ジュラシック・ワールド 新たなる支配者

劇場公開日:

ジュラシック・ワールド 新たなる支配者

解説

現代によみがえった恐竜たちの姿をリアルかつスリリングに描いて人気を集めるメガヒット作「ジュラシック・パーク」シリーズの最終章。

2015年の「ジュラシック・ワールド」でメガホンをとったコリン・トレボロウが再び監督に復帰し、シリーズ生みの親であるスティーブン・スピルバーグが引き続き製作総指揮を担当。「ジュラシック・ワールド」シリーズの主演クリス・プラット、ブライス・ダラス・ハワードに加え、「ジュラシック・パーク」初期3作で中心となったサム・ニール、ローラ・ダーン、ジェフ・ゴールドブラムが演じる3人の博士もカムバックする。

ジュラシック・ワールドのあった島、イスラ・ヌブラルが噴火で壊滅し、救出された恐竜たちが世界中へ解き放たれて4年。人類はいまだ恐竜との安全な共存の道を見いだせずにいる。恐竜の保護活動を続けるオーウェンとクレアは、ジュラシック・パーク創設に協力したロックウッドの亡き娘から作られたクローンの少女、メイジーを守りながら、人里離れた山小屋で暮らしていた。そんなある日、オーウェンは子どもをつれたブルーと再会。しかし、その子どもが何者かによって誘拐されてしまい、オーウェンはクレアとともに救出に向かう。一方、ある目的で恐竜の研究をしている巨大バイオテクノロジー企業のバイオシンを追っていたサトラー博士のもとには、グラント博士が駆け付け、彼らはマルコム博士にも協力を求める。

2022年製作/147分/G/アメリカ
原題または英題:Jurassic World: Dominion
配給:東宝東和
劇場公開日:2022年7月29日

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(C)2021 Universal Studios and Storyteller Distribution LCC. All Rights Reserved.

映画レビュー

4.5エンタメとしては良かった

2022年8月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

興奮

知的

【はじめに】 これまでの5作品を全て観た上で劇場へ行きました。賛否両論になっているのを知っていたので、鑑賞前は楽しめるか不安でした。実際に観て、確かにこれは意見が分かれる作品だと思いました。所々で疑問に感じた部分はありましたが、エンタメとしては良くできていました。 【感想】 過去作の要素を「これでもか!」というぐらい詰めこまれていました。グランド博士、サトラー博士、マルコム博士の出番が予想以上に多く、彼らの活躍を見れただけでも嬉しかったです。そんな状況でも、オーウェンやクレアは勿論、ワールドで登場したキャラにも見せ場があって安心しました。 登場する恐竜はどれも魅力的で、特にギガノトサウルスはラスボスのような力強さがあり、少し出てきただけでも興奮しました。 今作の主題である恐竜との共存については、人間以外の生物と一緒に生きる方法を探る光景が今のご時世とリンクする現実的なテーマでした。また、恐竜が人間の町に生息している描写は、私達の世界に本当にいたらどうなるのかと妄想するぐらい印象的でした。 【気になったこと】 今までの伏線を回収すると同時に新しい展開もさせたためか、全体的に忙しいイメージがありました。また、今作ではイナゴも出てきますが、なぜこのタイミングで登場させたのか疑問に思いました。ラストの展開も強引で、設定的に無理があるように感じました。 このように、様々な要素を詰め込み過ぎた影響で内容が複雑になり過ぎたことが賛否の原因ではないかと考えました。 【予習について】 基本的には過去5作品を観ておくことが望ましいですが、私としては1作目のパーク、4作目のワールド、5作目の炎の王国を抑えておけば問題ないと思います。それでも時間がない人は、炎の王国を確認するだけでも大丈夫です。それと、YouTubeにあるプロローグ映像は本編と直結する重要エピソードなので、そちらもチェックすることを強くおすすめします。 【総評】 上映時間は約2時間半でしたが、それがあっという間に感じるぐらい楽しむことが出来ました。私の中では、完結したというよりも区切りがついたイメージが強かったです。ストーリーで不満に思う所はありますが、それでもジュラシックシリーズが大好きな私にとって満足する作品でした。 【IMAX3Dについて】 ちなみに、今回は池袋のIMAX3Dで観ました。奥行き感は勿論、恐竜がスクリーンから飛び出してくるようなシーンもあったので、映像への没入感が凄かったです。また、イナゴの大群が飛んでいる場面では周りに包み込まれたかのような臨場感のある音響となっていました。 本作と相性が良い映画でした。

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共感した! 3件)
Ken@

3.5ジュラシックシリーズのテーマについて勝手に思ったこと

2022年8月1日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする 2件)
共感した! 21件)
ニコ

4.0完結編として非の打ちどころのない着地点

2022年8月3日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

このシリーズが30年間も続いたことに驚きを禁じ得ないという気持ちを抱くとともに、 同じ時代を生きて全てのシリーズを多くの人々と空間を共有しながら鑑賞してきたことに、 少々誇らしげな気持ちにもなる。 これまでのシリーズで登場した“レジェンド”的な博士たちが一堂に会する機会もあり、 非常に見どころ多き完結編といえる。 虫が苦手な人はどういう印象を覚えるのだろう? と感じなくもないが、 最終的な着地点も含め、「トップガン マーヴェリック」に続く2022年夏の大作として興行を牽引する作品といっても過言ではないだろう。

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共感した! 55件)
大塚史貴

4.0「ジュラシック」の知的財産から最大の利益を生む。これぞハリウッドビジネス、お手本の一本

2022年7月30日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

楽しい

興奮

ベストセラー作家マイケル・クライトンが原作・共同脚本、スティーブン・スピルバーグが監督を務め、1993年に公開された「ジュラシック・パーク」。琥珀から発見されたDNAから現代に恐竜を蘇らせて孤島にテーマパークを作るという秀逸な着想と、当時飛躍的に進歩していたCGによって描画されたリアルな恐竜たち、そしてスピルバーグの巧みなサスペンス演出によって世界的な大ヒットを記録。当然シリーズ化され、2001年の第3作でいったん完結するが、十数年の歳月を経て、キャストを一新した「ジュラシック・ワールド」シリーズが2015年に始動。新三部作の完結編、そしてシリーズ6作目にして全体の完結編としても位置付けられるのがこの「ジュラシック・ワールド 新たなる支配者」だ。 第5作を観ずにいきなり本作を鑑賞すると面食らうかもしれないが、前作では恐竜パークがあった島が噴火し、救出された恐竜たちが世界に解き放たれて終わっていた。それから4年が経ち、恐竜たちは海や山、さらには都市部にまで生息地を広げ、人類は獣害ならぬ“竜害”に苦戦している状況だ。オーウェン(クリス・プラット)とクレア(ブライス・ダラス・ハワード)はクローン技術で生み出された少女メイジーの親代わりになって育てていたが、メイジーとヴェロキラプトルの幼体「ベータ」が、それぞれの身体に備わる特殊な遺伝子情報を手に入れて金儲けを企む組織から拉致・捕獲され連れ去られてしまう。一方、植物学者のサトラー博士(ローラ・ダーン)は旧知のグラント博士(サム・ニール)を伴い、ある疑惑を追ってバイテク企業バイオシンに乗り込み、そこで働くマルコム博士(ジェフ・ゴールドブラム)と再会する。 メイジーたちの救出に奔走するオーウェンとクレアは、やがてバイオシンの施設に行き着き、かくして新旧のメインキャストが一堂に会するという胸アツの展開に。今作ではさらに、ハリウッドのスパイ活劇で定番のカーチェイスを彷彿とさせる、市街で高速追走する恐竜から車やバイクで必死に逃げるシーンが加わり、アクションシーンの多様化でテーマパークのアトラクション的な楽しみが増している。全体にわちゃわちゃしていて、ご都合主義的なストーリー展開もあるが、とにかく「ジュラシック」シリーズで蓄積された知的財産を最大限に活用して観客を楽しませようという意気込みと、そのために膨大なリソースが投じられたことが映像からしっかり伝わってくる。これぞハリウッドビジネスという、お手本のような娯楽超大作だ。

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高森 郁哉

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