ONE PIECE ワンピース　呪われた聖剣

　今回、メインのキャラクターの声に久本雅美さん、中村獅童さん、内博貴さんが抜擢されました。何故彼らを呼んだのか、その理由についてはパンフレットには何処にも書いていませんでした。
　ルフィ等、レギュラーの声優達の上手さに　あらためて氣付かされました。

　内容は、ゾロの幼い頃の事を扱っていたりして、ゾロが中心の話ですが、意外にもゾロの活躍シーンが多くないという不思議な作品でした。

　古代文明を匂わす雰囲氣とか、マヤという名前など、興味深い舞台ですが、棒読みの声が氣になって没入できませんでした。

ゾロが敵側に回り、かなりの脅威ですがあまり活かしきれていない気がします。何かのJ-RPGのようなシナリオで、ワンピースらしくない非日常感がありますが、特に展開に工夫は無く、退屈で尺が長く感じます。中村獅童の台詞が長い上にショボく、久本雅美は喋っている顔が浮かんできます。柚木さん・立木さん・青野さんが霞んでしまいます。

原作と矛盾する内容、下手くそな芸能人声優、ふわっとした終わり方。
なんだこれ？
ちゃんと原作読んで予習した？ゾロは一味の規律を守るためにちゃんと筋を通すやつなのにめちゃくちゃ規律を乱す行動をしておいてシレッと戻るとか※ウソップが抜けた後ただで戻ることを許さなかったアレはこの作品以降の出来事ではあるけど尾田っちはおそらく関与してないから仕方がない。
唯一笑えたのは久本雅美さんの演じる腰のすごく曲がったお婆ちゃん。驚いたりすると曲がった腰が真っすぐ伸びてすっごくでかくなるあのギャグだけはワンピースっぽく思えました。久本さんの演技も上手だったし(さすがディズニー声優)。この評価の0.5はこれの評価です。
ボクは二度とこの作品を観ないであろう。

「ONE PIECE 呪われた聖剣」は、2004年3月6日に公開された日本のアニメーション映画。ONE PIECE映画5作品目。アニメシリーズとの時系列としては空島編の途中。仲間は、ルフィ、ゾロ、ウソップ、サンジ、ナミ、チョッパー、ロビン。主題歌は晴晴゛の「あの場所へ」。

上映時間は95分と前作と同様に長編となりました。「七星剣」と「三つの宝玉」というどことなくドラゴンボールにインスパイアされたようなストーリーは残念です。また、ゾロをメインとした作品になりますが、ゾロのかっこ良さが全く出ていないです。ゾロ好きとしては残念極まりないですね。また登場キャラクターについても悪魔の実を食べた能力者は存在せず、影が薄い存在ばかりです。中村獅童、久本雅美など声優は少し豪華になりましたね。豪華なだけで別に良いわけではありませんが。

●オリジナルキャラクター
・サガ
・トウマ
・ビスマルク
・ブーコング
・マヤ
・イザヤ
・ラコス