ジョナサン・プライス
英ウェールズ・ホリウェルで労働者階級の家庭に生まれる。16歳の時に家を出て芸術学校に通い、ロンドンの王立演劇アカデミー(RADA)に進学。舞台俳優としてキャリアをスタートさせ、77年の米ブロードウェイデビュー作「Comedians(原題)」ではトニー賞(演劇部門)で男優賞を受賞。89年に英ウェストエンドで初演されたミュージカル「ミス・サイゴン」では売春宿を経営するエンジニア役を演じ、91年のブロードウェイ公演で再びトニー賞を受賞した。演劇中心に活動していたため、70年代は映画の出演本数が少なかったが、80年代後半から「未来世紀ブラジル」(85)などでスクリーンでも存在感を放ち、「キャリントン」(95)ではカンヌ国際映画祭で男優賞を受賞する。その後の出演作に「エビータ」(96)、シリーズ18作目「007 トゥモロー・ネバー・ダイ」(97)、「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズ(03~07)のスワン総督役、人気TVシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」のハイ・スパロウ役(15~16)、「天才作家の妻 40年目の真実」(17)など。2009年には大英帝国勲章コマンダー(CBE)を授与された。19年に公開されたNetflixオリジナル映画「2人のローマ教皇」で、後のローマ教皇となるホルヘ・マリオ・ベルゴリオ枢機卿役を演じ、ゴールデングローブ賞の助演男優賞およびアカデミー賞の主演男優賞にノミネートされた。長年のパートナーである女優のケイト・フェイとの間に子どもが3人いる。