ヘラクレス(1997)

劇場公開日:

解説

ギリシャ神話の英雄ヘラクレスの知られざる青年期の恋と冒険の旅を描いた、ディズニーの長編アニメ第35作。監督・脚本・製作は「リトル・マーメイド」「アラジン」のコンビ、ジョン・マスカーとロン・クレメンツ。製作は、彼らと「ライオン・キング」のアリス・デューイ。脚本はマスカー、クレメンツ、ボブ・ショウ、ドナルド・マッケンリー、アイリーン・ミッチの共同。オリジナル・スコアと挿入歌の作曲を「アラジン」「ノートルダムの鐘」のアラン・メンケンが手掛け、作詞はブロードウェイの人気作詞家デイヴィッド・ジッペルが担当し、全6曲のナンバーを提供。プロダクション・デザインは「ピンク・フロイド/ザ・ウォール」のジェラルド・スカーフェ、美術監督はアンディ・ガスキル、CGI監修はロジャー・グールド。スーパーバイジング・アニメーターは「ライオン・キング」のアンドレアス・デジャ(ヘラクレス)、「ポカホンタス」のケン・ダンカン(メグ)、エリック・ゴールドバーグ(ピロクテテス)、ニック・ラニエリ(ハデス)。声の出演は「メンフィス・ベル」のテイト・ドノヴァン、舞台『美女と野獣』でトニー賞にノミネートされたスーザン・イーガン、「ニクソン」のジェームズ・ウッズ、「SPACE JAM」のダニー・デヴィート、「キルトに綴る愛」のリップ・トーン、ナレーターに「トゥルーライズ」のチャールトン・ヘストンらが参加。日本語吹替版も同時公開され、“TOKIO”の松岡昌弘、工藤静香、嶋田久作、ナレーターの森繁久彌ら多彩な面々が吹き替えに参加。オリジナル版ではマイケル・ボルトンの歌う主題歌『When a Man Love』のカバー曲を藤井フミヤが歌った。

1997年製作/97分/アメリカ
原題または英題:Hercules
配給:ブエナ ビスタ インターナショナル ジャパン
劇場公開日:1997年7月26日

ストーリー

神々の国オリンポス山の支配者ゼウス(声/リップ・トーン)に、息子が生まれた。ヘラクレスと名付けられた赤ん坊は驚くほどの力の持ち主だった。ゼウスは翼のある馬ペガサスを従者としてヘラクレスに贈った。一方、死者の国の神ハデス(声/ジェームズ・ウッズ)は3人の魔女たちから「18年後、惑星が直列に並ぶ時、ゼウスを倒す好機となろう」と予言を告げられる。だが、「ヘラクレスが立ちはだかり、おまえは破れ去るだろう」と聞いたハデスは、手下のペインとパニックに命じて彼を地上に追いやった。人間の夫婦に拾われて育てられたヘラクレス(声/テイト・ドノヴァン)は、やがてたくましい若者に成長。だが、その怪力をコントロールできず、周囲から孤立していた。やがて、自分が実はゼウスの子であると知ったヘラクレスは故郷を目指した。オリンポス山へのパスポートはただ一つ、本物の英雄になること。伝説の英雄を育て上げてきたトレーナー、ピロクテテスことフィル(声/ダニー・デヴィート)のコーチを受けたヘラクレスは、崩壊寸前の都市テーベで美しい娘メグ(声/スーザン・イーガン)から、岩の下敷きになった2人の少年を助けてほしいと頼まれる。しかし、少年たちの正体はペイン(声/ボブ・ゴールドスウェイト)とパニック(声/マット・フリューワー)で、全てはハデスの罠だった。いくつもの頭を持つ怪物ヒドラを倒したヘラクレスは、町の人々に英雄として迎えられる。ハデスは次々と怪物を送り込むが、その度にヘラクレスは勝利し、人気と名声は急上昇。有頂天になった彼に、ゼウスはスターになることと真の英雄になることは違うと諭した。業を煮やしたハデスはヘラクレスの弱点を探るため、メグを差し向ける。フィルの忠告にも耳を貸さず、ヘラクレスは彼女への愛を募らせていく。メグは昔の恋人を助けるためにハデスに魂を売り、挙げ句の果てにその男に捨てられた過去があった。ヘラクレスの弱点がメグ自身だと知ったハデスは「たった1日だけその超人的な力を封じ込めれば、メグを自由してやる」と取り引きを持ちかける。メグに真実の愛を抱くヘラクレスは、死を覚悟でそれに応じる。地球の軌道が最適の位置に達した瞬間、ハデスは伝説の巨人タイタンを解き放ち、ゼウスを倒すよう命じた。一方、力を封じられたヘラクレスは、なおも巨大な怪物と戦っていた。深手を負い、薄れ行く意識の中でメグをはじめ愛しい人々を守りたいと強く願った時、彼の内部で力が芽生えた。ヘラクレスは彼を庇おうとして傷ついたメグを助けると、ペガサスに乗ってオリンポスに駆けつけた。強敵タイタンを倒し、ハデスをも追放した彼の活躍で、オリンポスに平和が戻った。メグの愛もかち得たヘラクレスは今、本当の英雄となった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

受賞歴

第70回 アカデミー賞(1998年)

ノミネート

主題歌賞

第55回 ゴールデングローブ賞(1998年)

ノミネート

最優秀主題歌賞
詳細情報を表示

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2

写真提供:アマナイメージズ

映画レビュー

5.0歌が素晴らしいし泣ける

2024年5月2日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:その他

笑える

楽しい

興奮

あまり期待せず、本日配信にて視聴。
子供の頃内容は本で知っていたが、きちんと見るのは今日が初めてでした。
前々から動画で知っていた通り、歌の数々が素晴らしく、聞き応えのある内容。
無論字幕版でしたが、ディズニーらしからぬギャグが満載で、やや大人向け?に感じました。
ヘラクレスが人間界の両親も、ゼウスたちも愛しているのが伝わってきて、優しい人柄に泣けます。
ラストもハラハラしましたが、「そうきたか!」という展開に心のなかで拍手。
テーマは「自分探し」といった映画で、若者に響くかも?
余談ですが、エンドロールでハデスがボヤいてたのが一番面白かったですw

アニメシリーズもちょっと見ましたが、本編の映画には敵いませんね。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
the magician

4.0王道娯楽映画!ディズニーで結構上位に入るくらい好き!

2024年1月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

初っ端からご機嫌にゴスペルを歌い出した時点で、「あ、これ好きー!」ってなった。笑
元々私はギリシャ神話が好きなので、「ヘルメスー!」「ナルキソスー!」「ハデスー!」という感じで大喜びで、ハデスの「やれやれ仕事が多くて参っちまうよ…」みたいな感じのキャラは解釈一致!って感じで嬉しかった!笑

ストーリーは、ここまで王道でもこんな面白くつくれるもんなんだなぁ!!となんか感心した!(?)
鑑賞から1日たっていて、スラスラと「ここが良かった!」と書けないあたりをみても、子どもと一緒に安心して観られる王道娯楽映画といったかんじで、まあ心になにか響いたかと言われたらそうでもないのは事実!笑

ヘラクレス、ゼウス、ハデス、メグ…
キャラクターはみんな立っていて一人一人への愛着は湧く!好き!

コメントする (0件)
共感した! 0件)
とも

4.0シンプルなストーリーはテンポ良くサクサクと進み子供でも分かりやすい...

2022年9月10日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

興奮

萌える

シンプルなストーリーはテンポ良くサクサクと進み子供でも分かりやすい気もするが物足りない。正直、メグが登場するまではハズレ作品だなという評価で観ていた。終盤、盛り返したかなという感想。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
ソルトン