ハリー・ディーン・スタントン
米ケンタッキー州ウェストアーバイン出身。第2次世界大戦時代は海軍に調理師として所属し、帰還後は地元ケンタッキー大学でジャーナリズムを専攻する。在学中に俳優を志すようになり、1956年の「ララミー砦の反乱」で映画デビュー。60~70年代にかけて西部劇を中心にキャリアを重ね、SF映画の金字塔「エイリアン」(79)や「ニューヨーク1997」(81)で注目を集める。84年には、第37回カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作「パリ、テキサス」(ビム・ベンダース監督)と、アレックス・コックスの監督デビュー作「レポマン」の2作品で58歳にして初めて主演を果たした。その後は「プリティ・イン・ピンク 恋人たちの街角」(85)、「最後の誘惑」(88)、「グリーンマイル」(99)、「インランド・エンパイア」(06)などに出演。2017年9月15日、老衰のため91歳で死去。ジョン・キャロル・リンチ監督による「ラッキー(原題)」(17)が遺作となった。