ブタがいた教室
劇場公開日 2008年11月1日
解説
新米教師の星先生は、小学6年生の26人の生徒たちと、卒業までの1年間“食べる約束”で子ブタを飼い始めるが、子供たちはブタをPちゃんと名づけて世話をするうちに愛情が芽生え始め、やがてPちゃんを「食べる」「食べない」でクラスの意見は真っ二つに……。1990~93年に大阪の小学校で実際に行われた授業を原案に、命を育むことや、生命とは何かを問いただす。妻夫木聡が初の教師役に挑戦。監督は「ドルフィンブルー」の前田哲。
2008年製作/109分/日本
配給:日活
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これは個人的な意見です。
飼うと育てるは少し違うのではないかなとこの映画を見て思いました。飼うは、私たちが飼っているペットと同じようなものです。ペットを飼っていると思い出も沢山できます。この映画も同様に、最初は食べると言っていたのに思い出ができる度に、食べることを避けようとする子もいました。育てるは、私達が今こうしている間に、知らず知らずと育てられ、食料にされ、食べられています。私達はそれを見ていないから食べれているのです。動物に限らず思い出があると、簡単にはその人、その動物とは、手放せないと思います。だから、この映画みたいに、学校で豚を飼って食べるとなると少し残酷です。この映画の校長は動物を食べることは残酷でしょうか。みたいな風に言ってたシーンがありましたが、人の感情はそれぞれあります。実際、目の前で鶏を裁かれ食べられなくなった人もいます。私の祖父がそうでした。それを見たから食べることが残酷となって食べることが無理になったのでしょう。私も、目の前で学校で飼ってた豚を裁かれるのはもう無理です。目の前でなくても。わたしなら、その子との思い出が出来た限り何であそうと食べられないです。私からすると、自分の愛犬を食べるのと同じように思えます。この映画は凄く難しいお話でした!
2021年12月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波
ぶたちゃんの歩く後ろ姿、おしりがかわいい。小学校の中を自由に闊歩する、そのシュールさ。ぶたは犬と同じくらいの認知力があるとか、聞いた覚えがある(はっきりではないけど)。自分の名前や、人の顔は識別できるかもしれない。毎日触れ合って、コミニュケーションしてりゃ、情は移りますな。ドナドナドーナード〜ナ〜。
このクラスは、毎年同窓会をやるような気がする。こんなに腹の底まで見せ合ったら、もう一生の付き合いじゃない? 愛情と責任のどちらを取るか。12才が決断を迫られる。つらいねぇ。子どもたちの涙には、思わずもらい泣き。ついでに、若かりし北村匠海を発見。
命について考えると、この結末はぬるいと思うが、解体まで見せたらトラウマになりそうだし…。テキトーな飼育では、食肉としての基準も満たさないのでは、とPちゃんの存在価値を心配してしまう。なのでラストシーンは、なんかモヤモヤしてしまった。星先生、ぶた以外に教材の候補はなかったのでしょうか。
たまたま残ってた録画で鑑賞。
どぉかなぁ…と思いながら観ていましたが、感動的な情操教育学校描かれていました。
Pちゃんと一緒に子供も成長していく様がとてもリアルに感じました。とても良かったです。
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