ローズマリーの赤ちゃん

ALLTIME BEST

劇場公開日:2013年6月1日

解説・あらすじ

ポーランド出身の鬼才ロマン・ポランスキーがアイラ・レビンの同名小説を映画化したオカルトホラーの先駆的作品。売れない俳優ガイと妻ローズマリーは、マンハッタンの古いアパートに引っ越してくる。そのアパートは以前から不吉な噂がささやかれていたが、若い2人は気に留めることもない。ある日、隣人の老夫婦の養女が不可解な飛び降り自殺を遂げる。その後、隣人夫婦はローズマリーに、養女が生前に身に着けていたペンダントを贈る。やがて奇妙な悪夢とともに妊娠したローズマリーは、次第に情緒不安定に陥っていく。本作が映画初主演のミア・ファローが主人公ローズマリーを熱演し、一躍脚光を浴びた。夫役にジョン・カサベテス。

1968年製作/136分/アメリカ
原題または英題:Rosemary's Baby
配給:マーメイドフィルム
劇場公開日:2013年6月1日

その他の公開日:1969年1月11日(日本初公開)、1974年8月

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第26回 ゴールデングローブ賞(1969年)

受賞

最優秀助演女優賞 ルース・ゴードン

ノミネート

最優秀主演女優賞(ドラマ) ミア・ファロー
最優秀脚本賞 ロマン・ポランスキー
最優秀作曲賞 クシシュトフ・コメダ
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映画レビュー

4.5 近代ホラー映画の先駆けともなった名作

2025年9月22日
PCから投稿

設定は1965年頃のNew York
悪魔崇拝者達に囚われた夫婦
彼らの運命を綴る。

この夫婦のスタイルは、当時としては新しいタイプと思われる。
引越し先のアパート(外観は高級なダコタハウス、内部はセットか別アパート)で、隣人の老夫婦と親しくなるが、お節介すぎるほど若い夫婦に口を出してくる。その常軌を逸した付き合い方に鑑賞者はイライラと違和感を覚えるはず。特に老婆ミニー役のルース・ゴードンの下品な演技はゾッとするほどで、本当に嫌らしさ満点。孤軍奮闘するローズマリーに肩入れしたいが、周りは全て敵ともいう状況に祈るしか無い。

そのローズマリー役で初主演したミア・ファローは、か細く頼りなさげな雰囲気で追い詰められてゆく役を好演。彼女の取る行動と恐怖に、鑑賞者は最後まで付き合うことになる。

内容が内容だけに主演には、肉体的・精神的にアタックをかけるヒッチコック的かと思えるが、そうでもなく、ロマン・ポランスキー監督流の、上品さとグロさの両方が存在する映画となっている。だから毒々しさの無いサラッとした仕上がりになっていると思う。

この手の映画は、呪われた場所とか、スタッフが…とか、恐ろしげな情報を流して宣伝効果を狙うが、そこは乗らずに常識的な意志で観るのが正しい。ただこの作品に影響を受けたと思われる後の事件については事実かも知れない。
制作総指揮のロバート・エヴァンスは自己中で強気の剛腕。
監督のロマン・ポランスキーも自己中で意志を曲げない人。
現場は上手くいっていたか、そうではなかったか、気になった。

個人的にロマン・ポランスキーの作品は好きだ。

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星組

4.0 「常軌を逸した映画の誕生。まさに新しい波の象徴的な映画」

2025年6月23日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

ドキドキ

ついにアメリカンニューシネマは、悪魔まで誕生させてしまった。小説家のアイラ・レヴィンが1967年3月に出版された原作をロマン・ポランスキーが、監督・脚本化し時をおかず1968年6月にアメリカで公開した。

ローズマリー(ミア・ファロー)と夫のガイ(ジョン・カサベテス)が、アパートに引っ越してからこの映画は始まる。隣人の老夫婦がしきりに面倒をみてくれる。ガイは、隣人との仲を深めていくがローズマリーは消極的だ。

二人が子供作ろうと決意した時、ローズマリーに恐ろしい夢かうつつかわからない体験をする。妊娠すると「つわり」ではなく「お腹が刺すような痛み」に毎日襲われる。

隣人の老婆は、ローズマリーに体にいいからと飲み物をすすめる。ローズマリーには何か怯えたような表情で警戒するようにそれでも飲み続ける。その時のミア・ファローの不安気な表情がたまらない。

ガイは舞台の主人公に抜擢される。主役の役者が突然失明したのだ。ガイはなにをしたのか。

ローズマリーは、隣人の老夫婦についに疑念を抱き行動をするが、ことごとく自分の疑念を否定される。そしてついに出産。その時ローズマリーが目にしたものは・・・

エクソシストが公開される前に「悪魔」が出てきた。しかし悪魔に取りつかれ、悪魔祓いをしたものより、精神的な恐怖感はこの映画のほうが恐ろしかった。
アメリカンニューシネマは、常軌を逸した映画を作るようになった。今までの映画にない「悪魔」を前面に打ち出した映画だ。そこにはアメリカンニューシネマという新たな波がそうさえた代表的な映画であったのだ。

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かな

3.5 主役がかわいい

2025年6月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悪魔の子供を妊娠したのか?妄想か?現実か?
ホラーといっても怖くはないけど、ローズマリーを囲んで大勢の裸の人間が押し寄せてくるシーンはゾッとした

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ゆうき

3.5 地味に嫌な事ばかりの話だった

2025年5月8日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

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ツネ