鮫肌男と桃尻女

劇場公開日:

解説

組織の金を横領した男と薄倖の境遇から家出を決行した女の逃走劇を、スタイリッシュな映像で描いたハイテンション・コメディ。監督は「8月の約束」の石井克人。望月峯太郎による同名コミックを、石井監督が脚色。撮影を「ポッキー坂恋物語 かわいいひと」の町田博が担当している。主演は、「落下する夕方」の浅野忠信と映画初出演の小日向しえ。

1999年製作/107分/日本
配給:東北新社(東北新社=レントラックジャパン 提供)
劇場公開日:1999年2月6日

ストーリー

とある田舎町の郵便局で強盗事件が発生した。そこに居合わせたホテル従業員の桃尻トシコは、強盗に撃たれた男を介抱するが----。それから2年後、相変わらず叔父・ソネザキの経営するプチホテルで働いていたトシコは、退屈な日々と偏執狂的に彼女を束縛する叔父に訣別しようとこっそりとホテルを脱出する。ところが、そんな彼女の前に組織の金一億を横領し逃亡している鮫肌が現れ、彼女は巻き込まれるように彼と一緒に逃げるハメになってしまう。ふたりを追うのは、組織の幹部でホーロー看板を集めるのが趣味の田抜と、一風変わった部下たち。また、トシコが男と駆け落ちしたと勘違いしたソネザキに雇われた殺し屋の山田も、トシコを奪い返そうとふたりの後を追っていた。そんな連中に追われる極限状態の逃亡生活の中で、やがて鮫肌とトシコは互いに惹かれ合っていく。さて、トシコと海外逃亡を企てる鮫肌。彼は知り合いの塩田の元で偽造パスポートなどを入手するが、塩田は鮫肌の先輩・沢田と通じており、連絡を受けた沢田がトシコを連れ去ってしまう。ところが、沢田は何を思ったのか、せっかく拉致したトシコを逃がしてくれるのだった。一方、てっきりトシコが組織に捕まったと思った鮫肌は、彼女を奪い返すべく田抜らが滞在するプチホテルへ乗り込むが、逆に捕まり私刑を受けることに。しかしそこへ、トシコを連れて山田が戻ってきた。そして、追跡劇の中で鮫肌に惚れてしまっていた山田は、組織から鮫肌を助けようと銃を発砲。それをきっかけに激しい銃撃戦が展開され、次々と人が死んでいく中、鮫肌とトシコだけが生き残るのだった。と、そこで鮫肌は2年前のことを想い出す。沢田と組んで郵便局強盗をした時、強盗に撃たれたふりをして倒れた鮫肌を親切に介抱してくれようとしたのが、トシコだったということを。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.5浅野さんがそりゃもう存在感があってめちゃくちゃかっこいいんだけど、...

2024年7月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

浅野さんがそりゃもう存在感があってめちゃくちゃかっこいいんだけど、役者のみなさんがまさに怪演でごりごりにぶつかりあっててすごい。我修院さんとか鶴見さんとか堀部さんとか、洋八さんの気持ち悪さとか。
あの頃のでたらめなスタイリッシュさといきおいを堪能しました。

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kikisava

5.0取り留めもなく、隙が無い

2024年7月14日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

一見取り留めのないおふざけ映画と最初は思うが話が進むに連れて不思議と締まる、癖のある複数の登場人物一人一人の存在感が輝きだす後半の演出は一見の価値が有る、観るべき映画です。

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なんてこった

3.0見た。

2023年12月31日
PCから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
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プライア

3.5ドナ ドナ🎶

2023年3月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

興奮

本作を鑑賞した後に望月峯太郎の原作マンガを丁度「ドラゴンヘッド」も読んでいたし「バタアシ金魚」や「バイクメ〜ン」とかマンガ本にハマっていた頃、そして日本映画のミニシアターが盛んになった時代の象徴的俳優でもある浅野忠信の映画を何本も劇場で観ていた当時、彼のお陰で是枝裕和や黒沢清に石井克人など監督の名前を認識したり永瀬正敏が一人で背負っていたように思えるジャンルに浅野忠信が加勢して最高な二人の役者が映画界を引っ張っていた90年代後半から00年代初頭。

ミュージックビデオやCM業界から映画監督が出てくる勢いが軽はずみに忠信や永瀬を起用しながら作品のLookや雰囲気重視で中身が伴わない映画と消えた監督も少々、それに嫌気が差して日本映画を忠信と永瀬を劇場に行かなくなった今現在。

浅野忠信を抜きにしては考えられない本作、彼の存在感と黙って立っているだけでも耐えられる映像と時間、登場するシーン全てで爆笑を掻っ攫う我修院達也の異端なキャラクターが絶妙過ぎて忠信とのトイレでのやりとりがアドリブに近いようで地味な笑いが堪らない。

今では知名度も十分な田中要次や津田寛治に森下能幸を本作で知ったからこそのイメージがデカい、ヤクザ然としない寺島進がクールで渋くて、服装に難ありな鶴見辰吾と岸部一徳の掛け合いも楽しめる。

当時は小日向しえが好きだったなぁ、まさかココリコと!別れたけれど。。。

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万年 東一