ブノワ・マジメル
仏パリ出身。消防士に憧れるも、12歳のとき新聞に掲載されたエティエンヌ・シャティリエ監督作「人生は長く静かな河」(88)のオーディション募集を見て気が変わり、見事に子役として選ばれる。16歳で学校教育を中退して演技に専念。「夜の子供たち」(96)で注目を集め、「年下のひと」(99)で共演したジュリエット・ビノシュと03年までパートナー関係にあって娘ももうけた。
ミヒャエル・ハネケ監督作「ピアニスト」(01)でカンヌ国際映画祭コンペティション部門主演男優賞を受賞。その後「クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち」(04)で出会ったニキータ・レスピナスとの間にも娘をもうけた。カトリーヌ・ドヌーブと共演した「太陽のめざめ」(15)でセザール賞助演男優賞を受賞。
近年の出演作にNetflixシリーズ「マルセイユ」(18)、ジュリエット・ビノシュと再び共演した「ポトフ 美食家と料理人」(23)などがある。2016年に薬物依存症であることを告白したが、その後も人間ドラマから恋愛映画、アクション大作まで幅広く活躍し、フランスを代表するスター俳優のひとりとして知られる。