フェルメール The Greatest Exhibition アート・オン・スクリーン特別編

劇場公開日:2024年2月2日

解説・あらすじ

2023年2~6月にオランダ・アムステルダム国立美術館で開催された「フェルメール展」の様子を収めたアートドキュメンタリー。

日本でもファンの多い、オランダを代表する17世紀の画家ヨハネス・フェルメール。2023年の2月から6月にかけて、オランダ・アムステルダム国立美術館で、現存する28のフェルメール作品が世界中から集められた史上最大規模の「フェルメール展」が開催され、65万人を動員した。本作では、その「フェルメール展」に展示された作品の数々を、美術館館長やキュレーターらによる作品解説を交えてひも解き、最新の研究によって明らかになったフェルメールの手法などから、より深く作品を知り、ディテールまで堪能することができる。

世界の優れた美術展を高画質の映像に収め、映画館のスクリーンで上映するドキュメンタリー「アート・オン・スクリーン」シリーズの特別編として劇場公開。

2023年製作/93分/G/イギリス
原題または英題:Vermeer: The Greatest Exhibition
配給:ライブ・ビューイング・ジャパン
劇場公開日:2024年2月2日

スタッフ・キャスト

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(C)Seventh Art Productions

映画レビュー

3.0無人の展覧会場を巡るという得難い体験を味わうことができます

2025年7月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

知的

幸せ

マウリッツハイスまで行ったほどフェルメールが大好きなのでアート・オン・スクリーンを始めて鑑賞しました。

2023年2月から6月にかけて、オランダのアムステルダム国立美術館で開催された「フェルメール展」。現存するフェルメール作品37点のうち28点が展示されたということです。
映像では会場を歩いているかのごとく展示順に絵画が紹介されます。
会期中は大変な混雑だったと思われますが、カメラが映し出す無人の会場がとても印象的でした。
カメラがゆっくりと会場を巡るのを追ってアムステルダム美術館の担当者、修復者、アート評論家などが各絵画についてその魅力を解説します。

光の画家、フェルメール。
「真珠の耳飾りの少女」と同じくらい私が好きな「デルフトの眺望」について丹念に解説されていたのが嬉しかったです。
また、フェルメールは1つの作品を仕上げるのに大変に時間かけたということで、最新の技術で絵画を解析した結果、描きながら細部を消したり足したりした痕跡が判ったという部分は興味深く、実際の展覧会に足を運ぶのとは違った楽しみ方できると感じました。

無人の展覧会場を巡るという得難い体験を味わうことができて大満足です。

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さとうきび

4.0フェルメールの絵が優れていることが、ほぼすべて。

2025年6月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

唯一の難点は、知っている絵が多い人は、眠くなることぐらいか。
23年にアムステルダム国立美術館で開かれた大回顧展の機会に製作された。何しろ、偽作疑いも含め世界に37点のみのところ28点が集められたというからすごい。その絵の前で、美術館の部門責任者やら評論家やらが、一点ずつ判りやすい英語で説明してくれる。
映画を観て、新たに知ったこと:
・17世紀のオランダでも少数派であったカトリック、特にイエズス会との結びつきが強かったこと
・比較的若い頃から、裕福なパトロンの夫妻がいて、絵も買い上げられていたらしいこと
・描いた絵画の数自体が少なく、その8割前後が、残されているらしいこと、しかし、スケッチ等は全く残っておらず、絵をみて判断せざるをえない、それだけフェルメールを再発見した人は偉かったことになる
・彼にとっての晩年は、当時のオランダの経済状況を反映して困窮だったようだ
絵を観ていて教えられたこと
・十分な製作期間を与えられたこともあるのだろう、構図などを考え抜いて、後から加筆していた
・同じ構図、モチーフが使われていたことは知っていたが、同じ毛皮付きの豪華な衣装が何度も出てきた
触れられなかったこと
・最初期の宗教画や歴史画、あるいは、最晩年の教訓が多い絵を除くと、遠近法の中心と、実際に目が行くポイントが、微妙にずれていることを教えられてきた。しかも、ソフト・フォーカス。例えばルーブルにある「レースを編む女性」では、私たちの視線は、最初、女性の眼に行くが、絵としての中心はレース針の先、絵を見ている人の視線は、女性の眼からレース針の先に移り、それだけ絵の内側に入り込むことができる。それは出てこなかった。一部の絵にしかあてはまらないためか。
日本で開かれた展覧会では、人に押されて絵の前を行き過ぎるだけだったところ、絵の前で、心行くまで楽しめる喜び。

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詠み人知らず

3.5人々を惹きつけるもの

Kさん
2024年12月27日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

今も尚、謎多きフェルメール。
光と影の表現方法に改めて魅了されました。

フェルメールだけが成せる技法と
観る側を引き込ませる計算尽くされた作品の数々。

専門家の皆様のコメントにも夢があふれていて
フェルメール愛を感じました

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K

4.0偉大なるフェルメール

2024年5月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

幸せ

フェルメールの絵は好きなので、感想というより備忘録としての投稿です。

フェルメールの絵の時代背景や技法の解説が
美しい映像とともにたっぷり観られます。
好きな画家なので一種の資料映像として楽しめました。

あまりにも有名な「耳飾りの少女」
数十年前にも一度日本に来た時に観てまして
あの時と比べて、数年前に再来日した時に観たら
少し、色が薄くなっていたような気がしました。
遠くの国から来てくれるのは有難いのですが
絵の劣化のリスクを考えると
もうあまり動かさない方がいいかも〜〜

そういう意味で鮮やかな映像でじっくり観られる本作のような映画は
有難い企画だと思います。

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星のナターシャnova

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