やわらかい生活
劇場公開日:2006年6月10日
解説
「ヴァイブレータ」で04年の映画賞を総なめにした廣木隆一監督&荒井晴彦(脚本)&寺島しのぶ(主演)のトリオが再び作り上げた女性のドラマ。東京・蒲田を舞台に、阪神大震災で両親を亡くしたショックで、大企業を退職した35歳、独身のヒロインの日常をユーモラスかつリアルに描く。原作は昨年芥川賞を受賞した絲山秋子のデビュー作「イッツ・オンリー・トーク」。
2005年製作/126分/日本
配給:松竹
劇場公開日:2006年6月10日
劇場公開日:2006年6月10日
「ヴァイブレータ」で04年の映画賞を総なめにした廣木隆一監督&荒井晴彦(脚本)&寺島しのぶ(主演)のトリオが再び作り上げた女性のドラマ。東京・蒲田を舞台に、阪神大震災で両親を亡くしたショックで、大企業を退職した35歳、独身のヒロインの日常をユーモラスかつリアルに描く。原作は昨年芥川賞を受賞した絲山秋子のデビュー作「イッツ・オンリー・トーク」。
2005年製作/126分/日本
配給:松竹
劇場公開日:2006年6月10日
豊川悦司、女たちから愛された作家の“孤独な感じ”を体現 廣木隆一監督と語る井上光晴像
2022年11月11日男女の三角関係描く「あちらにいる鬼」原作者・井上荒野、寺島しのぶに「まるで寂聴さん」と太鼓判
2022年5月15日井上荒野原作「あちらにいる鬼」 寺島しのぶ&豊川悦司主演、妻役に広末涼子 廣木隆一監督、荒井晴彦脚本で11月公開
2022年4月21日「娚の一生」廣木隆一監督、「男女はエロチックじゃないと嫌だ」と強いこだわり
2015年7月15日平成生まれの染谷将太×前田敦子「さよなら歌舞伎町」で体感した廣木隆一監督の熱量
2015年1月25日南果歩が持論を展開「さよなら歌舞伎町」のタイトルに込められた意味
2015年1月23日舞台は東京都大田区蒲田。私が中学生まで育った町だ。劇中の風景がどれも懐かしく、なにより主役の優子が住むアパートの下が「福の湯」という銭湯で、当時よく利用していたのでより懐かしい。
内容はメンタル不調の中で、少しだけ優しい日常が流れて少しだけ癒やされる感じ。私も丁度、メンタル不調ぎみだったので、心に刺さるシーンが多かった。
救いのない結末を迎えるが、人生そんなものなのかもしれないなと逆に気持ちが軽くなった。
見る人を選ぶが、良い映画だったと思う。
13年前の作品なので、病みの描写や作品の雰囲気が現代ほど切羽詰まってないというか、牧歌的に感じました。当時はまだ躁鬱病は恥ずかしい病気で、カミングアウトするのも憚られたはずだし、元エリートだと余計ですよね。主人公みたいな人は現代では、ごく一般的になっているので、恐ろしいことに当時より日本の病みがかなり進んでしまったのだと感じました。そういう意味でも先進的な作品だと思います。
映画「やわらかい生活」(廣木隆一監督)から。
私の大好きな女優・寺島しのぶさん演じる「優子」が、
これまたお気に入りの俳優・豊川悦司さん演じる「祥一」に、
ぼそっと「おやすみ」って声を掛けたら、
「俺、誰かにおやすみって言われたの 久しぶりばい」と呟く。
この台詞も、気に入っていたのですが、映画を観なくても
インターネットでわかるから・・とわざと外してみた。(笑)
さて選んだ台詞は、EDの同級生、本間都議会議員とのベッドシーン。
(もちろんEDだから、そういうシーンはないのであるが・・)
「おやすみ」より言われることが少ないフレーズだけど、
男としては「ねぇ、腕まくらして」の方が、ドキドキするからねぇ。
それにしても、なぜか、ホッとする映画だった。
映画館を出て「それとな〜く幸せ」気分になって帰路についた。
仕事を辞めたなんだか訳ありそうな30-somethingの女性が
引っ越してきた街・蒲田での日々。
ソーウツに悩みつつ、ちょっと陰のある人々との毎日が
たんたんと綴られる。
病気を抱えているといえども、毎日仕事もせずに
暮らしていける生活・・・しかも面倒見のいい男にご飯作ってもらったり
あんな可愛いヤクザ(妻夫木くんはちょっとミスキャストでは?)と
悩みを語り合ったり・・・なんて 不謹慎ですが うらやましい。
演じようによっては もっと重ーくなりそうな主人公が
寺島しのぶさんの演技で すごく軽やかでなおかつ
リアルな感じになっていて、それが映画全体の
ちょっと アンニュイだけど真っ暗にはならない
いい感じの雰囲気を作り出している気がする。
見終わった後 なんだかちょっと幸せな気分が残った。
一つ残念だったのは 豊川悦司氏のカラオケシーン・・・。
結構彼のこと好きなので----正直、歌わないで欲しかった・・・。