レッドクリフ Part I インタビュー: ジョン・ウー監督&トニー・レオンが語る史上最大の「三国志」

ホーム > 作品情報 > 映画「レッドクリフ Part I」 > インタビュー > ジョン・ウー監督&トニー・レオンが語る史上最大の「三国志」
メニュー

レッドクリフ Part I

劇場公開日 2008年11月1日
2008年11月17日更新

男たちの挽歌」「フェイス/オフ」「M:I-2」など多くの傑作アクションを世に送り出してきた巨匠ジョン・ウー監督が、念願の企画だった「三国志」を100億円超の製作費をつぎ込んで映画化した超大作「レッドクリフ」。魏・呉・蜀の3国が鼎立していた西暦200年頃の中国・三国時代を舞台に、80万の軍勢を誇る曹操率いる魏軍と、呉の孫権、蜀の劉備による5万の連合軍が雌雄を決した三国志史上最大の合戦“赤壁の戦い”が描かれる本作について、ジョン・ウー監督と、孫権率いる呉軍の司令官・周瑜に扮した主演のトニー・レオンにインタビューを行った。(文・構成:佐藤睦雄

ジョン・ウー監督インタビュー
「“赤壁の戦い”を見れば人々に勇気が与えられると確信していました」

1800年の時を超えて、英雄たちの活躍がスクリーンに蘇る! 1800年の時を超えて、英雄たちの活躍がスクリーンに蘇る!

──20年間、夢に描いてきたという「三国志」の魅力とは何ですか?

「子どもの時から『三国志』の中の劉備、関羽、張飛、趙雲、諸葛亮、周瑜といったヒロイックな存在に憧れていて、チャンスがあればいつか映画化したいと思っていました。1986年に『男たちの挽歌』を撮り終えたあと、私自身で映画化のために奔走したんですが、当時は映像技術の問題と予算的な問題という大きな壁があり、泣く泣く断念したのです。なかでも“赤壁の戦い”は、弱い(呉・孫権と蜀・劉備の)連合軍が強敵(曹操の魏軍)に対抗して勝ったというエピソードで、相当な知力と相当な勇気がなければ成し遂げられない戦いであり、それを見れば人々に勇気が与えられると確信していました。その後、私はハリウッドでさまざまなジャンルの映画に挑戦し、いろんな経験を積むことができました。それにスケール感のある映画を手がけ、それをハンドリングするという経験も積んできました。そんななかで、日本や中国などからビッグバジェットの投資がありましたので、ついに夢の企画が叶ったのです」

夢を叶えるために私財を投入したというジョン・ウー監督 夢を叶えるために私財を投入した
というジョン・ウー監督
[拡大画像]

──「三国志」のエピソードの中で好きなのは、やはり“赤壁の戦い”ですか?

「ええ、やはり赤壁の戦いが大好きです。あとは、劉備、関羽、張飛の3人が義兄弟の契りを結ぶ“桃園の誓い”も好きです」

──やはり「男たちの挽歌」の世界というか、“義”には篤いわけですね(笑)。

「『三国志』の世界は『男たちの挽歌』シリーズにも大きく投影されていますよ。例えば『ハード・ボイルド/新・男たちの挽歌』の中で、チョウ・ユンファが病院に駆け込んで赤ん坊を助けるシーンなどは、実は趙雲が敵陣に単身乗り込んで劉備の息子阿斗(後の劉禅)を救出する場面からいただいています(笑)。それと、チョウ・ユンファとティ・ロンの関係は関羽と劉備の関係に似ていますね」

──「三国志演義」の主役は劉備や関羽、諸葛亮になると思いますが、今回「レッドクリフ」を描くにあたって、主役に周瑜を選んだ意図は何ですか?

「いろんな文献にあたってみて、赤壁の戦いは周瑜が主導して作戦を立てていたことが分かったのです。一方、孔明(諸葛亮)はまだ27歳。劉備軍に仕えたばかりで軍師に任命される前でした。彼の功績は、孫権を説得して劉備軍と孫権軍の合従連衡を成し遂げたことだけでした。なので、友人を大事にし、義を尊ぶという周瑜を主役にしたストーリーにしたい、歴史本来が伝える正しい歴史を伝えたいと考えました。もちろん、映画を展開させる上で、諸葛亮は大事な存在です。彼を周瑜の若い友人として描き、赤壁の戦いを大きく展開させようと思いました」

主役に周瑜を選んだ意図とは? 主役に周瑜を選んだ意図とは? [拡大画像]

──周瑜については、かなり研究されたわけですね。

「周瑜は芸術家であり、人徳のある人格者でありました。部下に対して厳しく接するかたわら、温かく思う気持ちを忘れない軍事指導者でありました。友人や国家に対する忠節心が強く、妻の小喬を深く愛していて、家庭も大事にする男でした」

>>ジョン・ウー監督インタビュー その2

インタビュー

関連コンテンツ

特集

今年の外国映画の覇権を懸け「レッドクリフ」が「インディ・ジョーンズ」に挑む!
特集

11月1日に封切られて以降、好調な興行成績を記録し、大ヒットしている「レッドクリフ Part I」。果たして、このヒットは洋画大作としてどのくらいの規模のものなのか? さっそく検証してみよう。(文・構成:村上健一)「レッドクリフ」がヒ...特集

関連ニュース

関連ニュース

映画評論

第2部への大いなる期待を高める“顔見せ”活劇
映画評論

「三国志」のクライマックス、「赤壁の戦い」を総計5時間で描く超大作の第1部だ。ジョン・ウー監督は物語の構成上、臆面もなく黒澤明監督の最高傑作「七人の侍」を踏襲している。関羽・張飛・趙雲といった豪傑らを、歌舞伎の大見得よろしく、見せ場た...映画評論

フォトギャラリー

DVD・ブルーレイ

映画レビュー

平均評価
3.6 3.6 (全66件)
  • 赤壁の戦いへの序章 白眉の赤壁の戦いに至るまでの部分。新鮮なぶん、2よりいいかな。アクションは浮世離れしてるところもあるが、小説からしてそうなんで。周瑜の奥さんも浮世離れした美人でした。 ...続きを読む

    肉ネ~ム 肉ネ~ムさん  2018年4月13日 22:17  評価:3.0
    このレビューに共感した/0人
  • アクションシーンをはじめジョンウー監督ぽさが出てるのが非常に良い。... アクションシーンをはじめジョンウー監督ぽさが出てるのが非常に良い。 映画やドラマ化はいろいろなところでされているだろうから、こういうわかりやすい作品が三国志ファンを増やしてくれそう。 ...続きを読む

    yonda? yonda?さん  2018年2月7日 10:20  評価:4.0
    このレビューに共感した/0人
  • わかりやすくカッコ良い んなアホなwwwとツッコミつつも楽しめたアクションの爽快さと、絵面のカッコよさが素晴らしい(OvO)b 三国志ビギナーだが、主要人物たちの魅力を存分に感じることができた。見た目だけでなく行動で... ...続きを読む

    根岸さざえ 根岸さざえさん  2016年3月23日 00:50  評価:3.5
    このレビューに共感した/0人
  • すべての映画レビュー
  • 映画レビューを書く
このページの先頭へ

最近チェックした履歴

映画の検索履歴

他の映画を探す

映画館の検索履歴

他の映画館を探す

最新のインタビュー

  • インタビュー 天気の子 「天気の子」醍醐虎汰朗&森七菜、立ちはだかったライバルは新海誠監督の“声”
  • インタビュー Diner ダイナー 蜷川実花、藤原竜也&玉城ティナと挑んだのは初の男性主演作「挑戦する面白さ」
  • インタビュー いちごの唄 峯田和伸×古舘佑太郎×石橋静河が爆笑トークで解き明かす「いちごの唄」
インタビューの一覧を見る
Jobnavi
採用情報