ストレイト・ストーリー

劇場公開日:

解説

アメリカ・アイオワ州に住む73歳のアルヴィン・ストレイトは、娘のローズと二人暮らし。ある日、10年来仲違いしていた76歳の兄ライルが心臓発作で倒れたという電話が入り、アルヴィンは兄に会いに行くことを決意する。ライルが住むウィスコンシン州までは560キロ。車で行けば1日の距離だが、何とアルヴィンは時速8キロのトラクターで旅に出た。

1999年製作/111分/アメリカ
原題:The Straight Story
配給:コムストック
劇場公開日:2000年3月25日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第52回 カンヌ国際映画祭(1999年)

出品

コンペティション部門
出品作品 デビッド・リンチ
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映画評論

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映画レビュー

4.52000年

2024年7月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

2000年の映画か〜なるほどね〜その雰囲気も良かったんだろな〜
2000年ぐらいの「便利さ」「不便さ」くらいが、映画やドラマにしても味が出る時代だと思う。
現代だと、便利になりすぎて味が出にくい。というか便利で早くて物語が生まれる前に個人で解決しちゃう。スマホで大概のことが解決しちゃう。

あのコード付きの固定電話も、スマホだと、な〜。
かといって今あえて固定電話使うのは不自然だし。

アメリカでも田舎の方とかではきっとまだアナログ文化が根付いてたりするんだろうけど、あの現金を確認したり、借りた電話の子機の下に現金を数枚置いていたり。クレジットカードや電子マネーだと味が出ないし、スマホだと電話借りる必要もないし。

そしてスマホ持ってたら、Google Map使っちゃうだろうし。
おじいさんなら現代でもスマホ使わず同じような物語になるかもだけど、
今、若者が同じように旅することは難しい、というか努力が必要だろな。
(スマホを置いて旅する!とかの決意が必要)

なんか、発展して知れる世界はとても広くなったけど、
狭くてもいいな〜と、情報量の少なさに安心と憧れの気持ちがどこかある。
それも、"自分だけ"世界や情報が制限されてるってことじゃなく、みんな、全員が同じような情報収集レベルで生きてる、っていうこの時代が羨ましい。

草刈機は遅いけれど、遅いからこその良さがあるって最近自分も散歩をしてて気づいたことだ。
目的地に早く着くってことが「移動」の正解だと思ってたけど、最近、「早く着いてどうすんの?」というか。早く着くとあっけなかったりする。なんか、物語が早く展開しすぎる、というか。
そこまで急いで、そのあと別に何かしたいわけじゃない。
最近は、目的地よりも、移動中の方が楽しい。目的地はおまけ感覚。

この映画はセリフが少なく情景を映すシーンの方が多いけれど、私はそういう映画、好きだ。ぼーっと、思いを馳せられるというか。瞑想に近いというか。寝る前にこの映画を見たけど、よかったな〜。

最後のシーン
兄と会った時も、言葉少なく、表情で語る感じ。良かったなあ。

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cris

4.5老人終末旅行の様なオフ・ビートな徘徊。

2024年5月6日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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マサシ

5.0観てよかった

2023年10月21日
iPhoneアプリから投稿

優しくてゆったりしたBGM、胸をギュッとされつづける切なく暖かいロードムービーだった。

主人公も他もみな魅力的な人物しか出てこなくて嬉しかった。
娘のローズ、優しくて強い女性で愛らしかった。
奇妙なだけじゃなくて切なさ優しさ温かさを感じるのがデビッドリンチの魅力なのだなぁと、改めて気付かされました。

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ししまる

4.5歳をとって辛いのは若い頃の記憶があるからだ

2023年2月14日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、映画館

最初から最後まで、しみじみとした物語です。
その、しみじみの理由を知ることのできる映画です。

もう長くは生きていられないであろう老人が、数年前に仲違いした兄に会う決心をしたところから映画は始まる。小さなトラクターで行く道。さまざまな人との出会い。人生を考えさせられる。その時間が映画の中にもこちらにもある。その流れる時間がいい。「なんていい映画なんだ」と観終わっていつも思う。

誰でも老人になる。
若い記憶を持って。
人生をしみじみと思う。

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星組