東京タワー オカンとボクと、時々、オトン

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劇場公開日:

解説

ベストセラーとなったリリー・フランキーの自伝小説を、オキダリジョーと樹木希林の共演で映画化。幼いボクを連れてオトンの家を出たオカンは、女手ひとつでボクを育て上げた。やがて美大に通うため上京したボクは、オカンへの罪悪感を感じながらも自堕落な日々を送ってしまう。数年後ようやくイラストやコラムの仕事が軌道に乗り始めた頃、オカンのガンが発覚し……。監督を「さよなら、クロ」の松岡錠司、脚本を松尾スズキが手掛ける。

2007年製作/142分/日本
配給:松竹
劇場公開日:2007年4月14日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第31回 日本アカデミー賞(2008年)

受賞

作品賞  
監督賞 松岡錠司
脚本賞 松尾スズキ
主演女優賞 樹木希林
助演男優賞 小林薫

ノミネート

主演男優賞 オダギリ ジョー
助演女優賞 松たか子
音楽賞 上田禎
新人俳優賞 内田也哉子
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映画評論

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(C) 2007「東京タワー o.b.t.o.」製作委員会

映画レビュー

3.0原作がすごく好きで、映画は正直イマイチであった。ちょっとだけ寝てし...

2024年11月2日
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まゆう

3.5色々、考えさせられた作品

2024年7月12日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

悲しい

単純

BSで録画視聴。
色々、考えさせられた作品。
よくあるストーリーだが、現在進行形のストーリーでもある。
オダギリジョーと樹木希林の演技は素晴らしかった。それだけでも作品を観た価値はある。
ただ、時間が長すぎる。

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ナベウーロンティー

4.0飄々と生きてきた主人公の視線

2024年5月6日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

総合:75点 ( ストーリー:75点|キャスト:80点|演出:75点|ビジュアル:70点|音楽:70点 )

 リリー・フランキーの自伝的小説を基にした作品らしい。原作は未読で、どんな内容かも知らずに鑑賞した。

 型破りの父親の存在のせいでけっこう複雑な家庭環境で育ったようだが、それでもこのような小説あるいは映画ではよくある典型的な設定ともいえる。だが自伝的ともなれば話は少し変わってきて、作品の内容がそのまま再現されているのかどうかわからないにしても、それが絵空事ではなくて現実に似たようなことが起きていたのだとすると、かなりの説得力があるし観ていて面白い。
 それが後半への母親との生活での前振りとして効いてくる。成功するにつれて息子が苦労をかけた母親を東京に呼び寄せ親孝行出来るようになる場面は観ていて気持ち良い。
 でももし主人公が成功していなかったら、親孝行する場面もないままに親に仕送りを頼み続ける生活を送っていたのかもしれないと思うと怖い。成功して良かった。

 父親のせいで母親には実際には相当な修羅場があったと思われるし、家庭の事と仕事のことでも苦労が絶えなかったはず。だがそのような厳しい場面は厳しく描かれず、むしろ飄々と物語は進行する。主人公である息子もこんな家庭で育ちながら、どうしたことか自堕落でその日暮らしを飄々と生きている。息子がそんな性格だから、本来ならば厳しい緊迫した場面も飄々と面白おかしく捉えているのかなと思う。だから視聴者としても観ていても苦しくない。
 だが一転して癌の母親の抗がん剤の場面は苦しい。ここだけは厳しい状況が厳しいままに描かれている。原作者にしてもここだけは本当に苦しかったのかと思われた。

 この作品の良い点の1つは、数々の豪華な出演者と、その演技力の質の高さである。特に樹木希林の演技力は相変わらずの凄さだが、若いころを演じた娘の内田也哉子が母親に似ている見た目を含めてはまり役だった。自堕落で軽薄だが優しい主人公のオダギリジョーと、型破りな父親役の小林薫も良かった。

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Cape God

4.5【オカンはいつも、溢れんばかりの愛をボクに注いでくれた。今作は今や邦画を代表するリリー・フランキーさんの多岐に渡る仕事をこなす背景と、オカンの息子に対する絶対的な愛を描いた作品である。】

2024年3月3日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

■リリー・フランキーさんの職業を見ると驚く。
 俳優、イラストレイター、声優、放送作家、エッセイスト、ライター、ミュージシャン、作詞家、作曲家、ラジオパーソナリティー、デザイナー、フォトグラファー、アートディレクター、絵本作家、小説家。
 今作を見るとリリー・フランキーさんが九州の炭坑の町を出て、生きるために様々な仕事をして来た結果であろうと思う。

◆感想

■1960年代、飲んだくれのオトン(小林薫)に愛想を尽かし、幼いボクを連れて筑豊の実家に戻ったオカン。
 時は流れ、上京したボクは得意の絵で食べていこうと一念発起し、がむしゃらに働き始める。
 ようやく仕事が軌道に乗った頃、久々にオカンと連絡を取る。

・”ボク”が幼い時からオカンは“ボク”のために必死に来ていた過程。
 (若きオカンは内田也哉子さん、中高年になってからは樹木希林さんの母娘が演じている点も絶妙に良い。)

・今作で秀逸なのは”ボク”を演じたオダギリジョーの抑制したナレーションで有ろう。

・オトンが、家を出ながら最後まで病に倒れたオカンの事を気にし、東京に出て来る姿も良い。

<今作は原作を読んでいた事も在り、観賞しなかった作品であるが、矢張り良い。
 何故ならば、母が子を思う気持ちが見事に表現されている事と、母に甘えて生きてきた”ボク”が母を想い、様々な仕事をこなし、オカンの努力に報いようとする姿及びその結果、”ボク”が社会に認められる存在になって行く過程が見事に描かれている点である。
 多くの有名俳優がカメオ出演している点なども、リリー・フランキーさんの人柄を感じさせる作品である。>

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NOBU