ピアニスト

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劇場公開日:

解説

2001年カンヌ映画祭でグランプリ、最優秀主演女優賞、主演男優賞の3冠を独占。監督ハネケは42年ドイツ生まれ。97年「ファニーゲーム」がカンヌコンペ部門に招待され、00年のジュリエット・ビノシュ主演「コード・アンノウン」は同祭エキュメニック賞受賞、続く本作でカンヌを制覇。主演は、2度目のカンヌ主演女優賞のイザベル・ユペール。エリカは、国立音楽院の厳格なピアノ教授。学生ワルターは彼女に恋して授業を受けるが……。

2001年製作/132分/R15+/フランス
原題:La Pianiste
配給:日本ヘラルド映画

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第54回 カンヌ国際映画祭(2001年)

受賞

コンペティション部門
グランプリ ミヒャエル・ハネケ
女優賞 イザベル・ユペール
男優賞 ブノワ・マジメル

出品

コンペティション部門
出品作品 ミヒャエル・ハネケ
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映画レビュー

4.0不完全燃焼の残り香

2022年11月5日
iPhoneアプリから投稿

ハネケらしく意地の悪い映画だが『ファニーゲーム』ほど露悪に振り切れてはいない。ただそれは言うなれば物語がブラックユーモアという解放に転化しうる可能性を自ら断ち切り、不安と焦燥を抱え込みながらやがて訪れる破綻へと着実に歩みを進めていくことに他ならない。それゆえフラストレーションの溜まり具合でいえば『ファニーゲーム』を凌ぐ、と個人的には思う。

エリカとワルターは常にすれ違い続ける。お互いの愛の波長が重なり合うことはなく、一方の渇望と一方の拒絶が虚しい空転劇を演じ続けるばかりだ。エリカの倒錯趣味やワルターの暴力描写が目立つせいで、本作はあたかも特殊性癖の倒錯者同士が織り成す突飛で滑稽な見世物のような印象を受け手に与えるが、そうした装飾を剥ぎ取ってみると意外にも素朴で普遍的な愛憎のすれ違いドラマが物語の中心に鎮座している。

ただ、そういう使い古された主題をここまでセンセーショナルに、なおかつ性急すぎる露悪に陥らないくらいの良識を持ちながら調理できるところにミヒャエル・ハネケのすごさがある。エリカの異常性癖も過保護でヒステリックな母親とピアニストという禁欲的職業という周辺性とうまいこと釣り合いが取れており、それゆえアメリカ映画のbitchのような単に奔放な性欲主義者とは明確に一線を画している。

ラストシーンでエリカが自分の胸部にナイフを突き立てるシーンは鮮烈だ。寄る年波、肥大化する自意識と支配欲、そして最愛の男。その全てに裏切られた彼女が死に向かうのは必然だ。それでも彼女はその場で倒れ込むことはせず、自力で音楽ホールを脱し、どこかへと去っていく。彼女を生にしがみつかせる何かがまだこの世に存在しているのか、あるいは格調高き音楽家としての彼女の強烈な自意識が音楽ホールという聖域での頓死を無意識的に拒んだのか、いずれにせよ無人の出入口を移し続けるショットには不完全燃焼のまま途絶した恋の痛切な残り香が燻るばかり。

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因果

3.5🎦シンプルな情熱のその先に・・・

2022年11月3日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

この作品はもはや🎦キャリーである。宗教的背景、文化的背景の下での社会的病巣が見事に描かれる。ここまで来るともはやホラーでありシュールでもある。見ててあっけに囚われ評価が極めて難しい。星でもおかしくないし4.5でも行けそうだが・・・敢えてつけぬ所にこの作品の過激さが際立つ。

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mark108hello

3.5なんでだろう…

2022年10月1日
iPhoneアプリから投稿

彼女の狂いように衝撃を受け引きつつも、
どこかで彼女の幸せを願ってしまう……

これが映画か

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JYARI

4.0隠しながら曝け出す

2022年4月4日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

知的

難しい

ポール・バーホーベンの「エル ELLE」よりもミヒャエル・ハネケの方が衝撃的で狂っているイザベル・ユペールの演技が圧巻。

密かに行動する性癖に理解は示せる反面、風呂場のカミソリや母親に対する異常な行動、ラストに刺す行為に難解さと呆気に取られてしまう!?

静かに流れるクラシックの音楽と上品で優雅さをイメージする禁じられた恋愛物語かと思いきや、超ド級な変態的愛憎からの暴力的な痛々しさに直視出来なくなる。

性癖からの愛情からの暴力性が衝動的に???

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万年 東一
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