手紙

劇場公開日:2006年11月3日

解説・あらすじ

直木賞作家・東野圭吾によるロングセラー小説を映画化。工場で働く20歳の青年・直貴には、刑務所に服役中の兄がいる。弟の学費を手に入れるため強盗に入った家で、誤って人を殺してしまったのだ。そんな兄のせいで人生が狂わされ、夢さえも諦めてしまう直貴。そして愛する女性との幸せまでもが脅かされた時、直貴はある決断を下す……。キャストには山田孝之、玉山鉄二、沢尻エリカら人気若手俳優が顔を揃える。

2006年製作/121分/日本
配給:ギャガ・コミュニケーションズ
劇場公開日:2006年11月3日

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(C)2006「手紙」製作委員会

映画レビュー

4.5 偏見の荒野に咲く希望【90点】

2025年12月8日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、VOD

泣ける

悲しい

当時契約していたWOWWOWで2018年頃に見て以来の視聴でした。
加害者の弟として生きる主人公の苦悩を描いた作品です。
社会の偏見や差別に翻弄されながらも、愛や希望を模索する姿が胸を打ちます。
罪を犯した者だけでなく、その家族も背負わされる現実が鋭く突きつけられ、観る者に「人を許すとは何か」を問いかけます。
重いテーマながら、登場人物の人間らしい弱さや温かさが丁寧に描かれ、心に深い余韻を残しました。
社会問題を考えるきっかけとなる感動作です。

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はんべえ

5.0 ラスト30分涙が止まりませんでした

2025年10月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

悲しい

普段邦画は全く観ないのですが、 知人夫婦から勧められて鑑賞しました。
お勧めされた通りとっても良い作品でした。
全く事前情報なしでしたが、東野圭吾さん原作と知って期待度アップして観始めました。
冒頭から重い展開が予想され、その予想通りにストーリーは進み、主人公のナオが気の毒すぎました。
ずっと「犯罪者の弟」というレッテルを貼られ、どこにいってもそれが世間にばれ、常に差別される世界。
「犯罪者の身内は犯罪者ではない」、それは本当の事だけど「犯罪者の身内も犯罪者」としてみなされる社会、悲しいけどそれが現実で、ケーズデンキの会長さんの言葉「差別のある世界で自分を助けてくれる人を増やして生きていく」がすごく心に残りました。
「差別をする人が間違っている。差別のない世界で頑張れ」って言われるよりずっと励ましの言葉になると思います。
そのケーズデンキの会長に手紙を書いた奥さんになる由美子、この由美子が本当に素晴らしい人。
いつも寄り添って理解しようとしてくれて優しくて、「絶対に負けへん」って立ち向えるこんな強い人に私もなりたい。
タイトルの「手紙」、この作品の中に出てくる手紙は、お兄さんから弟への手紙、由美子からケーズデンキの会長への手紙、由美子が書いたナオからお兄さんへの手紙、ナオからお兄さんへの最後の手紙、お兄さんから遺族への謝罪の手紙、手紙が読まれる度に涙、特にラスト30分は涙が止まりませんでした。
遺族と弟への手紙を書く事で生きていられるお兄さんのように思っていたので、その手紙を書かなくなったお兄さんがどうなっていくのかと心配になったけど、お兄さんを赦せた遺族と弟、弟の気持ちを受け取ったお兄さん、号泣でした。
差別する人も多い世の中だけど、弟はたくさんの優しい人との出会いもあって、私は主人公である弟より、その弟を取り巻くいろんな人の弟との接し方が印象深いです。
キャストの方々の演技も素晴らしかったと思います。

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小町

4.0 罪を償うということの奥深さ

2025年8月3日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

最近原作を読んで、随分前に映画化されていたのを知り鑑賞。

殺人犯・受刑者を持った家族(弟)がひたむきに生きながら差別に苦しみ、エピソードと成長を重ねていく。
小説そのままとはやはり行かないまでもうまく2時間にまとめているし、大事な部分はしっかりできている。
観る前はキャスティングが原作とは合わない先入観で始まったが、山田孝之・沢尻エリカは演技上手いなぁ。沢尻エリカ勿体ことになっているなぁと残念で仕方がない。
手紙という21世紀にはそぐわない感じがするが言葉が繋ぐ画はとても心を揺るがせる。

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Soulman

5.0 見事、最後に泣かされた。

2025年4月4日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

弟の直貴(山田孝之)の学費のため、兄の剛志(玉山鉄二)は強盗殺人を犯してしまう。

直貴は、無期懲役の刑に服している兄から月に一度の手紙が届くが、「強盗殺人犯の弟」という運命に苦しむ。

数度にわたる引越しと転職。
祐輔(尾上寛之)とコンビを組んだ漫才も解散。
恋人の朝美(吹石一恵)とも別れさせられ、兄貴がいる限り俺の人生はうまくいかないと思い悩む。

そんな中でも、リサイクル工場の時から、由美子(沢尻エリカ)の深い愛情に救われたきた直貴。

家電量販店の社長(杉浦直樹)からの温かくも厳しい励ましに立ち上がる。

兄への最後の手紙のあと、祐輔に誘われ、刑務所の慰問で漫才を披露。

そこには兄がいた。
漫才のネタで兄への愛を語る。
泣き崩れる兄。

観ているこちらも涙が自然と流れ落ちる。
「言葉にできない」の曲が流れる。
感動が倍増する。

犯罪加害者の家族の人生を丹念に追いかけた作品で、観て良かった。

沢尻エリカの一途な演技が素晴らしい。

出番は多くなかったが最後の玉山鉄二の演技に感動した。

もちろん、山田孝之の丁寧な感情表現に絶賛を送りたい。

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まーさん