バベットの晩餐会

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劇場公開日:2016年4月9日

バベットの晩餐会

解説・あらすじ

20世紀のデンマークを代表する女流作家カレン・ブリクセンの同名小説を映画化した群像劇。19世紀後半、デンマーク辺境の小さな漁村に質素な生活を送る初老を迎えたプロテスタントの姉妹がいた。そこにパリコミューンで家族を失ったフランス人女性バベットがやってくる。その後、彼女は家政婦として長年姉妹に仕えるが、宝くじで大金を手にいれると、村人のために晩餐会を開きたいと申し出る。第60回アカデミー賞で外国語映画賞を受賞。1989年に日本初公開。2016年、デジタルリマスター版でリバイバル公開。

1987年製作/102分/G/デンマーク
原題または英題:Babette's Feast
配給:コピアポア・フィルム
劇場公開日:2016年4月9日

その他の公開日:1989年2月18日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第46回 ゴールデングローブ賞(1989年)

ノミネート

最優秀外国語映画賞  

第60回 アカデミー賞(1988年)

受賞

外国語映画賞  
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(C)1987, A-s Panorama Film International. All Rights Reserved.

映画レビュー

3.5クロ・ヴ―ジョを飲んでみたい

2024年1月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

幸せ

・将校ローレンスにどこか惹かれながらも、厳しい戒律を守って教会の務めに精進する姉マーティーネ。
・オペラ歌手のパパンに歌の才能を認められながらも、姉とともに人々に奉仕する道を選んだ妹フィリパ。
・パリの最高級レストランの女性料理長の腕前を持ちながらも、革命のためにすべてを失い寒村のこの教会で家政婦として慎ましい食事をつくり続けるバベット。
・恋を忘れるため、軍務に励み、出世を果たすと誓い、自分を律して将軍になるも老いたローレンス。
・姉妹とともに厳しい戒律を守って生きてきた村人たち。。。

宗教や革命や土地や規範に縛られた人たち。
これらの人たちがバベットの晩餐会の前と後で、大きく何か変わったわけではない。
でも明らかに晩餐会前とは「何か」が変わっている。
それを言語化できないもどかしさ。。

と思ったら、どなたかのレビューに最高の表現が。失礼して引用させていただく。
「これまでの人生を悔いることもなく、魂の高潔を守ったまま、バベットが供する極上のフレンチに今を生きる喜びを感じ、心をほぐしていきます。」

それにしても招待客からバベットにもっと賛辞をあげてほしかった!(笑 将軍が一人絶賛していたけど厨房にいるバベットに届いてる?「シェフを呼んでくれ。」と将軍にバベットを呼びだしてほしかったよ。(笑) しかしバベット、へとへとに疲れ切ってたなあ。力出し切った感じ。今にもタバコ吸いそうな感じやった。

途中まで姉妹中心のエピソード、バベットは30分過ぎた頃にようやく登場という構成。「一体誰の映画なんだ?」と焦点のもっていきかたに戸惑ったが、観終わってみると単にバベットが主役の映画という単純なものじゃあないんだよね。姉妹やバベット、将軍、村の人たち皆なのだろう。

いいワインやシャンパンが飲みたくなる。良い食材を使った料理も。
しかし食後のコーヒーの後にさらにコニャックをのむのね。

「人生におけるこういう教訓を伝えたいのだ」というハッキリしたものは見せてこない。
ひょっとしたらそんな意図さえないのかもしれない。
ただグッとくるセリフはたくさんあった。ほとんど将軍のセリフ。

・「人生の辛い選択などに、実は意味はない」
・「我々には我々が選んだものが授けられております。しかしまたそれと同時に、我々が選ぼうとしなかったものも、我々には与えられているのです。」
・「常にあなたが心の中にいました。これからも毎日、あなたと共に生きます。それもご存じですね。」

最後のセリフなんて、キュンとくる。純愛だ。。
かっこいいぞローレンス将軍。

※「画質というか色味がお洒落」と高校生の娘が。なるほどー。

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momokichi

3.5信心深い村人達

2025年8月29日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

幸せ

癒される

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qq

4.0「飲食が導く、“人材の本質”と真の豊かさ」

2025年7月20日
iPhoneアプリから投稿

静かな村にやってきたフランス人料理人・バベットが、一度の晩餐を通して村人の心を動かしていく物語。
この映画は、「飲食」がただの生存手段ではなく、人間関係や価値観、人生観まで変える**“文化と愛の行為”であることを教えてくれます。
バベットの料理には、技術や才能だけではなく、献身と哲学が込められており、それこそが本物の人材**の姿だと感じました。
静けさの中に込められた力強いメッセージは、忙しい現代に生きる私たちに、“人を育てること”や“本質を見る目”の大切さを改めて思い出させてくれます。

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林文臣

4.0美味しい料理で人は笑顔になる

2025年5月6日
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鑑賞方法:DVD/BD

癒される

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yu1111