エイジ・オブ・イノセンス 汚れなき情事
劇場公開日:1994年1月22日
解説
19世紀末のニューヨークの社交界を舞台に、許されぬ恋に 魂を燃やした男女の姿を描いた恋愛映画。女性として初めてピューリッツァー賞を受賞したイーディス・ウォートンの同名小説(新潮文庫)を、「グッドフェローズ」のマーティン・スコセッシが、ジェイ・コックスと共同で脚色して映画化。製作は「最後の誘惑」のバーバラ・デフィーナ、撮影は「グッドフェローズ」のミハエル・バルハウス、音楽は「ケープ・フィアー」のエルマー・バーンスタイン、編集は「レイジング・ブル」のセルマ・スクーンメイカーと、スコセッシ作品の常連が揃い、衣装は「インドシナ」のガブリエラ・ペスクッチ、美術はフェリーニ作品でおなじみのダンテ・フェレッティが担当した。主演は「ラスト・オブ・モヒカン」のダニエル・デイ・ルイス、「バットマン リターンズ」のミシェル・ファイファー、「ドラキュラ(1992)」のウィノナ・ライダー。「愛と哀しみのボレロ」のジェラルディン・チャップリン、「から騒ぎ」のロバート・ショーン・レナードらが脇を固め、ナレーションを「ミスター&ミセス・ブリッジ」のジョアン・ウッドワードが務めている。
1993年製作/アメリカ
原題または英題:The Age of Innocence
配給:コロンビア トライスター映画
劇場公開日:1994年1月22日
ストーリー
1870年代初頭のある夕べ、若き弁護士のニューランド・アーチャー(ダニエル・デイ・ルイス)や、その婚約者メイ・ウェランド(ウィノナ・ライダー)と彼女の母親ウェランド夫人(ジェラルディン・チャップリン)をはじめ、ニューヨーク社交界の人々がオペラ会場に集った。ひときわ注目を引いたのは、夫から逃れてヨーロッパから帰国したという噂のエレン・オレンスカ伯爵夫人(ミシェル・ファイファー)だった。ニューランドは幼なじみのエレンの出現に心を揺さぶられた。外聞をはばかるエレンの一族は離婚を思いとどまらせようと、ニューランドを使者に立てる。だが、彼女の率直な態度や考え方に、厳格で欺瞞に満ちた社交界にない新しさを感じた彼は、メイという申し分のない結婚相手がいながら、エレンに引かれていく。しかし、エレンは、次第に社交界から排斥され、2人の愛にも上流階級特有の見えない圧力がかけられる。エレンは一族の願いを聞き入れ、離婚を思いとどまる。それはニューランドを愛するゆえの選択だった。ひと月後、ニューランドはメイと結婚するが、結婚生活は退屈な義務だった。エレンへの思いを募らせる夫をメイは許さず、自分の妊娠をエレンに告白して、彼女の思いを打ち砕いた。エレンは帰国し、彼はそれから彼女への思いだけを抱いて生き、30年の月日が流れた。ニューランドは息子のテッド(ロバート・ショーン・レナード)を通してエレンの居所を知る。息子は、父とエレンの愛を知っていた。
スタッフ・キャスト
- 監督
- マーティン・スコセッシ
- 脚本
- ジェイ・コックス
- マーティン・スコセッシ
- 原作
- イーディス・ウォートン
- 製作
- バーバラ・デ・フィーナ
- 撮影
- ミヒャエル・バルハウス
- 美術
- ダンテ・フェレッティ
- 音楽
- エルマー・バーンスタイン
- 編集
- セルマ・スクーンメイカー
- 衣装デザイン
- ガブリエラ・ペスクッチ
- 字幕
- 古田由紀子
受賞歴
第66回 アカデミー賞(1994年)
受賞
衣装デザイン賞 | ガブリエラ・ペスクッチ |
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ノミネート
助演女優賞 | ウィノナ・ライダー |
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脚色賞 | ジェイ・コックス マーティン・スコセッシ |
作曲賞 | エルマー・バーンスタイン |
美術賞 |
第51回 ゴールデングローブ賞(1994年)
受賞
最優秀助演女優賞 | ウィノナ・ライダー |
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ノミネート
最優秀作品賞(ドラマ) | |
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最優秀主演女優賞(ドラマ) | ミシェル・ファイファー |
最優秀監督賞 | マーティン・スコセッシ |