レオス・カラックス
仏パリ郊外のシュレーヌ出身。16歳で高校を中退し、17歳で初短編「La Fille Aimee(原題)」を撮る。18歳で「カイエ・デュ・シネマ」に映画評を執筆。短編第2作「Strangulation blues(原題)」(80)を経て、24歳の時「ボーイ・ミーツ・ガール」(83)で長編映画監督デビューを果たした。同作でカンヌ国際映画祭のヤング大賞を受賞、続く「汚れた血」(86)でベルリン国際映画祭アルフレッド・バウアー賞を受賞。この2作で映像表現の新しさと多彩な映画史の引用でジャン=リュック・ゴダールの再来と目され喝采を浴びる。ドニ・ラバン演じる青年を主人公に据えた上記2作と「ポンヌフの恋人」(91)は主人公の名前を取ってアレックス3部作と呼ばれる。以降の監督作に「ポーラX」(99)、日・仏・韓合作のオムニバス映画「TOKYO!/メルド」(08)、「ホーリー・モーターズ」(12)など。