オリビエ・アサイヤス
映画監督の父レイモン・アサイヤスを手伝っていたことから映画制作の道に入る。映画批評誌「カイエ・デュ・シネマ」での執筆や短編映画の監督・脚本を手がけ、1986年「無秩序」で長編映画監督デビュー。94年には「冷たい水」がカンヌ国際映画祭の「ある視点」部門で上映され、以降カンヌの常連となる。アジア映画にも造詣が深く、96年には香港のスター女優マギー・チャンを主演に「イルマ・ヴェップ」を監督。再びチャンを主演にした「クリーン」(04)では、チャンにカンヌ国際映画祭の主演女優賞をもたらした。「5月の後」(12)でベネチア国際映画祭の脚本賞を受賞し、「アクトレス 女たちの舞台」(14)で重要な役どころを演じたクリステン・スチュワートを、続く「パーソナル・ショッパー」(16)で主演に迎え、カンヌ国際映画祭の監督賞を受賞した。そのほかの主な監督・脚本作に「夏時間の庭」(08)、「カルロス」(10)、「ノン・フィクション」(17)、「冬時間のパリ」(18)など。