ローレン・バコール
モデルとしてハーパース・バザー誌の表紙を飾ったところ、ハワード・ホークス夫人の目に留まり、19歳のときにホークス監督作「脱出」(44)で女優デビューを果たす。同作で共演した25歳年上のハンフリー・ボガートと恋に落ち、45年に結婚し、その後「キー・ラーゴ」(48)、「三つ数えろ」(55)でも共演した。“ザ・ルック”と呼ばれた上目遣いの視線とハスキーボイス、知的な美貌の元祖クールビューティとしてハリウッドの黄金時代を代表する女優となった。そのほかの出演作に「百万長者と結婚する方法」(53)、「オリエント急行殺人事件」(74)、「ドッグヴィル」(04)などがある。60年代以降はブロードウェイでも活躍し、70年のミュージカル「Applause(原題)」でトニー賞女優賞を受賞。また、78年に出版した自伝「私一人(By Myself)」はベストセラーになった。09年には、長年の功績に対してアカデミー名誉賞を受賞した。私生活では、57年にボガートがガンで死去するまで連れ添い、ふたりの子どもをもうけた。61年に俳優ジェイソン・ロバーズと再婚したが69年に離婚。ロバーズとの間に生まれた息子のサム・ロバーズも俳優になった。