サイドウェイ

ALLTIME BEST

劇場公開日:

解説

ワイン・テイスティングの旅に出た中年男性2人組が織りなす人生の寄り道と恋愛模様をユーモラスにつづったロードムービー。レックス・ピケットの同名小説を原作に、「アバウト・シュミット」のアレクサンダー・ペインが監督を務めた。離婚の傷を引きずる作家志望の教師マイルスは、結婚を1週間後に控えた親友ジャックに独身最後の時間を楽しんでもらおうと、一緒にカリフォルニアのワイナリーを巡る旅に出る。しかしプレイボーイのジャックは旅先で羽目を外すことしか考えておらず、ワイナリーで知り合ったステファニーと関係を持ってしまう。一方、マイルスはステファニーの友人であるワイン通のマヤに惹かれるが積極的になれず……。主演は「アメリカン・スプレンダー」のポール・ジアマッティ。2005年・第77回アカデミー賞で脚色賞を受賞した。2009年には日本版リメイク映画「サイドウェイズ」が製作された。

2004年製作/130分/R15+/アメリカ
原題または英題:Sideways
配給:20世紀フォックス映画
劇場公開日:2005年3月5日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第62回 ゴールデングローブ賞(2005年)

受賞

最優秀作品賞(コメディ/ミュージカル)  
最優秀脚本賞 アレクサンダー・ペイン ジム・テイラー

ノミネート

最優秀主演男優賞(コメディ/ミュージカル) ポール・ジアマッティ
最優秀助演男優賞 トーマス・ヘイデン・チャーチ
最優秀助演女優賞 バージニア・マドセン
最優秀監督賞 アレクサンダー・ペイン
最優秀作曲賞 ロルフ・ケント
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映画レビュー

4.0中年はワインに嵌る

2024年9月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

ワインの勉強をしててたどり着いた作品。この作品がきっかけで、メルローが売れなくなり、ピノノワールが人気になったらしいが、そこまで影響力がある内容かなあと思いつつ、ワイン以外のストーリーのほうが意外とガツンときた。中年の危機、自分が何も成し遂げられなかったと振り返る時、そこにワインがあるのか。自分がワインを勉強したのもそんな中年になってからだからこそ、響いた。ロードムービーにバチェラー旅ととてもアメリカンな話とは思うが、中年の危機真っ只中の自分は意図せず、大共感してしまった。ただ飲酒運転はだめよ。

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Raita Maipen

3.5世知辛さ

2024年7月15日
iPhoneアプリから投稿

作品を思い返して、どうしてもぶらぶらシーンが脳裏に焼き付いているので困る。それにしても大概の勇気。自暴自棄なのか、自分を試したのか。 人生の苦味をあてにファストフードで紙コップに高級ワイン。吹っ切る良いシーン。自分の人生だからその1ページに特別な意味を持たせる。 それにしても監督は意地が悪い。ここまでノリの悪さというのを表現されると。

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Kj

2.5日本版も観てみようかな

2024年1月21日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

前半半分くらいまでは本当に面白くて、恋と友情と人生の再生を描いていくんだなと思っていた。いや、それであってはいる。 しかし、水曜日になったあたりから少々だれてきて、気がつけば、もう少しスッキリ気持ちよくさせてくれないだろうかと不満に感じてしまった。 物語が始まってトラブルがあってエンディングをむかえるストーリー構成は当然あるべきものだが、トラブルの部分がちょっとやりすぎに感じて、こんなに修復不可能なほど追い込まなくてもいいのではないかと考えてしまう。 今回は原作があるのでなんとも言えないけれど、アレクサンダー・ペイン監督の作風でもあるから仕方ないんだけどね。 ペイン監督は、暖かみのあるハートウォーミング系に感じる映像とふわふわしたストーリーが特徴だと思う。それにプラスして人生は最良を掴めることは少ないという変にリアル志向なところがある人だ。 僅かな幸せを掴むだけのリアルさがウケている監督なのは理解できるから、ただ単に私には合わない人なのかなと思う。 物語がどん底から始まって僅かな幸せを掴むのなら受け入れられるけれど、ペイン監督は作品内で更に落としてくるんだよね。始まりの段階である程度落ちているキャラクターに対してだよ。もうそんなにいじめないであげてと悲しい気持ちになるんだよね。 ただまあ、結局最後はちょっと暖かい気持ちになれるのだけど。

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つとみ

5.0ノックで始まり、ノックで終わる映画

2023年5月30日
スマートフォンから投稿

泣ける

楽しい

興奮

離婚して傷心のバツイチ男・マイルスが、結婚する親友・ジャックと共にワイン三昧の旅を続ける過程を通して、再生していく物語。最初は別れた奥さんに未練タラタラのマイルスのダメ男っぷりが際立っていて、別れた奥さんが再婚すると知って大暴れしたり、自作の小説が出版されなくなったことを知りまたまた大暴れ、そして別れた奥さんが妊娠していることを知り、今度は落ち込む。妙に共感できるキャラクターなのですが、そんなマイルスも自分と同じワイン通であるマヤと出会う事で成長していく。このマイルスの人間的成長がワインが熟成していく過程に喩えられているわけです。特にマイルスとマヤがポーチで語り合うシーンで、ワインにも銘柄によって気難しかったり、繊細だったり、人間と同じでいろんな性格がある。ワインによっては熟成したてがいいのもあれば、ちょっと熟成し過ぎがおいしいのもある。なんか人間の人格というか人間性にも当てはまるみたいで深く考えさせられました。でも堅苦しい物語ではなく相方のジャックの描写も含め、ユーモアと温もりたっぷりに描かれているのでヒジョーに面白く観れると思います。そして全編に流れるジャズ音楽も、ワインを飲むというちょっとオシャレな感覚を映画全体に彩る事に貢献していて秀逸でした。

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