ショーシャンクの空にのレビュー・感想・評価
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自分だったらどうするか
この映画は、
「自分だったらどうするだろうか」と考えて、どんどん主人公に感情移入してしまいます。
その彼の行動に固唾を飲み、目を奪われていく物語です。
日本でも「冤罪」があまりにも多くって。
再審で、生還した老人たちが、怒りの中から吐き出すのは「処刑されてしまった同じ境遇の仲間たちの事」。
英国は、日本と同様に「死刑制度」を有しているのですが、もう相当長く執行はされておらず、事実上イギリスでは死刑は廃止されています。
理由があります。絞首刑の執行後に、真犯人が出てきたのです。
(「エヴァンス事件」)。
取り返しがつかないからです。
あと、世界中どこの刑務所でも刑務官による受刑者への暴行がキツイのですよね。
僕の仕事現場の、ムショ帰りのバイトの人が、いろいろと「壁の中の生活」を教えてくれます。どこのムショが一番キツイかを。
せっかくだから僕も彼に質問します。
本作品は
感動的な壮大なドラマではあるのだけれど、いま改めて観なおしてみると
「自分ならどうするか」を、
そして「その恐怖の状況」を、
絵空事でもなく、他人事でもなく、自分にも起こり得る危険として、胸中に思い巡らす映画でもあります。
印象が変わってしまいましたね。
以前観たときには海のシーンなど、「ラストのハッピーエンド」に いたく感動したものですが。
やっぱり映画はストーリー
後から何に感動したんだろう?と問うた時に「主人公の希望」ではないか?と多くの人が思うが、違うのである。
やってる事は 古くからの勧善懲悪(善が悪をこらしめる)の手垢の付いた感動である。でも大の大人は、それを認められないから、希望とか言うのである。
囚人が善で、看守が悪と言う逆の設定の勧善懲悪の物語。チープになりそうな設定だが、(かなりアクロバティックな設定と展開なのに)巧みなストーリー展開で視聴者を引き付ける。(スーパー強い人が、他人の為に、自分の危険を顧みない無敵のヒーローも出てこないのに)である。
たとえば主人公の性格から脱獄を決行するタイプではない。(穴は掘ってみるが、成功の確率を考え止める人)
かなり作者は、そこの動機付け(止むに止まれず脱獄でないと面白くない)には悩んだろうと思う。主人公の性格自体を変えようか?とも悩んだはず。でもそれじゃ面白くない。どうしよう?って、その答えがしっかりしているから この映画は成功したんだと思う。(悩んだのは、そこだけではないだろうが)
でも大歓迎である。やっぱり映画はストーリーである。
やっぱり僕は勧善懲悪が好きである。仮面ライダー世代だから、
自由への道
どんな逆境にあっても、希望を持ち続けることの意味
アンディ(ティム・ロビンス)が大空に両手を突き上げて
自由を喜ぶシーン。
ジャケットにもなっていますが、長身(196センチのティム・ロビンス)
彼は腕もそれはそれは長いです。
小男では、見栄えしないシーンです。
無実の妻殺しで終身刑を受けたエリート銀行家だったアンディ。
彼が20年以上をかけて脱獄して自由を得るまでの年月を
克明に描いた映画です。
この映画も、またしても、スティーブン・キング原作なのです。
1994年(アメリカ/143分)
普及の名作です。
(備忘録を兼ねてシーンを振り返ってみました)
ショーシャンク刑務所に終身刑で服役した日から、刑務所の日常生活、
受刑者仲間、そして重要なパーソンの刑務所長。
親友のニック(モーガン・フリーマン)など、
エピソードは多彩で息つく暇もありません。
身に覚えのない妻殺しの罪。
しかしアンディは刑務所の生活に
改善点を見つけ、自分を磨くことも忘れないのです。
そして経理の知識を自分の立場を良くするために使い始めます。
刑務主任は遺産の相続に悩んでいました。
「遺産の3万ドルの殆どを税金に持っていかれれる」
アンディは遺産を妻に全額贈与すると、一銭も税金がかからない・・・
とアドバイスをします。
そのお礼の見返りとして、囚人全員に冷えた瓶ビールを、
戸外で仕事する仲間全員に差し入れてもらったのです。
アンディは仲間から一目置かれるようになったのは、
言うまでもありません。
そして極悪人の刑務所長の蓄財を手助けはじめます。
そして一方で、連邦議会に毎週一通、図書の寄附を頼む手紙を
書き続けるのです。
根気よく手紙を書き続けると、ある日、本が寄贈されたのです。
(アンディに言わせれば、たった6年間、週一回の手紙です、)
十数年も服役した頃、新しい受刑者から驚きの情報がもたらされます。
以前いた刑務所に、
「プロゴルファーとその愛人の人妻を殺して、夫の銀行家に罪を被せた」
そう語る男がいたと。
所長に相談したアンディは酷い仕打ちを受けるのです。
情報をくれたトミーは所長の命令で殺されます。
アンディは2ヶ月間の懲罰房が課せられました。
所長は蓄財を手伝うアンディと自分の悪行を知り尽くす彼を
決して手放さないのです。
精も根も尽き果てたアンディ。
そう見えた彼はまだ希望を失っていなかったのです。
☆脚本が実に見事です。
伏線は全て回収され、困難は倍返しで「希望」へと繋ぎます。
税金逃れの架空の名前、運転免許証、生年月日記載した身分証明書。
架空の男名義に書き換えられた12通の預金口座には37万ドル。
アンディはそれを持って20年掛けて掘ったトンネルから
脱獄に成功するのです。
素晴らしいラストシーン。
親友のレッドも呼び寄せてメキシコの青く澄んだ美しい浜辺へ。
希望を信じること。
へこたれないこと。
そうすれば希望はいつか叶う。
胸の熱くなるラストでした。
伝説の名作
むかしまだVHSの時代、町にはレンタルビデオ店があった。中学生のわたしは会員カードを作って夢中で映画を見漁った。
少し時は経ち、90年代、誰しもが一番好きな映画にこのタイトルを言っていた。その数の多さに逆にずっと観ずにいたのだが(笑)20年以上の歳月を得て遂にしっかり観た。
さすが伝説の名作だった。
ストーリー、伏線回収、テンポ、台詞、場面、情景、演技、なに一つとってもすばらしい。特によかったのは画角かな。ひとつひとつ絵画のようだった。
また、考えさせられることもあり、それはどの時代であっても共通してある「生きることとは?」という問いに「希望」という答えで表現してくれているような作品だった。わたしは語彙力がないのでこれ以上あまり説明できないのだけど、例えるなら子供の頃、ひとつの絵本を読み終えたかのような気持ちになった。
ビールのシーン最高!
とっても有名なのでタイトルはもちろん知っていたが、登場人物が男しかいなさそうな映画をなぜか避けていて、、機が熟しようやく鑑賞しました。
モーガン・フリーマンのキャラクターが最高でした!あの、客観的ながらも温かい語りがあったから暗くなりすぎずに物語の世界観に入れたし、どんな悲惨な場面でも彼が登場することで淡々と、悲壮感なく観れた。
どれほど理不尽な場面でも荒々しく怒ることなく、ユーモアを忘れず、人の無常を理解したような良くも悪くも穏やかな諦め感。。。処世術のようなものを学びとれました。
結局生きる場所が銀行でも刑務所でもどこであっても、人間力ってものが人を惹きつけ、そんな人物の存在は周りに希望も与える。それは他人を喜ばせたい気持ちだったり、何か一本軸があったり、そんなところから湧くのだろう。そんな魅力を主人公とつるむ囚人たちから感じた。
中でもビールのシーンがとにかく好きー!!
これ以上ない史上最高の映画
希望を持ち続けるには?
三度目の鑑賞。
一度目は感動して号泣…二度目は脱獄の伏線を確かめながらニヤニヤ観た気がする。
今回はアンディが何故希望を持ち続けられたのかをずっと考えながら観てた。
断酒をしてるのに皆にビールを振る舞うアンディ。
皆の学習や娯楽でもある図書類を増やす為に手紙を書き続けるアンディ。
美しいオペラを皆に聞かせるアンディ。
囚人達に高卒認定を取らせるアンディ。
レッドにハーモニカを送るアンディ。
そして仮釈放後のレッドにも…
アンディはいつも誰かに希望を与えようとしている。脱獄という希望を持ってる彼は皆にも希望をお裾分けする様に宿したかったともとれるけど、でもこれこそがアンディにとって人生の喜びであり生きる糧とも思えた。
脱獄への道が彼の希望へのゴールではあるんだろうけど、ゴールに行くまで息が続いたのはきっとそのお陰なのかな。
絶望的な状況でも誰かの為になら必死に生きる事が出来る、そう励まされます!
どうして高評価じゃないの?それはね······
初めて「ショーシャンクの空に」を観た時、マ王は「久し振りに良い映画に出会えた」と喜んだものだ😁
何度か観直してもいるしティム・ロビンスやモーガン・フリーマンに好感を抱いたのも今作だった☺️
ホラー小説の帝王と言われるスティーブン・キングの作品としては「スタンド・バイ・ミー」や「グリーン・マイル」と同類項の亜種的な物語で少なくともマ王は「スタンド・バイ・ミー」と並ぶキングの代表作だと感じていた😚
しかし回数を重ねて観る度に疑問が増えたのよ💦
「刑務所って案外イイトコ?」
で、マ王は刑務所について調べたのよね🥸
まぁ日本の刑務所しか調べなかったし当時のアメリカの刑務所をどうやって調べれば良いかも(当時のマ王は)判らなかったのもあるしで完全にマ王の偏見が入ってるとは思うんだけど······
刑務所、そんなにそんな甘くない😑
ポスターなんて貼れないしビールが飲める珍事は起きないし一人の受刑者が優遇されるのを他の受刑者が見逃すワケが無いのが実状みたいだ😐
下水溝にも柵がありコンクリートの強度や鉄筋だって倍以上入れてるのが普通の刑務所だからして、凶悪犯専門の刑務所にしては笊の警備体制なのさ😫
要はこの作品ってオチから逆算して都合良く刑務所を曲げて描いてるんだと思うのよ🙃
マ王、展開は間違いなく面白い映画だと断言出来る👍
けど圧倒的にリアリティーが欠落してる物語に合わせた刑務所の存在がフィクションにも程があるんだよね💢
今作を観直さなくなってから15年くらい経過してるかなと😆
でもフィクションに文句を言い出したらキリが無いのはマ王も重々承知してる😬
宇宙空間ではドカーンとかビビビーとかの音がしないしピストルだってズキュ〜ンなんて湿っぽい音ではない🙂
リアルな出血を表現したら地味になるから派手に血糊をバラ撒いたりパンチやキックを放てば相手がクルクル回って飛んでいくのは現実では派手な交通事故くらいだ🌀
そういう部分に疑問を持たず純粋かつフラットな感情で映画は鑑賞するモノ、と心得てはいたんだけど「ショーシャンクの空に」は何故だかこういう評価に落ち着いてしまった🤔
マ王の「映画は粗探しをしてはいけない」とか「評価する為だけに何度も観るもんじゃない」という思いはこの「ショーシャンクの空に」からである🥲
映画館での鑑賞オススメ度★★★★☆(SF映画として)
別の星での刑務所度★★★★☆(SF映画として)
感動の嵐度★★★★☆(SF映画として)
私は、何処に在りき?
確かに僕は いるけれど
確かな僕は どこにいるんだろう
僕は ここにいるけれど
僕は どこにいるんだろう
竹原ピストル 「おーい」
日に追われ、時に追われて仕事や家の事してると、自分の所在が不明になりますね。今、ここで、くたばったら、人生の行旅死亡人になりそうとか…。
結局のところ、映画観て何を思うかは、そのヒトのその日の気分で変幻。つまり映画はヒトの心の鏡だったりするわけですね。
家のこと、仕事のこと、私の思いとは裏腹に進行するものです。いっそのこと、他者が決めた日課を、囚人が如くやってのけた方が、気楽なのかしらと…。
そんな気分でこの映画観て驚いたのは、原作がスティーブン・キングだったこと。「スタンド・バイ・ミー」は、ともかく、ヤバい映画の原作請負人が、こんなお話書くなんて。
名作の誉れ高い本作を、私が評価したところで、何も変わりません。ここは、個人的感想を。
気がかりなのはムショの所長さん。あんなことまでして、何を守ろうとしたの?。何を得ようとしたの?。
映画に出てくる悪人って、悪いヒトと云うより、弱いヒトが多い。だから、強い心を持つ主人公に恐怖する。その恐怖が大きいほど、より大きな権力や暴力を用意して、強きヒトと対峙する。その姿は、残虐でもあり、哀れでもあり、滑稽でもある…。あ、そうか、この映画の主人公を、所長さんにして観ると、いつものキング節爆裂の、ヤバい映画になりそう。
私は、しがない役人です。仕事上、周りに弱音は吐けません。それでも、頑張りました。できることは、何でもしました。なのに、今、目の前のドアが、恐怖で、鳴り響いています。神様、私は何に裁かれようとしているのでしょうか。私は、ただ…。
所長さんが、最期に見た夢は何だったの?。
嗚呼、やっぱり怖い話。不条理な世界で生き抜く知恵と勇気と、優しさ、誰か教えて。
考えようによっては、この世界そのものが、監獄みたいなもの。その中で、私達はどんな役割を演じているのかしら。願わくば、所長さん役は、ちょっと…。
私は、何処に在りき?。
❇️刑務所傑作映画!こんなストーリー絶対良いねん。知らんけど
ナチスものと比べてしまう
まず、エンタメではない。
それを望むなら「プリズン・ブレイク」を観るべき。
淡々と描写される刑務所内での日々が退屈を誘うが、それは視聴者に数十年という時間を追体験させるギミックなのだろう。
話の内容は「冤罪、投獄、投獄中の状況を利用しての脱獄、報復と安穏」という、ありきたりなもの。
終盤のレッドの心情の吐露が捨て鉢なのも長い刑務所生活で「廃人」になったからだろう。しかしその態度があってこそ、最後にアンディーと再会したときの最高の笑顔が輝いていた。
物足りないことがあるとすれば、レッドが遺族と再会して罵られた末に絶望と疎外感と空虚を感じる描写が欲しかったかもしれない。スーパーでの労働だけでは命を断つ根拠としては弱くはないか。
話は外れるが、かつてナチスによって強制収容所に投獄されたユダヤ人心理学者・エリクソンは、収容所では希望を失った者から死んでいく様を見て、「どんな時でも人生にイエスという」態度で生還した。
人生に必要なのは希望であり、その希望を支えるものは信仰であった。
本作ではそれに比べれば、刑務所内が圧倒的に快適であり、あまつさえ「ホーム」だとか「帰りたい」とも。
ここらへんが冗長さと甘さを醸し出してしまった気はする。
まだまだ色々と思うところはあるが、あとは皆さんにお任せします。
悪くはなかった。
考えさせられる
刑務所に入った者にとって、希望とは、自由とは、救いとは何なのか考えさせられる。
悲劇の主人公だが、落胆して嘆くわけでも、抵抗して闘うわけでもなく、受け入れて身を任せているかのようだった。脱獄したので、受け入れているわけではなかったようだが。
アンディは刑務所の中でも自由だった。心は誰にも侵されることはない。全くその通りだ。
同じ環境下でも、どのように受け入れ、何を思い、何を希望として生きるのか、それによって違いが生まれる。それが大事なのだと思った。
アンディとレッドの近すぎず遠すぎない、確かな友情が素晴らしい。最後の場面は本当に感動する。
1つ1つの場面が静かで淡々としていて、それでいて丁寧で分かりやすい。レッドがナレーションしてくれているので、意味が分からない場面もない。グロい場面や痛々しい場面は映されていない。(多少殴られたりはある。)房の中や夜といった場面は暗くて分かりづらくなりがちだが、暗すぎず明るすぎずとても見やすい。
誰が見てもきちんと意味が分かりり、感動できるような作りになっている。名作と言われるだけのことはある。
男の物語
希望はあるはず
希望
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