愛情物語(1984)

劇場公開日

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解説

「あしながおじさん」をモチーフに、実の父親を探しに旅に出たミュージカルスターを夢みる少女の姿を描く。赤川次郎原作の同名小説の映画化で、脚本は「少年ケニヤ」の剣持亘、監督は「汚れた英雄」の角川春樹、撮影は「里見八犬伝(1983)」の仙元誠三がそれぞれ担当。

1984年製作/100分/日本
配給:東映

ストーリー

ミュージカル「カーテン・コール」公演、きらびやかな舞台に繰広げられるダイナミックなダンス。その舞台を瞳を輝かせてじっと見入る一人の少女がいた。その少女・仲道美帆は、幼い頃からクラシック・バレエを習い続けていたが、ミュージカルに挑戦しようと「カーテン・コール」の日本人キャスト・オーディンョンを受けようとしていた。オーディションを2週間後に控えたある日、レッスン中にトゥ・シューズを破いた美帆は、急いで家に戻り、古くから大切にしている赤いトゥ・シューズを足に合わせてみた。ピッタリだった。美帆は、3歳の時に今の継母・治子に拾われた孤児である。毎年美帆の誕生日に送り主の名の無いバラが届けられていた。彼女はその送り主を“あしながおじさん”と名付け、実の親ではないかと思っていた。そして、拾われた時から持っていた赤いトゥ・シューズが足にピッタリとあったら“あしながおじさん”を探す旅に出てもいい、と治子と約束を交していたのだ。美帆は花屋をたずね、伝票から花束は長崎で注文されたが送り主は金沢に住む篠崎拓次であることを知る。しかし、金沢で出会った陶芸家拓次は美帆とは無縁の人間だった。“あしながおじさん”は拓次の名を無断で借用していたのだ。だが、あきらめきれない美帆は花屋の伝票をたよりにこのまま長崎へ向うことにし、拓次が土を求め有田を訪ねると聞き、無理矢理同行をきめこむ。無茶なことをするなと諭す拓次だったが、彼女の一途さに打たれ、旅を共にすることになる。実帆は、拓次の姿に“あしながおじさん”をオーバーラップさせ始め、拓次は、美帆に自殺した妹の面影を見い出していた。砥部、有田と続いた旅もいよいよ長崎へ向った。しかし、美帆の元へ送られた花束は匿名の送り主であった。意気消沈し、あてもなく拓次と長崎の町を歩いていた美帆は、写真館のショーウィンドに自分の三歳の頃の写真を見つける。美帆はひとりでその写真の主の屋敷を訪れた。そこで美帆は、主・大森泰三から、美帆の本当の両親が交通事故で亡くなり、大森夫妻がひきとったが、妻・妙子の気がおかしくなったため妙子の親友だった治子に育ててもらうことになったとの経緯を聞いた。美帆は、彼女を待っていた拓次の胸に飛び込んだ。「カーテン・コール」のオーディション、治子と拓次の見守るなか美帆は合格した。そして、「カーテン・コール」のヒロインとして舞台にたつ美帆の姿があった。

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