ランボー

劇場公開日:2024年10月25日

ランボー

解説・あらすじ

シルベスター・スタローン主演でベトナム帰還兵ランボーの孤独な闘いを描き、「ロッキー」シリーズと並んでスタローンの代表作となった名作アクション映画。

1981年、ワシントン州。ベトナム戦争の帰還兵ジョン・ランボーはかつての戦友のもとを訪ねるが、彼は戦場で使用された化学兵器の後遺症によって既に他界していた。その後、ランボーは食事を摂ろうと訪れた町で警官から難癖をつけられて理不尽にも逮捕され、警察署で屈辱的な仕打ちを受ける。ついに怒りを爆発させたランボーは、署内の警官たちを打ち倒して山奥へ逃亡。帰還兵に冷たく当たる国に対してたった1人で立ち向かうことを決意し、数百人もの警官隊を相手に壮絶な戦いを繰り広げる。

スタローンがスタントなしで激しいアクションシーンを自ら演じ、「暗くなるまで待って」のリチャード・クレンナが共演。作家デビッド・マレルのベストセラー小説「一人だけの軍隊」を原作に、「荒野の千鳥足」のテッド・コッチェフ監督がメガホンをとった。

1982年製作/93分/G/アメリカ
原題または英題:First Blood
配給:ファインフィルムズ
劇場公開日:2024年10月25日

その他の公開日:1982年12月18日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

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映画レビュー

5.0ランボー者と見せかけて

2025年8月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波、VOD

主演シルベスター・スタローン。

【ストーリー】
西部ワシントン州、ロッキー山脈の麓の集落。
ベトナム帰還兵のランボーが、部隊仲間バリーに会いにはるばるおとずれる。
だが、戦友は枯葉剤原因によるガンで、すでに亡くなっていた。
ホープという田舎町にたどりつき、大通りをあてどなく歩くランボー。
貧乏な身なりの若者をあやぶんだパトロール中の保安官ティーズルは、ランボーを追いだそうとするが、ランボーは頑としてしたがわない。
言いがかりをふっかけて強引に逮捕し、事務所内では公務執行と称し虐待。
ランボーはかつて捕虜として北ベトナム軍にとらわれ、拷問をうけた心理的トラウマを刺激され、補佐官たちにはげしく抵抗、そのまま逃亡する。
追いかけるティーズルたちだが、峻険な山岳地帯にもぐりこんだランボーによって撃退されてしまう。
州軍や州警察を巻きこんでの、大規模な山狩りがおこなわれる。
マスコミも取材にくるさわぎになり、ティーズルは毒づく。
「神はなんだって、ランボーみたいなのをお作りになったんだ」
「ランボーを作ったのは神ではない。この私だ」
そこに、合衆国陸軍大佐トラウトマンと名乗る男が姿をあらわす。
「私はランボーを助けに来たんじゃない。君らを彼から守りに来た」

スキマ時間に久しぶりに鑑賞しましたが、あーやっぱいい映画だなあと、しみじみ味わいました。
冒頭の湖畔のシーンで、繊細な若者ジョン・ランボーが、部隊の仲間を次々と喪って、戦後のアメリカ社会で自分の居場所がどんどんなくなってゆくさまを、わかりやすく提示。
田舎町をうろついていると、保安官に目をつけられて、いわれなき虐待をうける。
ベトナムで受けた拷問のトラウマから大爆発。
無駄なシーンなくストーリーが進行してゆくドキドキと、警察に軍隊まで動員される大事件に発展するハラハラ。
そして、そこに現れる謎の軍人トラウトマン大佐。
ランボーの特異な能力を、沈着かつ冷静な人物とわかる存在感で強調。
ここからはずっとアクション。
スピード感とスペクタクルで、こちらの気持ちをどんどん引きずり回してくれます。
アクションも危険で、今では撮れないような、とても緊迫感のあるものとなっています。
ランボーにトラックからつき落とされた兵士、けっこう危ない落ち方してたなあ。ケガしてそうで怖い。
しかしこの頃のスタローン、カッコいい。
あんな繊細そうな顔して、首から下はめっちゃマッチョ。
しゃべりも朴訥で、人柄あらわれてます。吹き替えもしごく佳き。
おバカ全力の小学生の時に見ちゃったもんで、ランボーの私物のコンバットナイフ、ぼくらみんな欲しがったもんです。

作中、悪徳保安官が州警察や州兵をどなりつけるシーンがいくつも見られます。
こんなことが本当に許されるかどうかは分かりませんが、実はアメリカの保安官という職業、警察や軍隊とは命令系統が異なります。
西部劇を好んで見る方々はご存知でしょうが、保安官は住民投票で決まる、おらが町の守り人なんですね。
政治家をめざすための、ステップにもなるお仕事。
そう考えたら、ティーズルの傲慢も、なんとなく理解できそう。
警察との一番のちがいは、保安官のシンボルでもある、左胸の星形バッジですね。
そしてつば広のカウボーイハット。
ちなみに警察だと、シンボルは盾型になります。
そう言えば合気道アクションで有名なスティーブン・セガールも、俳優の仕事をしながら保安官やってたりしてました。

さてこのランボーが所属していた、グリーンベレーという特殊部隊の説明をさせてもらいます。
陸軍創設の部隊で、おもに敵地への長期潜入や、現地人をゲリラ戦士として教化する任務に従事してました。
部隊のモットーは「抑圧からの解放」
これ、映画の内容まんまで興味ぶかいです。
同じ陸軍特殊部隊系のデルタフォースの方が、より活動がランボーちっくなのはご愛嬌。
任務内容から、多くの戦闘技能を備えておかなければならず、その上で現地語をしゃべれるレベルの言語力も求められる部隊です。
スタローン演じるジョン・ランボーは、マッチョな戦闘マシーンという今現在のパブリックなイメージをみごとに体現。
大自然を縦横無尽に駆けまわり、保安官、警察、そして軍隊を翻弄します。
ジョン・ウェインの『グリーンベレー』よりも、このジョン・ランボーこそが今の特殊部隊イメージの元祖と思います。

アクション自体は今風じゃないですが、内容は濃く展開もスピーディー。
哀切が胸に迫るラストシーンまでを、97分に収めた編集はえらい。
その後長くつづいたシリーズの中でも、随一の傑作ですよ。

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共感した! 14件)
かせさん

4.0彼の中にある怒りと失意

2025年7月16日
スマートフォンから投稿

久しぶりに鑑賞したランボー
1982年製にしては早い展開。

ベトナム帰還兵の物語は多く有り
怒りと失意生んだのはアメリカ
政府と迎える国民の意識に有った。

”先に手を出したのは向こうだ“

トラウマを抱えた男
よそ者を嫌う保安官
何もしなければ平和

保安官の失敗は保守的だった事
優先は自分を守る事だった

臆病な保安官とグリーンベレー

彼を手を出した無知な人々
能天気な人々とのギャップ
ランボーを信じられるのは
直接 国民を殺していない事

最後にランボーは爆発する
自身の受けた仕打ちを嘆く
ここが映画の、物語の全て。

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星組

5.0テッド・コッチェフ 監督を偲んで

2025年4月19日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

興奮

ドキドキ

テッド・コッチェフ監督
2025年4月10日心不全によりメキシコのヌエボ・バジャルタにて94歳で他界

1982年公開作品

名作なのに初鑑賞

監督は『おかしな泥棒 ディック&ジェーン』『料理長殿、ご用心』『地獄の7人』のテッド・コッチェフ
脚本は『ハード・ウェイ』原案のマイケル・コゾルと『ハード・ウェイ』制作のウィリアム・サックハイムと主演のシルベスター・スタローン

粗筋
ベトナム帰還兵のジョン・ランボーは生き残った戦友に会うため彼の実家に訪れたが友は化学兵器の後遺症による癌で亡くなっていた
余所者を快く思わない保安官ティーズルといざこざを起こし逮捕されてしまう
取り調べを担当した保安官のガルトは執拗にランボーを虐待
不当な扱いにベトナム時代のトラウマも重なりブチギレたランボーは逃亡し山に潜伏
地元警察側と戦うランボー

単純明快なアクション映画

カーチェイスや爆発の迫力は西部警察のよう

1番の見せ場は大佐にぶちまけたランボーの帰国後の不平不満とベトナムでの恐怖体験

配役
グリーンベレーの隊員として活躍したベトナム帰還兵で今現在は無職のジョン・ランボーにシルヴェスター・スタローン
ランボーの元上官として捜査に加わる大佐のサミュエル・トラウトマンにリチャード・クレンナ
揉め事を嫌い流れ者のランボーを敵視する保安官のティーズルにブライアン・デネヒー
州警察長のカーンにビル・マッキニー
州兵の中尉のクリント・モーガンにパトリック・スタック
ティーズルの親友でランボーを虐待する保安官のガルトにジャック・スターレット
保安官のミッチにデヴィッド・カルーソ
保安官のオーヴァルにジョン・マクリアム
ティーズルの部下のウォードにクリス・マルケイ
ティーズルの部下のバルフォードにマイケル・タルボット
ティーズルの部下のレスターにアルフ・ハンフリーズ
ティーズルの部下のシングルトンにデヴィッド・L・クローリー
ティーズルの部下のプレストンにドン・マッケイ
ヘリのパイロットにチャールズ・A・タンブロ
州兵のブルースにブルース・グリーンウッド

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野川新栄

3.0冷戦の勉強、、、?映画NO1

2025年4月16日
iPhoneアプリから投稿

思ったより社会的なテーマを背負っている映画だった

これは冷戦とは何かを勉強するチャンス!
だったのだが、、、、

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真平

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