ウォール街

劇場公開日:1988年4月16日

解説

ニューヨーク・ウォール街を舞台に一獲千金を狙う男たちの世界を描く。製作はエドワード・R・プレスマン、監督は「プラトーン」のオリヴァー・ストーン、脚本はストーンとスタンリー・ワイザー、撮影はロバート・リチャードソン、音楽はスチュワート・コープランドが担当。出演はチャーリー・シーン、マイケル・ダグラス、マーティー・シーン、ダリル・ハンナほか。専門用語監修は寺沢芳男(野村証券取締役副社長)。

1987年製作/126分/アメリカ
原題または英題:Wall Street
配給:20世紀フォックス
劇場公開日:1988年4月16日

あらすじ

若き証券セールスマン、バド・フォックス(チャーリー・シーン)は、貧乏人から巨万の富を築いた成功者ゴードン・ゲッコー(マイケル・ダグラス)をいつか追い抜こうという野望に燃えていた。ゲッコーと5分間の面会時間をとるのに数カ月もかかった。バドはブルースター航空に技師として働く労働者階級の父(マーティン・シーン)から会社の経営状況に関する情報を入手し、それをゲッコーに流した。彼はバドをすっかり気に入り、バドの証券会社を通して取り引きするようになった。バドはゲッコーのやり口を徹底的に研究し、実績をあげていき期待に応えた。バドが流したインサイダー情報を利用した取引は違法行為だが、莫大な報酬を手に入れたバドは成功の甘い香りに酔っていた。ゲッコーの家で行なわれたパーティーで、バドはインテリア・デザイナーのダリアン(ダリル・ハンナ)と知り合い恋におちた。実はゲッコーが彼女のパトロンだったが、彼は2人を結びつけ同棲させた。バドは豪華なマンションに2人の愛の巣を築いた。ゲッコーはブルースター航空を乗っ取るべく組合員を懐柔しようとしたが、バドの父は拒否、父子で激しく喧嘩した。ゲッコーの狙いは、バドをかいらい社長として送り込み、会社を解体し、合併会社に買いとらせようというもので、会社を再建するつもりなど毛頭なかった。バドはやっと自分がゲッコーに利用されていることに気がついた時、父が心臓発作で倒れた。労働の喜びとともに誠実に生きた父を見たバドは、自分のあさましさに気づき、ブルースター航空会社を組合つきでゲッコーのライヴァル、ワイルドマン(テレンス・スタンプ)に買い取ってもらう交渉をした。バドの裏切りを知らないゲッコーとワイルドマンの激しい攻防戦の末、ワイルドマンの勝利となり、ブルースター航空は生き残ることになった。ゲッコーの恐ろしさを知っているダリアンはバドのもとを去った。証券取引委員会はブルースター航空の株取引を調査、インサイダー取引の罪でバドを逮捕した。仮出所したバドを呼びだしたゲッコーは彼を殴りつけた。だが、その時に怒りにまかせて話した言葉をバドはテープに録音していた。それはゲッコーがインサイダー取引で逮捕されるに充分な証拠だった。元気になった父とバドは会った。バドは罪をつぐなうため検事局の階段を昇っていった。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第12回 日本アカデミー賞(1989年)

ノミネート

外国作品賞  
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映画レビュー

3.5 Douglas, Sheen, and Sheen Shine

2020年11月10日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

Set in mid 80's Gotham City. High-roller stockbrokers work on a legal tight rope to get by. Martin and Charlie Sheen play a father, son role which doesn't happen enough in the movies. Martin Sheen's stone-faced introduction is so strong, I actually thought he was Michael Douglas. But Douglas winds up to become the ultimate anti-father character. Stone's tycoon work is relevant in Trump's dusk.

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Dan Knighton

4.0 時代の映画

2025年11月22日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

興奮

知的

驚く

劇場公開後に民放テレビの吹替放送で観た。まさにバブル経済真っ只中の時代の証券業界のマネーゲームで、今となっては見慣れた光景かもしれないが当時は新しかったのだ。

チャーリー・シーンは『プラトーン』に続いてのストーン監督映画主演だが、この映画の肝はやはりマイケル・ダグラス演じる悪役のゲッコーだろう。彼が主人公のピカレスクとして観ることもでき、実際ゲッコーに憧れてファッションを真似たり、証券業界に身を投じたりする若者が大勢いたという。ストーン自身は主人公の父親(演じてるのもチャーリーの父親マーティン・シーン)の考えに近く、ゲッコーのような人物には批判的だったので忸怩たる思いがあったようだ。僕も普通にゲッコーを悪役として観たので、いかに魅力的な悪役であっても憧れたりは全くしなかった。映画は普通に面白かった。やはりこれもエポックメイキング的な映画ですかね。

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バラージ

3.5 親子の絆と労働者の意地

2024年11月23日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

難しい

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トダー・オートマタ

3.5 なにも創らない。所有するだけだ。

2024年10月21日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

ザ・資本主義映画。アイン・ランド原作の『摩天楼』を思い出し調べたが、『摩天楼』をオリバー・ストーンが再映画化するという話もあったらしく、自分の中であれこれ繋がった。

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ouosou

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