SHINOBI

劇場公開日:2005年9月17日

解説・あらすじ

「弟切草」の下山天監督が、山田風太郎の「甲賀忍法帖」を原作に描く忍者アクション。1614年、徳川家康からの指令により、忍者の2大勢力である甲賀忍者と伊賀忍者のうち片方のみを存続させることが決定。その存続を掛けて代表者各5人が対決することになる。一方、伊賀の朧と甲賀の弦之介は互いの素性を知らずに出会って恋に落ちるが、2人はこの5人のうちの1人に選ばれていた。主演はオダギリジョー、仲間由紀恵。

2005年製作/101分/日本
配給:松竹
劇場公開日:2005年9月17日

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(C)2005「SHINOBI」パートナーズ

映画レビュー

1.5 原作の魅力を削ぎ落とした残念な映画化

2026年6月18日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

単純

本作は、山田風太郎の『甲賀忍法帖』あるいは漫画版のバジリスクを実写化した作品です。
しかし、原作ファンの立場から言えば、正直かなり厳しい出来でした。

以下、どうしても批判的な内容が多くなりますが、ご容赦ください。

原作『甲賀忍法帖』の魅力は、大きく二つあります。
一つは、忍者同士による超能力バトルです。
奇想天外な忍術を駆使しながら、相手の能力をどう攻略するかという知恵比べが展開されます。

もう一つは、忍としての非情な宿命と悲恋のドラマです。
互いに想いを抱きながらも、それを明かせぬまま殺し合わなければならない。そうした残酷な運命が物語を支えていました。
しかし本作では、そのいずれも再現できていません。

原作では甲賀十人、伊賀十人による総力戦が描かれます。
特に印象的なのは、「不戦の約定」が解かれた事実を各里へ伝える役目を担った忍たちが、その道中で殺害されてしまう展開です。

先に相手を仕留めたことでアドバンテージを得た伊賀が甲賀をゲリラ的に襲い、双方が半数まで減ったところで、ようやく両頭領が「不戦の約定」が解かれていた事実を知る——という衝撃的な展開でした。
忍者らしい非情さと策略が光る名場面でした。

ところが映画では、対戦人数が10対10から5対5へと縮小されています。
その結果、仲間同士の関係性や恋愛模様、里同士の確執といったドラマが大幅に削られ、多彩な忍術バトルもかなり限定的になってしまいました。

人数を減らした分、一人ひとりの見せ場が増えるのかと思いきや、そうもなりません。
後半は映画オリジナルの展開として、徳川勢による里への襲撃が描かれるため、そちらに尺が割かれてしまうからです。
そのため、本来の魅力である忍者同士の駆け引きや能力バトルはほとんど描かれません。

忍者アクションを期待して観た身としては、序盤を過ぎると見どころが激減してしまい、かなり肩透かしでした。

5対5への縮小とオリジナル展開の追加を差し引いても、原作再現の精度自体が酷いものでした。
例えば体毛を自在に操る蓑念鬼は、映画では単に鉤爪で戦うキャラクターになっています。
また、相手の殺意を跳ね返す室賀豹馬はただ攻撃を躱すだけと、本来の能力が地味な形に改変されているキャラクターが目立ちます。
極めつけは、原作では伊賀側に属していた筑摩小四郎が、なぜか映画では甲賀側に変更されている点です。
こうした改変には必然性が感じられず、戸惑うばかりでした。

予算や映像化の都合による取捨選択なら理解できます。
しかし本作からは、原作の魅力を別の形で表現しようという意思よりも、単純に要素を削ぎ落としてしまった印象の方が強く残ります。

原作再現としてはかなり厳しく、またオリジナル作品として見ても、忍者アクションもドラマも薄味でした。

結果として、どちらの観点から見てもあまり楽しめなかった作品です。

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コレッキャ・ナイデス

3.0 カラフルな忍者たち。

2025年2月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 いくらビジュアル重視の忍法帖でも派手すぎる。しかも、俳優の演技には全く期待できない。こんな映画が面白いわけなかろうとタカを括っていたら、意外とのめり込んでしまう。伊賀五人衆、甲賀五人衆ともにVFXをフルに活かして独特の技を繰り出す様子は、日本史も時代劇も不得手な者であっても十分に楽しめるのです。ただ、これだけビジュアルを重視するのなら、チャン・イーモウの『HERO』『LOVERS』のようにそれぞれのシーンに色のこだわりを持たせるとかしないと、従来の時代劇のセットにカラフルな衣装が浮いてしまいます。どうしても子供向けの色彩感覚ととらえられてしまうのですよね。

 仲間由紀恵の演技は予想通り。たどたどしい台詞がオダギリジョーにまで感染しています。良かったのは筑摩小四郎役の虎牙光揮と陽炎役の黒谷友香であろうか。もうちょっとギャラをはずめば千葉真一をキャスティングすることもできたであろうに・・・と考えてもみたけど、服部半蔵と柳生十兵衛のどちらがいいのだ?

 世継ぎを決めるためだけで、権力者による強制される無意味な戦い。反対することが二人の恋愛のためであろうが、殺し合うことは無慈悲だ。スパイ、兵士として育てられ、用済みとなったら抹殺されてしまう。いつの時代にもこうした悲劇は存在する。

【2005年映画館にて】

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kossy

4.5 これはコマンドー的な隠れた傑作ですよ

2024年5月5日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:その他

楽しい

興奮

昔レンタルして期間中に3回くらい観たぐらいハマりました
女優人がめちゃくちゃ綺麗でストーリーも単純で分かりやすくアクションも雰囲気も最高のSHINOBI映画です。
これ海外ウケも当時なら狙えたんじゃないかってぐらい良い映画です。
余りにも良い記憶なので最近中古ですがDVD買ってしまいました。

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小舟にゆらりん

未評価 よく作りました。

2023年6月7日
スマートフォンから投稿

悲しい

楽しい

興奮

コテコテの漫画原作の忍者ものをよく創る事ができたなと思います。
特撮やCGで忍術の戦いを再現していて、見応えがあります。
演技も漫画原作が故かリアリズムではないものの、キャラが立っている忍者たちが交差し、美しさや、カッコ良さをしっかりと表現しているのはさすが。この世界観を創り上げたスタッフや演者たちのエネルギーに脱帽です。

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Daichi