全米映画ランキング : 2009年7月3日~2009年7月5日
全米映画ランキング:2009年7月6日発表(毎週月曜日更新)
全米週末興行成績:2009年7月3日~2009年7月5日
(金額・順位は確定前のもの)ロイター提供
順位 | 先週 | タイトル「邦題」/配給(日本配給) | 上映週 | 週末の興収 | 累計興収 | |
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1 | 初 | Ice Age: Dawn of the Dinosaurs | 1 | 42,500,000 | 67,506,000 | |
1 | 1 | Transformers: Revenge of the Fallen | 2 | 42,500,000 | 293,459,000 | |
3 | 初 | Public Enemies | 1 | 26,172,000 | 41,044,000 | |
4 | 2 | The Proposal | 3 | 12,779,000 | 94,233,000 | |
5 | 3 | The Hangover | 5 | 10,415,000 | 204,197,000 | |
6 | 4 | Up | 6 | 6,579,000 | 264,873,000 | |
7 | 5 | My Sister's Keeper | 2 | 5,255,000 | 25,964,000 | |
8 | 7 | The Taking of Pelham 123 | 4 | 2,500,000 | 58,471,000 | |
9 | 6 | Year One | 3 | 2,100,000 | 38,088,000 | |
10 | 9 | Night at the Museum: Battle of the Smithsonian | 7 | 2,100,000 | 167,763,000 |
「アイス・エイジ3」が首位。デップ主演「パブリック・エネミーズ」は3位
独立記念日の連休を迎えた全米ボックスオフィス。サマーシーズンの折り返し地点となる先週末は2本の新作がランクインし、ファミリー向けのCGアニメ第3弾「アイス・エイジ3/ティラノのおとしもの」が、週末3日間で約4250万ドル、公開5日間で約6750万ドルを稼ぎだし、見事首位デビューを飾った。同作は氷河期の世界を舞台に、マンモス、ナマケモノ、サーベルタイガーのトリオが繰り広げる冒険コメディで、今回から3D映画となっている。「アイス・エイジ」(02)が約1億7600万ドル、「アイス・エイジ2」(06)が約1億9500万ドルを稼いでいるので、それ以上を狙いたいところだが、果たして……。監督はシリーズ前2作同様、カルロス・サルダナ。声の出演はレイ・ロマーノ、ジョン・レグイザモ、デニス・レアリー。前週、5日間で2億ドル突破という爆発的なデビューを果たした「トランスフォーマー2」は首位とほぼ同じ約4250万ドルの興収。累計では約2億9300万ドルを稼ぎ出しており、「スター・トレック」「カールじいさんの空飛ぶ家」を抜き、あっさりと今年のナンバーワンヒットに躍り出た。最終的には4億ドル弱に落ち着きそう。そして、週末3日間で約2600万ドル、公開5日間で約4100万ドルを稼いで3位デビューとなったのが、今夏の話題作の一つ「パブリック・エネミーズ」。「ヒート」「インサイダー」の巨匠マイケル・マンが、1930年代に実在したアメリカのギャングたちの栄枯盛衰とFBIの誕生を描いたブライアン・バロウによるノンフィクション「Public Enemies: America's Greatest Crime Wave and the Birth of the FBI, 1933-34」を映画化した実録アクション大作。マン監督は、当時実在した数あるギャングの中から伝説的な銀行強盗ジョン・デリンジャーに焦点をあてて脚色。撮影のダンテ・スピノッティ、音楽のエリオット・ゴールデンサルら「ヒート」のスタッフを再結集して、全編HDカメラの撮影による新たな質感のギャング映画を作り上げた。キャストは主人公デリンジャーにジョニー・デップ、彼を追うメルビン・パービス捜査官にクリスチャン・ベール、デリンジャーの愛人ビリー・フレシェットに「エディット・ピアフ/愛の讃歌」でアカデミー主演女優賞を受賞したマリオン・コティヤール。その他、初代FBI長官J・エドガー・フーバー役のビリー・クラダップや、スティーブン・ドーフ、チャニング・テイタム、デビッド・ウェンハムらが出演。批評家受けはまずまずだが、オスカーに絡むかどうかは今のところわからない。今週は「ボラット」で大ブレイクしたサシャ・バロン・コーエン主演の最新コメディ「ブルーノ」が公開となる。
2009年7月6日更新 藤井竜太朗