ロン・クレメンツ
米アイオワ州出身。10代の頃に地元TV局で短編アニメを制作したのをきっかけに、「トムとジェリー」で知られるアニメ工房ハンナ・バーベラ・プロダクションでアニメーターとしての第一歩を踏み出す。その後、ディズニーの若手アニメーター育成プログラムに合格し、伝説的アニメーター、フランク・トーマスに2年間師事する。1977年、「ビアンカの大冒険」でキャラクターアニメーターとしてデビューを果たし、「ピートとドラゴン」(77)や「きつねと猟犬」(81)などを経て、86年の「オリビアちゃんの大冒険」でジョン・マスカーら3人と初監督に挑み、脚本も兼ねた。以来、マスカーとコンビを組んで名作「リトル・マーメイド」(89)や「アラジン」(92)を生み出し“ディズニーの第2黄金期”を築き上げる。その後「ヘラクレス」(97)を経て、SFアドベンチャー「トレジャー・プラネット」(02)でアカデミー長編アニメーション賞に初ノミネート。同スタジオで久々に手描きアニメーションを復活させた「プリンセスと魔法のキス」(09)と、自身初のCGIアニメーションに挑戦した「モアナと伝説の海」(16)でも同賞の候補に挙がった。