太陽のめざめ

劇場公開日:

太陽のめざめ

解説

親の愛を知らず非行を繰り返す少年と、少年を助けるために奮闘する大人たちの姿を描いたカトリーヌ・ドヌーブ主演作。母親に置き去りにされた6歳の少年マロニーを保護した家庭裁判所の判事フローランスは、10年後、16歳になったマロニーと再会する。しかし、母親の育児放棄により心に傷を負ったマロニーは、学校にも通えずに非行を繰り返していた。フローランスは、マロニーと似た境遇にありながら更正した教育係のヤンとともに、マロニーにやさしく手を差し伸べる。フローランス役をドヌーブが、マロニー役を本作が映画初出演となるロッド・パラドが演じる。女優として「Mon roi」(日本未公開)で第68回カンヌ国際映画祭の最優秀女優賞を獲得したエマニュエル・ベルコの監督作品。

2015年製作/119分/R15+/フランス
原題:La tete haute
配給:アルバトロス・フィルム、セテラ・インターナショナル
劇場公開日:2016年8月6日

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(C)2015 LES FILMS DU KIOSQUE - FRANCE 2 CINEMA - WILD BUNCH - RHONE ALPES CINEMA – PICTANOVO

映画レビュー

5.0こどもの気持ちを、繊細に表現

2021年10月30日
Androidアプリから投稿

秀逸な作品です。

養育能力の低い母親から受けた心の傷を抱えながら、成長していくマロニー。
彼が何を求め、何に怒り、どう表現していくのか、これが細やかに演出されている。

マロニーの成長だけでなく、周囲の大人たちの視線。ここも、素晴らしい。

どんなにひどい親でも、その親なりに愛があり(たとえそれが独りよがりでも)、常識的な人たちから見たら、ダメな親でも子どもは親を求め続ける。このジレンマが本当に、うまく描かれている。

国は違えども、日本でもまったく同じ光景を、どれほど見てきたことか。

このアンバランスを理解せずに、支援は成り立たない。常識が人を変えることはなく、マロニーと判事の交流を学びにするなら、陳腐だけれど「愛と信頼」が人を変えるんだろうな。

そして、親じゃなくても「信じてくれる大人」が子どもたちの回りにいれば、子どもはまっすぐ育っていく。
対人援助をお仕事にしている方々に、ぜひ観ていただきたい作品です。

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ミツバチば~や

3.0社会が試されている

2021年8月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
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ミカ

5.0チャンスを与える

2019年5月22日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

興奮

知的

迫力、DV、暴言、など凄まじい映画。マロニー(主人公で16歳)は交通事故、泥棒などで少年院に送られる。ヤーン(少年院のアドバイザー)もマロニーのような過去を持つ。だから必死でマロニーに社会で自分の好きなこと見つけて生きられる少年になってほしい。マロニーに対して最後まで諦めない判事(カトリーヌ ドヌーブ)とヤーンの姿に賛美。

人間、どこで道を間違って悪事に進むかわからない、特にマロニーのような愛のない破壊された家族の中で生まれて育つと、自分に自信なんてありゃしない。そこにあるのは、怒りだけ。ガールフレンド、ヤーン、判事との助けで、人を愛することができるようになる。

このような環境がマロニーを変えていく。

社会は未成年にチャンスを与えようとする(与えた)映画。
フランス映画で社会問題を扱う映画は、とても論理的な会話のテンポで進むので好きだ。

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Socialjustice

3.0札付きのワル

2017年9月27日
iPhoneアプリから投稿

車は盗むは暴れるはで救いようのないワル。

たくさんの大人達が更生させるために彼と向き合い努力する。
努力は虚しく彼が期待に応えることはなく、感情をコントロールできない彼は常に爆発。
ある事がきっかけで明るい陽射しが、、、。

人間は感情のある生き物だからこそ、忍耐強さや我慢って必要。
人の愛は優しさや厳しさもあり受け取る側の捉え方なのかも。心境の変化が演技や顔付きに、うまく表現されてました。

つらい時こそ手を握る。
素敵です。

ブノワ・マジメルがかっこよかった〜〜☆

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Riri
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