私の中のあなた

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私の中のあなた

解説

白血病の姉・ケイトを救うために、ドナーとして作られて産まれた11歳の妹アナは、ある日突然、「自分の体のことは自分で決める」と臓器提供を強いる両親を相手に訴訟を起こすが、その裏にはある思いが隠されていた……。ジョディ・ピコーのベストセラーを、「きみに読む物語」のニック・カサベテス監督が映画化。主演は自身初の母親役となったキャメロン・ディアス、アナ役に「リトル・ミス・サンシャイン」のアビゲイル・ブレスリン。

2009年製作/110分/アメリカ
原題または英題:My Sister's Keeper
配給:ギャガ
劇場公開日:2009年10月9日

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映画レビュー

4.0綺麗事 と 合理的判断

2024年5月27日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

癌に侵された姉ケイト
その姉を救うために生まれた妹アナ

次々に移り変わる登場人物たちの視点から映し出される感情と記憶から、視聴者は彼らの気持ちを推し量っていく。
ケイトの命がかかっているとは言え、アナが生まれた経緯は倫理的にどうなのだろうか?
アナの気持ちは?
夜中に家にいないことに全く気付かれなかった長男ジェシーの気持ちは?
と、母サラの強権と父ブライアンの不甲斐なさを感じるとともに、ケイトの命を救う手段の乏しさに八方塞がりの気持ちになる。

母サラの気持ちを推し量るのなら、きっとアナをケイトのスペアなどと思ったことはなかったはず。
最初は臍帯血があれば十分だったはず。
骨髄移植もアナに負担をかけるものではあるが、ケイトの命と天秤にかければ、リスクはあるもののその選択しかとるべき道がないのは明白。
誰かが何かを決断しなくてはならない中、罪悪感と分の悪い賭けを強制されるサラの気持ちを想像すると心苦しくなる。

そして、審議の中で明かされる事実と、それに伴って明らかになるそれぞれの気持ちは第三者として推し量ってきた予想とは異なるものだった。
それはもっとシンプルで、クリアなものだった。
原作小説と比較すると、かなり善性の強い物語になっていると感じる。(特にジェシー)
結末もまるで逆になっていて、映画は綺麗事であると感じる一方で気持ちの落とし所がちゃんと用意されている。

アメリカの親の強権が露骨に描かれている部分は私には母の愛というよりも独善的と映った。
よく見る「外出禁止」や「部屋に戻っていなさい」などアメリカでは子は親の管理下に置かれており、しばしば命令を下される関係性にある。
少なくとも私の生まれ育った家庭よりも不自由で支配的な関係性だ。
「馬鹿な子」「自分が何を言ってるか分かっていない」「まだ11歳」とアナを侮る言葉は多く見られる。
11歳のアナは親の管理化に置かれていて、未熟として正しい判断を行えないと主張されている。
子供を守るためなど、いくらでも言い訳は立つだろうし、国それぞれの事情があるから子供の養育環境や親子の関係性を正しく比較することは難しいが…

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昭和ヒヨコッコ砲

4.0母親の毒親っぷり

2024年5月23日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

重病で治る見込みの薄い家族を支える側も支えられる側も辛い。それでも懸命に生きる姉ケイトや家族の姿には心を動かされる。

が、それはそれとして母親が毒過ぎる。いくら姉の命を救うためとは言え遺伝子操作で姉のためのドナーとして子供を作って血液から臓器まで使おうとするのはやり過ぎだ。妹のアナの人権はどこへやら。追認した父親も唆した医師もどうかと思う。
鬼子母神だって自分の子を失って泣くのに、この母親は自分の子のために自分の子を犠牲にしているのだからタチが悪い。

母親は家族のためだと繰り返すが、その「家族」に次女のアナは入っていたのか。せめて母親は一言くらい姉のために散々犠牲を強いたアナに謝るべきだと思ったがそれすらしていないのだろうか。

…と思ったが、これが日本の親だったら「親を訴えるなんて何様のつもりだ」「姉を殺す気か」とアナは親に殴られて強制的に手術を受けさせられて終わりだろうな。弁護士も子供の訴えなんて真に受けないだろう。日本では、子供は親の一部で持ち物だと思っている毒親の多いことよ。

ケイトのボーイフレンドがとてもいい子だったな。どんなに長く生きていてもあんなに素晴らしい相手に出会えるとは限らないのだ。

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Jax

2.0ピンとこなかった

Mさん
2024年1月25日
Androidアプリから投稿

訴訟を起こした理由がピンとこなかった。

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M

4.0嘘の中の真実

2023年10月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

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とば