ラッセ・ハルストレム
スウェーデン出身。アマチュアの映像作家だった父の影響で、高校生の頃から映画を撮り始める。1975年の「恋する男と彼の彼女」(日本劇場未公開)で長編監督デビューし、「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」(85)でアカデミー賞の監督賞と脚色賞に初ノミネート。91年の「ワンス・アラウンド」でハリウッドに進出し、ジョニー・デップとレオナルド・ディカプリオ共演の「ギルバート・グレイプ」(93)を監督。ジョン・アービング原作の「サイダーハウス・ルール」(99)で再びアカデミー監督賞の候補となり、続く「ショコラ」(00)はアカデミー作品賞含む5部門にノミネートされた。その後の監督作に忠犬ハチ公の実話を、アメリカを舞台に置きかえて描いた「HACHI 約束の犬」(09)や、純愛映画「親愛なるきみへ」(10)、人と犬の絆を描いた「僕のワンダフル・ライフ」などがあり、ヒューマンドラマの名手として知られる。