渡瀬恒彦
兄は俳優の渡哲也。広告代理店勤務を経て、1969年に東映に入社。翌70年の「殺し屋人別帳」の主演でデビューを果たす。「仁義なき戦い」シリーズ(73~75)をはじめとした仁侠映画で血気盛んな若者を好演。「事件」や「皇帝のいない八月」(ともに78)で演技の幅を広げ、「戦国自衛隊」(79)や「時代屋の女房」(83)で活躍。「セーラー服と機関銃」(81)や「南極物語」(83)といった大ヒット作にも出演し、NHK連続テレビ小説「おしん」(83)では主人公の初恋相手を演じた。90年代以降は、TVのミステリードラマに欠かせない存在に。「十津川警部」シリーズ(92~15)や、「タクシードライバーの推理日誌」シリーズ(92~16)、「おみやさん」シリーズ(02~16)、「警視庁捜査一課9係」シリーズ(06~16)で主演を務めた。17年3月14日多臓器不全のため死去。享年72歳だった。