ハート・ロッカー

ALLTIME BEST

劇場公開日:2010年3月6日

ハート・ロッカー

解説・あらすじ

戦時下のイラク・バグダッドで爆発物処理に従事する特殊部隊EODの活躍を描くサスペンス・ドラマ。04年夏、これまでに870以上の爆発物を解体処理しているジェームズ2等軍曹がEODの新リーダーとして赴任してくる。部下となったサンボーンとエルドリッジはあと39日でEODの任務から外れる予定だったが、恐れ知らずのジェームズにより、これまで以上の危険にさらされることになる。監督は「ハートブルー」「K-19」のキャスリン・ビグロー。第82回アカデミー賞では作品賞以下6部門を受賞、ビグローは女性で初めての監督賞受賞者となった。

2008年製作/131分/PG12/アメリカ
原題または英題:The Hurt Locker
配給:ブロードメディア・スタジオ
劇場公開日:2010年3月6日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第34回 日本アカデミー賞(2011年)

ノミネート

外国作品賞  

第67回 ゴールデングローブ賞(2010年)

ノミネート

最優秀作品賞(ドラマ)  
最優秀監督賞 キャスリン・ビグロー
最優秀脚本賞 マーク・ボール
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映画評論

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(C)2008 Hurt Locker, LLC. All Rights Reserved.

映画レビュー

5.0 これぞ無敵の人!

2025年7月27日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、映画館

21世紀の倫理、教育、人権、経済が破綻した世の中に必要なのは、恐らくこの様な人物なのでしょう。
撮影、編集、音響、キャスティング、全てが60点以下。
本来なら60点以下の評価なのですが、言わんとしている主張は100点以上です!
この映画の凄さは21世紀への警鐘と致しまして、或る意味KYしか生き残れない残酷な現実の予兆として、生まれた作品なのだと思います。
本来ならこの様な人間を生み出す社会が問題なのですが、其れすら機能しない21世紀の実態を描いた衝撃作です。

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共感した! 3件)
西から昇ったお日様は

4.0 市民全員が爆弾テロリストに見えてくる〜製作陣の力量

2025年5月6日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

怖い

2009(日本は2010)年公開、アメリカ映画。

【監督】:キャスリン・ビグロー
【脚本】:マーク・ボール

主な配役
【ウィリアム・ジェームズ一等軍曹】:ジェレミー・レナー
【J・T・サンボーン三等軍曹】:アンソニー・マッキー
【オーウェン・エルドリッジ特技兵】:ブライアン・ジェラティ
【マシュー・トンプソン二等軍曹】:ガイ・ピアース

アカデミー賞にて、作品賞、監督賞、オリジナル脚本賞、編集賞、音響効果賞、録音賞受賞。

1.「極限状態」

Hurt Lockerは軍隊の隠語で、ギリギリの状態、棺桶といった意味合いだという。

※恥ずかしながら、最初は ″Heart Rocker″ だと思っていた。戦争中毒でも意味するのかと勝手読み…

監督のキャスリン・ビグローも、撮影時は極限状態だったのではないか?

◆コロンビア大学芸術大学院で映画理論を専攻
◆モデルとしても活動
◆ジェームス・キャメロンの元妻

成功を期待された彼女だが、
本作の前2作(『ストレンジ・デイズ/1999年12月31日』と『K-19』)は、製作費の半分も賄えない、とてつもない大赤字で興行的には大失敗。

58歳で臨んだ本作は、背水の陣だったはずだ。
(勝手な思い込みの可能性あり)
低予算ながら、大ヒットを放ってみせた。

2.緊迫感

本作については、
一部のホンモノの軍人からは、不評もあるようだが、
画面から漂う緊迫感は、シロウトを十分にビビらせてくれる。

観ていると、
誰と、
何と戦っているのか、分からなくなる。
すべての市民が爆弾テロリストに見えてくる。
製作陣の力量だろう。
素晴らしい。

爆発物処理の場面はもちろんのこと、
砂漠の真ん中で敵と対峙し、狙撃し合うシーンも、
観ているだけで、顔面が日焼けしたような気になる。

3.まとめ

砂漠の戦争と言えば、ロンメルから書き換えできていない私には、新たな情報をたくさんくれた映画だ。

近い将来、
いわゆる「戦闘」は、ロボット兵士やドローンにすべて任されるようになるだろう。

戦争に限らず、
世に存在する「危険な仕事」は、人間の手を離れていくに違いない。

命知らず、とか、こわい物知らず、
といわれたタイプの人間は、
どこに、何に、生きる道を見つけるのだろうか?

☆4.0

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共感した! 18件)
Haihai

4.0 本物に近いそうだ

2025年4月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:その他、映画館

偶然にも神奈川のバーで昔、アメリカ陸軍の方と話す事があって、あの映画ハートロッカーはリアルなのかと聞いた。彼ら曰く、現状を教える良い教材だと言ってたね。
本当の戦争はもっと恐ろしいだろうなと想像でしか語れないけど、この作品を観て、平和っていいなあと思うね。

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共感した! 1件)
凸ケモ

4.0 向こう見ずな主人公は戦争の狂気が作り上げたものなのか…

2025年4月12日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

アカデミー作品賞受賞のこの映画、
起爆方法と破壊力が場面場面で
都合良く使い分けられ過ぎている傾向を
感じたものの、
緊迫感に溢れた作風に引き込まれた。
しかし、何故か初めに観た時の印象が
あまり残っていない再鑑賞となった。

爆弾(こちらは地雷)処理兵の話となると、
やはりアカデミー作品賞を受賞した
「イングリッシュ・ペイシェント」
のインド人工兵を思い出すが、
この作品での主役、レイフ・ファインズが
出演していたことには驚いたが、
冒頭のガイ・ピアースと共に、
名のある俳優が登場後直ぐに戦死するという
チョイ役出演にも更に驚かされた。

理解不能なのは、主人公の軍曹が、
何故、こうまで向こう見ずなのかという
点なのだが、
ベッカム少年への思い入れから、
一人危険な地域に入り込んだり、
離縁している家族との関係から想像すると、
危険な行為への強い使命感というよりも、
作品冒頭での“戦争は麻薬である”
とのテロップもあり、
ある意味、戦争の狂気が作り上げた人物
としたかったのだろうか。

更に、反戦意図的に印象的だったのは、
主人公がスーパーに買い物に来たシーンで
映し出された膨大な数の食料陳列。
その直前の荒廃したバグダッドの街とは
対極に感じている中、
そもそもが、やはり印象的だった冒頭での
米軍の戦闘車両がイラクの街を
我が物顔で進むシーンからして、
監督の戦争に異議を唱えることからの
描写なのだろうが、
やはり、戦場における兵士の心理を描いた
イーストウッドの「アメリカン・スナイパー」よりも少し印象が薄かったのは、
主人公の心理を今一つ掴みきれなかったから
だったろうか。

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