デミーランキング一位です。 (まだ、一本目ですけどね でも、昨年来高値更新です。昨年公開されて見に行っていたら第一位になっていましたよ) 実は、序盤で、お話の展開、落としがどうなるのかを薄々感づいていまして 連れも、なんとなく予想できたようで それを考えながら観ているととっても泣けるんですね。これが ネタバレさせないほうがよい映画ですのでこんなところで 仲の良いご夫婦にもお勧めですが、おじさんのところみたいに仲が悪い夫婦で観るのもお勧めです。ぜひご覧ください。 あっ、別れちゃった人でもどうぞ!
当たり前の会話ができないのはツライ
薬師丸ひろ子さんは、キュートで日常生活の会話も、あの奥さんなら許せるのにととても豊川さん演じる北見が男性からは うらやましいのでは? 失うとわかる大切なもの。 気がつくまで時間がかかる当たり前の日常 これは言葉で伝えなくてもわかるでしょうと女性と会話の少ない世の男性方にみてほしいです。相手が奥さんでも恋人でも、会社のスタッフでも同じことがいえるのではないかと…。 どうかな? 感謝されても、愛されていても、実感がないのは、さびしいのでは?
いっぱい泣きました!
すっごく良い映画でした。 いっぱい泣きました。 今年最初にこんな素敵な映画に出逢えて良かったです!!! もう一度観たいです。 というか、何度でも観たくなると思います。 「ジョゼと虎と魚たち」「ニンゲン、合格」と並ぶほどの名作。 行定勲監督の最高傑作だと思います。 石橋連司さんが素敵☆
男は一度愛した女を別れてもひきづるもので...
男はとかく未練がましいもので、女と別れたあとでも、愛していたときにこうすればよかった、もっと優しくしていればよかった、などとよく思ったりする。この映画は、そんな男の心情をよく描いている。 もっともその男の心情は映画の後半に、切ないばかりに演出されており、前半はむしろ、仕事もまともにしない、浮気ばかりする、何ともダラしのない亭主と、その夫からなんとか愛情を取り戻そうとするいじらしい妻の姿が描かれる。そのダラしない亭主役の豊川悦司と妻役の薬師丸ひろ子の絶妙の夫婦の会話が、なんとも面白く、可笑しくなるところがこの映画前半の魅力だ。特に、真っ白なシャツを着こなし、グウタラな亭主に寄り添っていく、薬師丸ひろ子の可愛らしい演技は絶品と言っていいものだ。男性目線の映画だから余計に可愛らしく感じてくるのかもしれないが、薬師丸ひろ子の魅力があふれている映画だ。 さらに、この映画は脇を固める俳優もまた面白い。特に、石橋蓮司のオヤジ・オカマの演技は特筆モノだ(後半になって、主役の夫婦との関係が明かされて愕然となるのだが)。そしてワンシーンしか出てこないが、井川遥の色気たっぷりの美しさも注目!。この映画は、舞台劇がベースのために、あまりシチュエーションに変化はないのだが、いろんな見どころを監督は用意している。 愛情が冷めてしまった夫婦に、もういちど愛を燃え上がらせることはできるのか。愛情とは育んでいくものなのか、大切に胸にしまいこんでいて大事なときに出してくるものなのか。この映画からは、愛情のあり方を考えさせられ、昔に別れた異性の面影を思い出させてくれる。 ただ、薬師丸ひろ子のような、女性がいつまでも可愛らしくてあり続けてくれるなら、男はふたたび愛情を取り戻せるのかもしれない、などと傲慢な男心がもたげてきた。そこがある意味、女性側からするとこの映画の欠点になるかもしれない。 一方で、試写会場を出て、帝劇でジャニーズのタッキーの舞台を観たあとの嬉々とした40代の女性たちを見ると、亭主に顔を向けてくれることさえも難しいのかな、と思えてくる。やっぱり夫婦の愛情の継続とは難しいものなのか。
大切な人との全てを大切にしたくなる
夫婦のやり取りが、ホント楽しかった。
中年男って、見栄っ張りなところもあるから、
本当に思ってることを口に出せなかったり。
絵に描いたようなダメ夫の豊川に
可愛くも、ちょっとウザい健康オタクな妻の薬師丸。
ホントによかった。
核心に差し掛かる時の豊川のボソッという台詞。
その一言から、涙が止まらなくなってしまった。
一人で鑑賞したせいか、終わったときに
好きな人に会いたくなった。いつも、そんなことないのに。
だから、男と女で感じ方が違うだろうから
別々でとも思いますが、個人的には好きな人と観ればよかったと思いました。
この二人を取り巻く水川あさみや濱田岳の若者もよかったけど、
やっぱり石橋連司が演じたブンちゃんは最高です。
あと「にんじん茶」の使われ方が、よかったと思います。
たくさんの方に観て感じてほしいと思いますが、
お互いの大切さが見えなくなったご夫婦に、是非観てほしい作品です。
舞台版は面白そう
試写会で観賞。 なにはともあれ、石橋蓮司さんが最高!!!!!です。 津田寛治さんは一瞬だった。。。インパクトは大だったけど。 薬師丸ひろ子さんも凄く良かった。 個々のエピソードのバランスがやや不自然で、素直に感動出来ませんでした。 あまり行定監督作品と自分は相性が良くないのかな、、、と言っても、『GO』と『世界の中心で愛を叫ぶ』しか見たことがないのですが、この3作品とも似たような感想です<エピソードバランスが不自然 映画の宣伝で「夫婦で見て欲しい」「大切な人と見て欲しい」というフレーズを耳にしましたが、わたしはとてもじゃないけど、この映画を夫や恋人、好きな異性と見たいとは思わないなあ。。。 オリジナルは舞台戯曲ということで、なるほど、舞台で見たら面白そうだと思いました。笑って泣ける話って、舞台の方がすんなり受け容れられることが多いです、自分の場合。 ネタバレせずに感想を書くのが難しいので、後ほどネタバレ感想に書き換えるかもしれません。
薬師丸さんの好感度アップと実生活と比較 考えさせていただきました
薬師丸さんの好感度アップと実生活と比較 考えさせていただきました。何気ない行動とテレが溝を大きくしていく 反省しつつ主人公になってしまった気分 きっと役立つストーリー明日はわが身かも・・・
今度、じゃなくて・・・ね!
豊川悦司さんと薬師丸ひろ子さんが夫婦を演じる ちょっとファンタジーの入ったラブストーリー。 仕事もロクにせず、浮気ばかりしているいいかげんな夫と 健康マニアで男性からするとちょっと口うるさい妻。 結婚10年を迎えて、なんとなく惰性気味の夫婦。 どこの夫婦でもありそうな日常の会話がとってもリアル。 男性でも女性でも、「ああ、そうそう!そうだよね~。」と 共感できたり、逆に「あぁ、相手はそんな風に思っているのか」と ちょっと発見できたり。 そんな二人の淡々とした日々が綴られていくのかと思うと、 ちょっと予想外の展開が…。 この夫婦のリアリティを感じさせるキャスティングと台詞が素晴らしい! 岩井俊二監督の「Love Letter」を観たときにも思ったけど、 豊川悦司さんは、一言の台詞で本当に多くの事を語れる役者さんです。 途中で一瞬だけ感情をあらわにしたときの一言、 そして最後の一言。とっても印象的です。 それに薬師丸さんの可愛いこと! こんなに可愛い人だったっけ?ってビックリ。 最近は、しっとりとした大人の女性の役が多かったせいか 元気ハツラツなオクサンの役の彼女はとても新鮮で魅力的でした。 更に石橋蓮司さんが…まさか!のキャスティングでしたが 本当にめちゃくちゃ良い味出してます。必見です。 夫婦、というものを経験している全ての人に見て欲しい映画です。 でも、一緒に観るより別々に観た方がお互い素直になれるのかなぁ…。 見た後 自分の大切な人を抱きしめたくなる映画です。
ネタバレ後が長すぎる!中盤以降の組み立て方には、興ざめしました。
妻を失った男の今度こそは、という万感を綴ったドラマでした。 タイトルの『今度』には、深い意味が込められています。その深いところはネタバレになるので明かせません。 人は、大切な人を失ってみなければ、どんなにその人を自分が必要としていたか。そしてその存在の大きさに気づけないものだと本作で思い知らされました。 アラフォーを迎えたカップルで、近頃倦怠気味で子作りにも興味が萎えてきたような方には、いい意味で反面教師となる作品です。 北見俊介を演じるトヨエツは、ダメダメ男ぶりを発揮。『犯人に告ぐ!』で見せたいぶし銀のような男臭さを封印して、どこにでもいそうな感じを役作りしているところが素晴らしいと感じました。 またさくら役の薬師丸ひろ子も、どんなに年を取っても変わらない愛嬌のある妻ぶりを好演。さくらを失った俊介の喪失感の深さを引き出していました。 すっかりマカネリ化した夫婦間では、争いは絶えませんでした。でもファンイダー越しに俊介が撮影するさくらの映像には、互いの愛情がしっかり見て取れるところが、なかなかいい演出です。 また冒頭の俊介と妻さくらの沖縄旅行のシーンでは、セリフなし・駒落しの活動写真風にコミカルに描かれているところも素敵でした。 そして俊介とさくらのやりとりもまるで夫婦漫才のようにウイットに富んで笑わせてくれました。 但し、さくらが箱根旅行に出かけたまま失踪してしまう中盤以降の組み立て方には、興ざめしました。 さくらの存在を俊介の妄想として描くところが長すぎると思うのです。やっぱりネタバレは、手際よくぱっと、ホントはこうなんだよと明かすべきでしょう。それとさくらの存在については前半のシーンと後半の展開に明かに辻褄が合わないところが出てしまいました。 それでも後半は、ある事故が明らかにされて、さくらの失踪の本当の理由が明らかになります。その後の嗚咽する俊介の後悔の想いにすすり泣く観客は結構いました。コミカルのようで実は泣ける作品だったのです。 行定勲作品には、構成面であとちょっとという感じをいつも感じてしまいます。本作もきっとも見てきた人の受け止め方で、大きく評価が上下しそうな作品です。 ところで俊介に行きつけのオカマバーのオーナー役(実はもっと縁深かっただが)を、石橋蓮司が熱演していました。俊介との珍妙なやりとりもぜひご注目を。
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