アトランティスのこころ

劇場公開日:

解説

自分のことしか頭にない母と二人で暮らす11歳の少年が、不思議な力を持つ老人と出会い、人生という現実の感動と悲しみを体験する奇跡の物語。原作は「グリーン・マイル」のスティーブン・キング。監督は「シャイン」のスコット・ヒックス。脚本は「ミザリー」のウィリアム・ゴールドマン。出演は「羊たちの沈黙」のアンソニー・ホプキンス、「15ミニッツ」のアントン・イェルチン、「パトリオット」のミカ・ブーレムほか。

2001年製作/101分/アメリカ
原題または英題:Hearts in Atlantis
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:2002年5月18日

あらすじ

アメリカ。50歳の写真家ボビー・フィールド(デイビッド・モース)は、二度と戻らない11歳の夏を思い出す。当時、父を幼い頃に亡くしたボビー(アントン・イェルチン)は、若く美しい母リズ(ホープ・デイビス)と小さな田舎町で暮らしていた。リズは自分の装飾品にはお金をかけるが、ボビーにはかまわなかった。二人の家の二階に、テッド(アンソニー・ホプキンス)という老人が下宿することになる。驚くほど知的な彼は、どこか謎めいた男だった。目の悪くなっているテッドは、ボビーに新聞を読む仕事を頼む。そして、「よく周りを見て、感覚を敏感にしておくこと」と言う。実はテッドは人の心を読む超能力者で、その力を利用しようと企む政府の機関から逃げていた。テッドは能力を求められているが、それを重荷に感じていた。歳の離れたボビーとテッドだが、二人は心を開き合いかけがえのない友達になった。「小さい頃は楽しいことばかりで、アトランティスのような幻の国にいるようだ。大人になると幻の国は消える」とテッドはボビーに今を大切にすることを伝えるが、リズによって政府の機関にテッドは連れ去られてしまう。ボビーはリズと引っ越すために、その思い出の町を離れたのだった。

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映画レビュー

3.5アンソニー・ホプキンスが醸す不気味な雰囲気は良きも悪くも不安を掻き立てる。

2025年1月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

幼き頃の勇気は歳を重ねる毎にすり減る。勇気は使わぬといけない。父性社会のかの国では母性に溢れた社会に憧れているかの様だ。しかし、母性は羊水のように安全で穏やかなだけではなく牢獄の不自由がトグロを巻き身動きがとれなくなってしまうほどの力を持っている。この力に取り込まれた者は地獄の苦しみを味わう。
ふらりと現れた老人は果たして幼い主人公を助ける役目を果たせるだろうか?この映画の見せ所と言っていいだろう。大人になるにはそれなりに傷つかなくてならない。赤血を流せる傷ならばまだましなのだ。青光りする血を流すのは想像だにせぬ痛みが伴う。その痛みを知った者だけが本物になれるのだろう。
でも、何もかも知らないままに終えてしまう人生もある。
で、それでいいのかい?と、この映画は問い掛けているかのようだった。

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はる

小学生の時、「もしかしたら僕は一生大人になれないかもしれない」と思ったことがある。

2024年1月22日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

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mattoz

4.0『時間は年老いたペテン師』に騙されるな!って事だ、

2023年11月26日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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共感した! 3件)
アンドロイド爺さん♥️

4.0心にジーンとくるものがいっぱい詰まってます

2023年9月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

どうかなと思いながら、アンソニー・ホプキンスだしって事で観ましたが、こんなに良いとは予想外で観て正解でした
この作品のアンソニー・ホプキンスの瞳は本当に優しくて、語りかける言葉も声も優しくて、羊たちの沈黙とは別人でした
ストーリーは、寂しさと未来への希望もあって心が暖かくなるラストでとっても良かったです
特に何をしたってわけでもないのにただ友達と走り回って遊ぶ、そんなキラキラした子供の頃を思い出させてくれて、それがまた良かったように思えます
少年の頃のボビーの初恋、これもまたキラキラしてて、別れの挨拶の時のキャロルがあえて素っ気なく家に入っていくのも切なくて良いのです
自分勝手な母にムカつきながらも、ドレスがどれも可愛かったです

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小町