処女の泉

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処女の泉
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解説

スウェーデンが生んだ世界的巨匠イングマール・ベルイマンが、敬虔なキリスト教徒の娘に降りかかった悲劇と父親の復讐を通して“神の不在”を描いたドラマ。16世紀スウェーデンの田舎町。豪農のひとり娘カリンは、教会へ向かう途中で3人の羊飼いに出会う。貧しそうな3人に食事を施すカリンだったが、彼らはカリンを強姦した上に殺害してしまう。娘の悲劇を知ったカリンの父テーレは、復讐心から3人を惨殺するが……。2013年、デジタルリマスター版でリバイバル公開。2018年の「ベルイマン生誕100年映画祭」(18年7月~、YEBISU GARDEN CINEMAほか)でもリバイバル上映。

1960年製作/89分/スウェーデン
原題:Jungfrukallan
配給:ザジフィルムズ、マジックアワー
日本初公開:1961年3月

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第33回 アカデミー賞(1961年)

受賞

外国語映画賞  

ノミネート

衣装デザイン賞(白黒) マリク・ボス
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(C)1960 AB Svensk Filmindustri

映画レビュー

5.0ものすごい傑作

あき240さん
2018年8月17日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

ペルイマン監督の凄さを思い知った一作です
特に娘の家とは知らず一夜の宿を求めてからのシーンは、映画の中の子供様に余りの緊迫感に吐きそうになるくらい強烈です
もうただただ圧倒されました

なんとなく黒沢明監督の羅生門の影響を感じました

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あき240

4.0神の存在、信仰、人間の罪とは何かを突き付けられる。後半からラストに...

2018年8月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

神の存在、信仰、人間の罪とは何かを突き付けられる。後半からラストにかけての父親の苦悩が痛ましかった。
モノクロ映像の光と影が美しい。

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tsumu miki

4.0メモ

2015年11月25日
PCから投稿

私はベルイマンの映画が好きです。難しいテーマといえばそうかもしれませんが、神様とか人生について2時間足らずでまとめてしまう才能。ここまで分かりやすいとマセガキの中学生でも一度観ただけで影響受けるレベル。個人的にはそう思うのですが、いかかでしょう。。

『処女の泉』も例に漏れませんでした。この映画でテーマになっているのは「思わず罪に手を染めること」だと思いました。
冒頭、インゲリという獣のような召使はカーレンが憎いとオーディンの神に訴えます。娘の復讐の際、父親は無実の子どもも含めて3人の命を奪います。一人娘のカーレンは生前可愛がられていました。しかし特に父親になついているので、母親がそれを日頃妬んでいたことを告白するのは娘の亡骸を探しに行く時でした。カーレンの死は全員にそれぞれの罪を自覚させるのです。

一つ議論を進める形で、もう一つのテーマを提示するのはラストシーンの父親ですね。私はこの手で復讐を果たした。小さい子どもも殺した。神がいたとすれば、どうして私がそんなことをしえたか。神よ、あなたは本当にそこにいるのですか?私たちをちゃんと見守ってくれてます?黙ってないで答えてください、お願いですから。。。明らかに『第七の封印』におけるテーマは今作と共通しています。

中盤で乱暴されてしまう役でしたが、娘さんがかわいかったですね。難しい意味は分かりませんが泉のイメージにぴったりでした。

と、批評めいた文章になってしまった。
個人的に気になったところ
・父が枝を切るシーン
空に木が揺れて、地面に倒れる
・二人目の男殺害シーン
スクリーンが炎に焼かれる向こう側で二人の男がもがいている

絵力はんぱない!ブルーレイ買おうかしら。

自分がひねくれた人間なのは自覚してるけど、日常生活で私情に駆られそうになる瞬間、この北欧の映画で死んだカーリンと湧きでた泉のことを思い出したいと思う。これだからベルイマン好き。

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happyhappy310

2.0人間の闇に光を当てる

2015年1月26日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

 美しい写真を思わせるオープニングが鮮烈である。
 暗闇の中で火をおこすと、炎が上がる瞬間に登場人物の容貌が浮かび上がる。その表情には幸福と呼べるような柔らかさはなく、険しい目つきが火に照らされてぎらつく。
 次にこの人物が移動した先には天井に開いた窓から降りてくる陽の光が注いでいる。ここにきてこの人物が女性であることが明らかとなり、つやを失った長い黒髪で貧しい身なりであることも分かってくる。
 そして、カメラの奥に移動したこの人物は、やはり天井から降り注ぐ光りによって、初めてその全身を照らされるのだ。観客はここで彼女が妊娠していることを知ることとなる。
 映画が始まってここに至るまで、被写体距離を3点に移動させ、それぞれに光の当たり方を変えることのみで、この人物の紹介を終える。セリフはと言えば、オーディンの神に祈る言葉くらいなもので、これは彼女がキリスト教のものではない神を信仰しているという内面についての言及である。

 続く朝食のシークエンスののち、ようやく登場するこの一家の一人娘に当てられた光は、冒頭で紹介された使用人とは対照的に、その表情に一片の隈もなく照明が当たっている。

 この光の使い方だけで、この二人の境遇と心性の違いを浮き彫りにしている。そして、映画はこの境遇と心性のことなる者たちによって物語が進む。嫉妬と欲望そして怒りによって映画の運動を生み、罪の意識や後悔によって立ち止まる。
 娘の復讐を遂げた父親は、娘の死んだ姿を目にしたことで、自分の行為の罪深さと神の存在について深刻に悩む。この父親だけではなく、すべての登場人物が人物の行いの罪深さについて、重大な結果がもたらされてから気付くのである。
 映画はこうした人々の心の中の闇に文字通り光を当てる。

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よしただ
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